大ブームのSUV、広まったきっかけは「ハイラックスサーフ」だった!? SUVの起源を探ってみる
MōTA / 2020年10月25日 7時10分
様々なジャンルが存在する乗用車の中でも、近年特に人気があるのがSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)だ。格好良さと実用性を兼ね備えたSUV、その起源とは。SUVの歴史について振り返ってみよう。
SUVの歴史を改めて紐解いてみる
そんなSUVの起源はどこにあるのだろう。SUVの歴史を紐解いてみた。
遊びの道具をごっそり積み込めるSUV
SUVの起源はアメリカから
元祖SUV、その1台は「ハイラックスサーフ」だった!?
アメリカではSUVも商用ライトトラック同様の優遇税制を受けられるメリットもあって、これが大ヒット。アメリカのビッグ3(当時)や日産など、ピックアップトラックを製造するメーカーが次々にニューモデルを投入し、市場はさらに活性化していく。
「JeepこそがSUVの起源」説も
その歴史をさかのぼり、第二次世界大戦で活躍した軍用の小型四輪駆動車を基に戦後の民生モデルとして支持を集めた「ウィリス ジープ」と、1963年に豪華なワゴンボディと組み合わせ登場した「ジープ ワゴニア」こそがSUVの元祖だ、という考え方もある。
乗用車ベースのSUVが普及し、イッキにSUV市場が拡大
トラックベースではないSUVの大ブームもアメリカから始まった
もともと多品種なモデルの造り分けが得意だった日本の各メーカーがいち早く反応。また、ピックアップトラックを生産しておらず、初期のブームに参入できなかった欧州の各自動車メーカーも、ここから次々と導入を開始していく。特にプレミアムブランドのBMW X5やポルシェ カイエン、ボルボ XC90の各初代モデルが、同ジャンルにおける欧州車の先陣を切った。
ちなみにBMWでは、X5などをSUVではなく「SAV:Sports Activity Vehicle(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と呼び、独自性をアピールしている。
欧州市場から始まったコンパクトSUVブームは今も拡大中
その後の10年間で、日本をはじめ欧米などの各メーカーから次々とコンパクトSUVのニューモデルが誕生。2020年の今も市場を拡大中で、SUVの中でも今最もホットなカテゴリーとなっている。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]
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