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レクサス初のEV登場! 新型UX300eはレクサスらしいこだわりが詰まったEVだ

MōTA / 2020年10月26日 7時50分

レクサス 新型UX300e

レクサスは2020年10月22日、ブランド初となるEV(電気自動車)「UX300e」を発売し、同時に2020年度限定販売135台分の商談申込み受付を開始。価格は580万円から(消費税込み)。レクサスとして初の市販EVモデルであるレクサス UX300eは、いったいどんなEVに仕上がっているのだろうか。

レクサス 新型UX300e

367kmの航続距離を実現したレクサス初のEV

レクサスは、ブランド初の電気自動車市販モデル「UX300e」の2020年度分、限定販売135台に関する商談申込み(抽選)の受付を開始した。レクサス公式Webサイト上での申し込み受付期間は、10月22日(木)13:30から11月4日(水)23:59までとなっており、当選者は指定の販売店から連絡が入り商談を開始することができる。

車両左側に急速充電、右側に普通充電ポートを設置

今回発売されたレクサス UX300eは、同社のコンパクトSUVであるUXをベースに、前輪を電気モーターで駆動するFFを採用。搭載される4KM型モーターは最高出力150kW(203ps)、最大トルク300Nm(Kgf・m)を発生する。

搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は54.4kWhで、WLTCモードの航続距離は367kmを確保した。車両右には普通充電ポートを、車両左には急速充電ポートを設定。50kW(最大125A)のDC急速充電器なら約80分、3kWのAC普通充電器を利用すると約14時間で100%の満充電が可能となっている。

スマートフォンとの連携を強化

最新のコネクティッド技術を採用し、専用アプリでスマートフォンと連携すれば、バッテリー残量や充電完了までの時間表示に加え、出発時刻に合わせた予約充電などを行うことも可能。自車位置周辺にある充電ステーションの営業時間や稼働状況を確認でき、さらに、社外からエアコンやデフロスターを始動させることができるため、真夏や真冬でもあらかじめ車内を快適な温度に調整しておくこともできる。

EVの特性を活かした上質感のある走りとデザイン

ボディ補強により乗り心地を向上

UX300eのボディ構造, 専用ショックアブソーバーとステアリングギアボックス

UX300eのボディ構造, 専用ショックアブソーバーとステアリングギアボックス

国産ラグジュアリーカーブランドのレクサスらしく、静粛性や走りの質感などにも強いこだわりを見せる。トヨタ C-HRと同じGA-Cプラットフォームを使用したシャーシは、バッテリーパックを井桁形状の鋼鉄製アンダーフレーム上に搭載することで、路面からの衝撃を軽減するほか、フロアと面で固定することでキャビン全体の剛性を向上。また、ステアリングギアボックスにブレース(補強)を追加し締結点の剛性アップなどが図られ、ステアリングフィールと乗り心地の向上が期待できる。

EVならではの安定感と徹底した遮音処理

UX300eの防音材

さらに、フロントにエンジンを持たないため、前後の重量配分を適正化するとともに、重量物であるバッテリーを前後車軸内側の床下に収めることで重心点を下げ、より安定した一体感のある走りを実現したという。

一方で、EVはエンジンがないため、走行中のロードノイズや風切り音、小石の巻き上げなどによる音が目立つ傾向がある。しかし、床下バッテリーに遮音壁としての機能を持たせたほか、アコースティックガラスをフロントドアに採用するなど、車内の静粛性にもレクサスらしい配慮が見て取れる。

また、EVの滑らかでトルクフルな加速はそのままに、加速時だけでなくアクセルOFFの減速時にも、過度な姿勢変化を起こさせないように制御。モーターによる回生ブレーキに油圧ブレーキを協調させることで、EVの特性を活かしつつ自然な操作を実現した。

ベースモデルであるUXのイメージを活かしつつEVらしさを盛り込んだ内外装

ベースとなったUXの都会的なデザインを活かしながら、専用デザインの17インチアルミホイールや空力性能に大きく貢献する床下空力カバーを採用。回生ブレーキ力インジケーターや走行可能距離表示を備えた専用メーター、電気スイッチ式シフトレバー、さらにコンパクトながら高級感のあるシートなど、レクサスのEVらしい上質感のあるインテリアに仕上がっている。

UX300eをきっかけとして今後の展開に期待

レクサスのチーフエンジニアである渡辺剛氏は「UX300eは、電動化ビジョンLexus Electrifiedのドアオープナーとなるモデル。LEXUSのEVとしての高い品質を追求したUX300eを通じて、電気自動車が持つ可能性や未来を体験して欲しい。電動化テクノロジーの進化とともに、LEXUSならではの魅力あるクルマづくり、更なるブランドの進化に取り組んで行く。(中略)」とした。

新聞をはじめメディアの中には、トヨタ(レクサス)がEVの分野で出遅れているという論調があるのも確かだ。しかし、同社には初代プリウス(プロトタイプ)から始まる25年に及ぶハイブリッド車販売の豊富な経験があり、バッテリーマネジメントをはじめ、昨日今日では得られないノウハウを持っている。今回発売された「UX300e」は、ついにトヨタが国内でのEV量産に向けて動き出す初めの一歩となるのだろうか。今後登場するであろうEVモデルを含め、トヨタの動向が非常に楽しみである。

レクサス UX300eの価格およびグレード

・UX300e “version C”:580万円

・UX300e “version L”:635万円

※いずれも消費税込み

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