日産の電動化技術“e-POWER”デビューから4年! 2020年登場のキックス e-POWER、ノートやセレナとどこが違う!?
MōTA / 2020年11月17日 6時50分
日産が推し進める最新技術戦略の中で「e-POWER」は特に重要視される電動化技術だ。2016年にコンパクトカーの「ノート」に初搭載。2018年のミニバン「セレナ」採用に続き、2020年6月に登場した「キックス」は、SUVで初のe-POWER搭載車となる。キックスではそれまでの経験を踏まえ、e-POWERがさらに進化を遂げているという。その詳細を改めて解説しよう。
日産独自の電動化技術“e-POWER”とは
そもそも日産のe-POWERとは何者なのか。日産では「充電のいらない電気自動車の新しいカタチ」(ノート e-POWER公式サイトより)などと主張しているが、EV(電気自動車)なのだろうか。その点から解説していく。 e-POWERとは、日産独自のハイブリッドシステムのことを指す。ガソリンエンジンと電気自動車「リーフ」用の大出力モーター、発電機、インバーターを一体化したパワートレインと、高電圧バッテリーで構成。エンジンは駆動には直接つながっておらず発電専用とし、100%モーターで駆動させる。これがトヨタ車などで広く採用されるパラレルハイブリッドシステム(エンジンとモーターで駆動)との大きな違いで、日産が電気自動車の新しいカタチと主張しているポイントでもある。
2016年に初搭載されたe-POWER
2016年に登場した現行型の日産 ノート e-POWERが搭載する駆動用モーターの性能は、最高出力が109馬力、最大トルクは25.9kg-m。これに対し2018年に登場したミニバンのセレナ e-POWERの最高出力は136馬力、最大トルクは32.6kg-mと増強されている。これは車体重量1190kg~1230kgのノートに対し、車両重量1740kg~1780kgと重たいセレナに向け改良されたため。2020年登場のキックスでe-POWERはさらに進化を遂げた
そして2020年に新規追加されたSUVの新型車、キックス e-POWERは、駆動用モーターの最高出力が129馬力、最大トルク26.5kg-mとセレナ並みにパワーアップされている点が特徴だ。キックスの車重は1350kg。コンパクトカーのノート e-POWERに対し100kg少々の重量差しかなく、よりきびきびした走りが可能となった。さらにノートやセレナでの経験値を踏まえ、エンジンの作動時間もさらに短縮。遮音・吸音性能の向上と相まって、従来以上に静かな走りも実現させている。
e-POWERは今後どうなる!?
日産では今後e-POWER搭載車をグローバルにも展開し、搭載車種も増やしていくと中期経営計画の場などで公言している。2020年登場のキックス e-POWERは、日本以外で初めて海外(タイ)生産を開始した世界展開の第一弾モデルでもあるのだ。e-POWERのパワートレイン自体も、次世代型へ進化させることが計画されている模様。発電専用エンジンの効率もさらに向上させたものとなりそうだ。次なる展開にも大いに期待したい。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]
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