日産 エクストレイルのフルモデルチェンジは2021年10月までおあずけ!? 新型の発売時期を徹底予想する!
MōTA / 2020年10月26日 14時20分
2020年10月、北米で新型ローグが発売になった。従来型はエクストレイルの兄弟車だったが、ひと足お先にフルモデルチェンジが実施されたのだ。果たして日本のエクストレイルはいつフルモデルチェンジする!? 4代目モデルを徹底予想してみた!
e-POWER追加に期待! 新型ローグから次期エクストレイルを占う
北米版「ローグ」が先行フルモデルチェンジ
SUVが大ブームの中、国内における日産のSUVラインナップは、コンパクトSUVの「キックス」と、2013年12月のデビューから間もなく丸7年となる「エクストレイル」の2モデルのみ。2021年には電気自動車のSUV「アリア」導入が発表されているとはいえ、主力車種のエクストレイルもそろそろニューモデルが待ち遠しいところだ。そんな中、2020年6月に北米から「ローグ」フルモデルチェンジのニュースが入ってきた。先代ローグは、現行型(3代目)エクストレイルの兄弟車だから、素直に考えればこれがそのまま次の4代目新型エクストレイルとなるはずだが、日産からはまだ公式なアナウンスは一切ない。
日産では、10月下旬に北米でのローグ発売開始を発表している。それでは日本版のエクストレイルは、果たしていつフルモデルチェンジされるのだろうか。
北米最大の市場をターゲットに開発された新型
北米版新型ローグのライバルは、トヨタ RAV4やホンダ CR-Vなど、各社を代表する強豪SUVばかり。しかも同クラスは、現在北米で最も売れているセグメントだ。ちなみに現行型RAV4も、世界初公開は2018年春のニューヨークモーターショー。同年末に北米で発売を開始し、日本でのデビューは1年後の2019年4月だった。現行型CR-Vはさらに遅く、2016年の北米発売から2年後の2018年にようやく国内導入を開始している。
日産としても新型ローグには相当に力が入っており、まずは世界に先駆け北米での発表となったようだ。
新型は内外装の質感向上や先進安全性能を訴求
新型ローグは、大胆に生まれ変わった外観デザイン、ファミリー層をターゲットに設計された広くて上質なインテリア空間、そしてプロパイロットに代表される先進安全・運転支援機能などを主な特徴としている。最新設計のプラットフォームと組み合わされるのは、先代ローグ同様の2.5リッターガソリンエンジンだ。ライバルのRAV4やCR-Vは、ガソリンモデルの他にそれぞれハイブリッドモデルを用意しているが、現在のところローグに追加のアナウンスはない。
ただし日産では次世代電動化パワートレインとして、ノートやセレナに採用される日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」の拡大採用を目指している。ローグや、新型エクストレイルにも、今後e-POWERが搭載されるとみて間違いないだろう。
新型エクストレイルの発売は2021年10月までおあずけか!?
現行型がここへきてまさかの一部改良
さて、日本仕様の新型エクストレイルの登場が待ち遠しいところだが、10月7日に日産から意外なニュースが届いた。現行型エクストレイルを一部改良すると発表したのだ。グリルや前後バンパー下部、ドア下部等のメッキパーツ部をダーククロム仕上げに変更したり、レザーシートのカラーバリエーションを増やしたりと「内外装の質感向上」をテーマにした多岐に渡る改良を施した。モデル末期とは思えないほど細かな部分に至るまで手を入れている点に注目したい。
3世代続いた“タフギア”イメージの脱却か
さかのぼれば、2020年1月に上品なタンカラーのレザーシートを備えるレザーエディションを設定したり、2019年1月にはプレミアムカスタムモデル「AUTECH(オーテック)」を追加したりと、ここ最近のエクストレイルは質感向上に向けた改良に力を入れている印象がある。2000年登場の初代以来、日産ではエクストレイルのキャラクターを、“タフギア”として3世代に渡り積極的に訴求し続けてきた経緯がある。オフロードでの走破性や、防水の合皮シート、洗えるプラスチック製の荷室床板などをアピールし、タフで実用的なイメージを定着させた反面で、質感という意味では訴求力が弱かった面も否めない。
そんな中で登場した新型ローグ(エクストレイル)は、従来モデルに対しぐっと上質さを増している。
近年の地道なエクストレイルの改良には、次期型登場に向け従来のイメージを補正する狙いもあると見て良いだろう。
アリアの登場とかぶるのを避け、さらに発売が延期される可能性も!?
さらに現段階でモデル改良を入れるということは、しばらくこのまま売り続けるという宣言である。少なくともこの先半年以内に新型が登場する見込みはないだろう。そうなると、新型エクストレイルは早くとも2021年4月以降の登場、ということになる。しかも日産では、SUVの電気自動車モデル「アリア」を2021年半ばには発売するとすでに公表している。日産ではアリアを次世代の電動化モデルとして強く訴求している最中だから、同じタイミングでまた新たなSUVを発表するとは考えにくい。
下手をするとエクストレイルのフルモデルチェンジも、今から1年後の2021年10月頃まで引っ張られる可能性も出てきた。今回の一部改良はそのための延命策だったと捉えるのは、少しうがった見方過ぎるだろうか。
ともあれ、日本仕様の新型エクストレイルとご対面できるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]
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