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2020年の美しすぎるスポーツカーはコレだ! フェラーリ「ローマ」が選ばれる理由とは

MōTA / 2020年11月4日 7時50分

フェラーリ ローマ 2020年カー・デザイン・アワードを受賞

「美しすぎる」という枕詞にはガッカリなことも多いが、フェラーリの新型クーペ「ローマ」はこの限りではない。2020年のカー・デザイン・アワードを受賞したこのスーパーカー、往年のファストバックスタイルを現代アレンジしたもので、その美しさにはため息が出るばかりだ。初公開からまだ1年、未見の方はぜひチェックしていただきたい。

フェラーリ ローマ 2020年カー・デザイン・アワードを受賞

フェラーリ ローマが2020年カー・デザイン・アワードを受賞

2020年10月28日、フェラーリの新型クーペ「ローマ」が世界的な賞である「カー・デザイン・アワード」の「プロダクションカー(生産車)部門」を受賞した。

イタリアで発行されている自動車デザイン専門誌「Auto&Design」が創設したこのカー・デザイン・アワードは、世界各国の主要メディアから12人のジャーナリストが審査員となり、自動車デザインの進化に貢献したクルマやプロジェクトを選出するというもの。今年の授賞式はYouTubeチャンネルにおいてリモートで行われたが、各賞はその業績を称え、自動車分野で今年最も優れた製品デザインを生み出したデザインチームに贈られる。

フェラーリ ローマの受賞について審査員は、「このモデルはグラン・ツーリズモのクラシカルなラインを再解釈し、官能的で心に訴える最先端のデザインで21世紀によみがえらせた」とその受賞理由を述べている。

あまりに美しすぎる!「ローマ」デザインの源流とは

フェラーリ ローマとは、2019年11月にイタリアにて初公開され、今年2020年4月には日本でもお披露目となった完全なる新型の2+2クーペである。しっかりと歴代フェラーリのスポーティーな外観デザインを継承しており、なおかつそれを現代的にアレンジしている造形の妙が今回の受賞理由だ。

そんなローマのコンセプトは、“La Nouva Dolce Vita”(イタリア語で「新しい甘い生活」)。スポーティさや先進性、環境性能なども兼ね備えてはいるが、イタリアらしい美や官能といった優雅さを前面に押し出しており、1950~60年代のローマで花開いた自由なライフスタイルのイメージから「ローマ」と名付けられた。

余分な装飾を排除した究極の美

外観はカーデザインの黄金期である1960年代のグランドツーリング・フェラーリへのオマージュともなっており、ロングノーズショートデッキのファストバックスタイルを継承。また、この美しいフォルムを貫くために不要な装飾は一切排除し、先端技術を用いてリアスクリーンと一体化する可動リアスポイラーを開発するなど、さすがイタリア人、美の追求に余念がない!

ちなみにこのローマ、エンジンは最高出力620PSを発揮するV8ターボを搭載し、気になるそのお値段は2682万円からとなる。

外車ばかりじゃない! 過去には日本車も受賞

マツダ RX-VISION, ホンダ アーバンEV

マツダ RX-VISION, ホンダ アーバンEV

さて、ヨーロピアンな美意識の高さにため息も出てくるが、このイタリア主催の「カー・デザイン・アワード」、日本車の受賞歴もしっかりある。

たとえば、「コンセプトカー部門」では2016年にマツダの「RX-VISION」というスポーツカーが受賞。マツダが考える最も美しい後輪駆動スポーツカーというコンセプト通り、ローマにも引けを取らない斬新かつ優美なデザインだ。またカワイイ系では2018年にホンダ「アーバン EV」が受賞。こちらはのちの「ホンダe」といえばお分かりだろうか。

過去にはシビックやセラも受賞していた!

トヨタ セラ, ホンダ シビック

トヨタ セラ, ホンダ シビック

ほかに、懐かしのクルマとなるが「プロダクションカー(生産車)部門」では1984年にホンダ シビック(通称ワンダーシビック)が、1991年にはガルウィングのトヨタ セラが受賞している。

ちなみに、今回のファイナリスト10台(市販車部門)には、マツダ MX-30モエントリーしていたが、惜しくもフェラーリに敗れてしまった。

最近、似たり寄ったりのクルマが多いなあなどと思ってしまうこともあるが、ぜひ革新的なデザインで日本車もまた受賞を目指してもらいたいものである。

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