カッコいい特別仕様車は工場発案!? 大変革期に生まれたRAV4の特別仕様車は超本気だった
MōTA / 2020年11月16日 13時30分
2019年にデビューしたRAV4が未だ人気を博している。追加設定されたPHVモデルは即日完売となるなど、とにかくノリに乗っているのはご存知の通り。しかも、ここに来てダメ押しの一手とも言える特別仕様車を追加したのだ。今回は、そのクルマを紹介しつつ、変わりつつあるトヨタをご紹介する。 >>
トヨタSUVがアツい! すべてが売れまくり
車体の大きさも異なり、それぞれ違ったキャラクターを持たされて、より多くのユーザーの好みや望みに応えてきた、というワケだ。
>>
RAV4の世界観をもっと強烈に!
RAV4のイメージをさらに強調するようなエクステリア、他のモデルと異なることが“そこはかとなく”判るインテリア、そして元々それなり以上に高いレベルにある悪路走破性を高める足まわりが与えられたモデルである。
らしさ全開! 専用パーツが超カッコいい
>>
伊達じゃない! 完成度はホンモノ
最低地上高210mmというのは、他車のライバル達と較べても高いといえる数値。同じトヨタ内では、ランドクルーザーが225mm、ランドクルーザープラドより220mm、ヤリスクロスは170mmmm、ライズは185mmというイメージ。
ちなみにここでの+10mmとルーフレールの+35mmで、全高は1735mmとノーマルモデル比で45mm高くなった計算だが、これがRAV4アドベンチャーをさらに堂々とした印象に見せている一員であることも間違いない。
たった10mm、されど10mm。この差が悪路では超役立つ
傾斜、モーグル、登下坂といった特設コースのみだったから、このサスペンションとタイヤによる乗り心地がどうだとかコントロール性がどうだとか、そういうところの違いは判らなかった。
特設コースは、都市型SUVでは4WDであっても難しいけど本格派のクロカン4WDなら問題なくクリアできるようなレベルで、通常のRAV4アドベンチャーでもウェットコンディションでなければおそらく行けちゃうから、オフロード・パッケージでは当然ながらほぼ楽勝。
ただし他の人がトライしているところを観察していたら、慣れないドライバーだとフロアを摺ってしまうギリギリといった場面があったりもしたので、+10mmの効果をしっかり確認することはできた。
何よりこのルックスがカッコイイ。それだけでもいいじゃん、と感じたほどだった。にも関わらず、価格は15万円ほど高いだけなのだ。これって結構お買い得なんじゃないか?
>>
誕生のキッカケは工場!? 柔軟な姿勢でニーズに応える
高岡工場のスタッフ達が“RAV4にこんなモデルがあったら、さらに楽しいよね”と、北米仕様のパーツを吟味したり組み合わせを考えたり一部は開発などもして、作り上げた仕様なのだ。
普通なら生産作業の手数が増えるから、工場のスタッフとしては効率の面からも気持ちの面からも、あまり積極的になれなくても不思議はない。
ところが逆に、これは工場の方からの働きかけ、だ。そんなところに“RAV4 LOVE”なパッションやクルマ作りに関わる人としてのエネルギーの強さが感じられて、僕は妙に嬉しくなったのだった。
昔じゃ考えられない! トヨタは今大変革期
それに工場側からの提案という、いわば逆流のような企画の流れを柔軟に受け入れる現在のトヨタの姿勢に、軽く感動すらさせられた。例えば15年とか20年とか前のトヨタだったら、おそらくこういうことは実現できてなかっただろうと思うからだ。
畑の違うところからの提案に耳を貸すような柔らかさ、一箇所が尖った特定の層のみが喜ぶようなクルマを世に送り出す意欲。そうしたものは昔のトヨタからは感じられなかった。
もしかしたら実際にはあったのかも知れないが、こういうカタチで表に出てきたりはしなかった。
ひとりひとりのスタッフの方々は面白味があって素敵なのに、会社全体から受けるイメージが官僚主義的というか役所的。そんなお堅い印象を感じていたものだった。良くも悪くも超大企業、といった感じだったのだ。
クルマ作りに携わった人達も御自身がお持ちの個性をあんまり隠さないし、誤解されるかも知れないし無礼であることも承知しながら申し上げるなら『皆さん、よく笑ってる』。ビジネスマナーとしての笑顔じゃなく、本当に楽しそうに嬉しそうに、よく笑う。
だからなのだろう、おおまかに86がデビューした辺りからだろうか、近年のトヨタが送り出すクルマは楽しい。
僕個人はクルマに実用性より楽しさを求めちゃう性格で、そういう雑誌媒体を長年やってきたこともあって、おそらく他の同業の方々よりその辺りを見る目はキツイかも、という自覚がある。それでも“これ楽しいな”と素直に感じられるクルマが多いのだ。
トヨタって変わったな──とあらためて強く強く実感できて、妙に喜ばしい気持ちに包まれながら、僕は試乗会場を後にしたのだった。
【筆者:嶋田 智之】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
コンパクトSUVのおすすめ車種はどれ? 室内空間や荷室、燃費など選び方別ランキングTOP3
MōTA / 2024年7月19日 19時0分
-
トヨタ新型「“ミニ”RAV4」!? タフ顔「コンパクトSUV」の正体はダイハツ「ロッキー」&「ライズ」&「レックス」!? 「KLC仕様」の正体とは
くるまのニュース / 2024年7月15日 11時10分
-
トヨタが「高級コンパクトミニバン」実車公開! 全長4.5m級“ちょうどイイ”サイズ×上質内装採用! 斬新“6角形グリル”採用の「ヴェロズ」タイで披露
くるまのニュース / 2024年7月11日 6時10分
-
トヨタが「“デカい”ヤリスクロス」実車公開! 斬新「ミニRAV4顔」×上質内装の「高級独自仕様」!? 全長4.3m級の「最新モデル」タイで披露
くるまのニュース / 2024年7月10日 10時10分
-
レクサスLBX試乗記・評価 小さな高級車は成功するのか?
CORISM / 2024年7月6日 15時24分
ランキング
-
1終電間際、乗客同士のトラブルで車内は「まさに“地獄絵図”」泥酔サラリーマンが限界突破して…
日刊SPA! / 2024年7月22日 8時54分
-
2まるで夜空か海か宇宙。「青」が美しすぎる寒天菓子「空ノムコウ」【実食ルポ&インタビュー】
イエモネ / 2021年5月8日 12時30分
-
3「健診でお馴染み」でも、絶対に"放置NG"の数値 自覚症状がなくても「命に直結する」と心得て
東洋経済オンライン / 2024年7月21日 17時0分
-
412気筒+モーター「EV前夜」のランボルギーニ 6600万円の値札をつけて「レヴエルト」が発売
東洋経済オンライン / 2024年7月22日 12時0分
-
5【マック】ナゲットの持ち方で性格診断できるだと?SNS大盛り上がり「お上品ナゲットタイプだった」「確実に神経質ナゲットタイプ」
東京バーゲンマニア / 2024年7月22日 17時16分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)