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新型ミライは走る空気清浄機だった! しかもフィルター交換永年なし

MōTA / 2020年11月9日 13時30分

トヨタ 新型ミライ(MIRAI)

極端な言い方をすれば、電気自動車を除くクルマは走った分だけ空気を汚すモノというのが、これまでの常識であった。ところが、新型ミライは常識破壊とも言っても過言ではない機能を搭載してるという。そう、走れば走るだけ空気を綺麗にするのだ! 一体どういうことなのか!? >>

トヨタ 新型ミライ(MIRAI)

やっぱり水素社会が1番環境に優しい

内燃機関を持つクルマは、どうしたって排気ガスが出てしまう。もちろんハイブリッドカーも同じで、ガソリン・ディーゼル問わず液体燃料を使うクルマは仕方のないコトなのだ。

もちろん各社は、いかに排ガスを少なく、あるいはどのように綺麗にするかという面で技術を磨いているのはご存知の通りだが。

リーフのような電気自動車はゼロエミッションかーとして注目されているが、動力源となる電気を作り出す際にCO2など有害な物質を発生させることもあるため、完璧なエコカーとは言えない側面も

だが電気自動車などの次世代カーは別で、走行中に限っては空気中に害となる物質を発さない。だが、燃料となる電気を作り出すのに原発などの発電所を動かさなければならないため、トータルで考えると内燃機関車よりも地球に優しくないのでは? という意見もある。

ホンダ クラリティフューエルセルも水素自動車だが、こちらが排出するのは水のみと初代ミライと同じ

ところが、先日発表された新型ミライなどの水素自動車は様子が大きく違う。水素はご存知の通り一次エネルギーから抽出できるため、燃料となる水素を作り出す際もクリーンであることから、次世代カーとして水素自動車が注目されているのだ。ここまではクルマ、あるいは環境問題に造詣が深い方はご存知かと思うが、新型ミライはそれにプラスして、まったく新しい機能が搭載されたのだ。

言い方が少々雑になってしまうが、これまでの内燃機関を持つクルマは走れば走るほど空気を汚していたのだが、新型ミライに至っては“走った分だけ”空気が綺麗になるという。

ざっくり言ってしまえば、新型ミライには“走る空気清浄機”という機能を持たせているのだ。

そもそもミライのような水素自動車は水素を充填(ガソリン車でいうところの給油)し、酸素と化学反応を起こさせるコトで発電。その電気でモーターを回して走行するというモノだ。簡単にいうならば、発電するために走りながら多くの空気を取り込む必要があるというワケ。

家電メーカーもびっくり! フィルター永年交換不要

, 左がダストフィルター、右がケミカルフィルター

, 左がダストフィルター、右がケミカルフィルター

で、ここからが新型ミライのスゴいところなのだが、酸素を特殊なフィルターを通すことで空気中の汚染物質を除去してクルマの外に出す、いわば“走る空気清浄機”なのだ。

具体的にはケミカルフィルターとダストフィルターの2種類を搭載し、前者で有害な化学物質を。後者でホコリや昨今話題のPM2.5など細かい粒子を吸着するという。しかも注目なのが、これらフィルターは原則交換不要!

モニター中央付近に表示されているアナログ計は、アクセル踏度によってリアルタイムの空気清浄量を表示。さらに右下のランナーは、累積で綺麗にした空気の量を表している

普段から使っている人ならピンと来るだろうが、フツーの空気清浄機には部屋の空気の状態をリアルタイムで表示し「今綺麗になっているんだ」と実感できるモニターなどが付いているが、新型ミライにもその体感機能が搭載されているという。センターモニターに”エアピュリフィケーション”なるメーターを表示し、エンタメ機能的にリアルタイムで確認できるのだ。

と、ここまで新型ミライに搭載された常識破壊とっもいうべき空気清浄機能。これは水素自動車だからなせる技であるため、今すぐに他のクルマにも! とはいかないものの、もし新型ミライの登場で水素がもっと当たり前の存在になるならば、いつの日か「クルマが最強のエコ」となる時代が来るかもしれない。それだけに新型ミライの動向に注目だ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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