【写真で解説】8年ぶりにフルモデルチェンジしパワーアップした「日産 ノート」その歴史を振り返る
MōTA / 2020年12月3日 18時6分
2020年11月24日、日産のコンパクトカー「ノート」がフルモデルチェンジを実施した。 新型ノートはデザインを一新。プラットフォームやパワートレインも新設計となるなど、全ての面で生まれ変わった。そこで今回は、12月23日より正式発売となる新型(3代目)を含めたノートの歴史を振り返っていく。
日産の基幹モデルが8年ぶりにフルモデルチェンジ
2005年に初代がデビューした日産のコンパクトカー「ノート」。その後、2012年には2代目が登場、そして2016年に追加した独自のハイブリッドシステム「e-POWER」が大きく注目を集め、2017年~2019年まで3年連続で国内コンパクトカー販売台数No.1を獲得するなど、15年間で累計146万台を販売している。そんな日産の基幹モデルが、今回8年ぶりにフルモデルチェンジを行い、3代目となる新型モデルに生まれ変わった。低燃費系でビュンビュン系だった初代ノート
2005年にデビューした初代ノートは、上質さを売りに先行して販売されていたハッチバックモデル「ティーダ」をベースに開発。5ナンバーのコンパクトサイズでありながら、ルーフやボディサイドの絞り込みが少ないスクエアな形状でゆとりのある室内空間を実現。エンジンは1.5リッターのみをラインナップし、ライバルとなるトヨタ ヴィッツやホンダ フィットとは一線を画すキャラクター付けがされていた。
初代ノートは「低燃費系でビュンビュン系」といった当時のTVCMのコピーにもあるように、低燃費かつ力強い走りが特徴。トランスミッションには、CVTを採用しスムーズな走行を実現している。
また、ホイールベースはライバルよりも長い2600mmを確保(初代ヴィッツ:2370mm/初代フィット:2450mm)したことで、座席のスペースに余裕が生まれ、「2段トランクモード」「オープンモード」「たっぷりモード」「イージーフラットモード」の4つのモードに切り替えられる使い勝手の良いラゲッジルームを備えていた。
48年ぶりに首位獲得! 超人気車に成長した2代目ノート
2012年に登場した2代目ノートは、当初1.2Lと1.2Lにスーパーチャージャーを組み合わせたタイプの2種類をラインアップ。その後、2016年のマイナーチェンジで、今や日産の代名詞ともいえる「e-POWER」をランナップ。ガソリンエンジンを発電機として使用し、発電した電気でタイヤを駆動するというシステムのe-POWERは、電動駆動車にも関わらず充電がいらず、さらにモーターで駆動するため、既存のガソリン車では味わえない、スムースな加速を実現した。
そし2代目ノートはe-POWERの追加により、かつてのサニー以来48年ぶりに国内販売台数1位を獲得するほどの人気を獲得するまでになった。
このノートe-POWERの大ヒットにより、日産はセレナ、キックスとe-POWER搭載車を拡充。同社の電動化戦略の核を担っている。
新型ノートは日産の新世代デザイン第一弾
12月23日より正式発売を控える3代目となる新型ノートは、ルノー・日産・三菱アライアンスによる新世代プラットフォーム(車台)のCMF(コモン・モジュール・ファミリー)を採用。搭載するパワートレインも新世代e-POWER専用となり、通常のガソリンモデルは廃止された。
「コンパクトカーの常識を超える運転の快適さと楽しさが詰まった先進コンパクトカー」をコンセプトとし、エクステリアでは、フロントグリルと一体化した薄型のヘッドランプ、そこにつながる新型のVモーションクローム、フロントからリアまで一本の線でつながるキャラクターライン、水平に広がる横一文字のシェイプをもつ特徴的なシグネチャーのリアコンビランプなど、ひときわ際立つ存在感を放っている。
インテリアデザインは、外に向かって広がるようなインストルメントパネルにセンターディスプレイと一体化したメーターを装備。また、小型の電制シフトレバーが乗るブリッジ型のセンターコンソールには大型の収納スペースやロングリーチのアームレストを備えるほか、前席のセンターコンソールにはスマートフォンのワイヤレス充電器などの利便性の高い機能を装備している。 そして、第2世代へと進化した「e-POWER」のモーターは、先代ノートに比べトルク10%、出力6%を向上し、よりパワフルな発進加速と、中高速からの追い越しでの力強い加速感を実現。インバーターは第1世代よりも40%小型化され、30%軽量化。燃費も向上させている。 また、新型ノートでは「プロパイロット(ナビリンク機能付)」を初搭載。高速道路での同一車線走行時の運転操作をサポートするプロパイロットにナビゲーションシステムとの連携機能を加えることで、制限速度の変化に伴う設定速度の切り替えや、カーブの大きさに応じた減速をシステムが支援し、ドライバーの操作頻度を軽減する。そのほか、360°セーフティサポートを実現する先進安全技術を搭載し、全方向での安全性を向上させた。
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