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究極のシルバー!? レクサスが開発した銀色のメタル感がハンパない!|新型セダンLSに初採用

MōTA / 2020年11月21日 17時50分

レクサス 新型LS500h“EXECUTIVE”

レクサスのフラッグシップセダン「LS」が、2017年に現行型が発売されて以降、初となるマイナーチェンジを受け、2020年11月19日から発売を開始した。レクサスを代表するモデルであるだけに、かなり気合の入った改良内容となっている。中でも、シルバー系の新色として設定された「銀影ラスター」にはレクサスの並々ならぬこだわりが詰まっているという。

レクサス 新型LS500h“EXECUTIVE” ボディカラー:銀影ラスター

シルバーは本質を追求するレクサスにとって特別な色

LS500h“version L”(ボディカラー:銀影ラスター)

意匠変更によって車格感の増したヘッドライトや、西陣織にプラチナ箔を用いた豪華な内装。さらに磨き上げられたサスペンションやパワートレインなど、新型LSの進化したポイントを挙げればキリがない。

その中でも、新たに開発された新色「銀影ラスター」は、今回のマイナーチェンジで特徴的なポイント。カラーデザインの本質を追求するレクサスにとって、シルバーは色を質感として感じ取りやすい重要な色であり、長年開発に力を注いで来た成果が見て取れる。

3番目に人気の“無難な色”シルバー

アクサルタ社「2019自動車人気色調査報告書」より

シルバーは華やかさとシャープさを兼ね備え、高級車から大衆車までどんなボディタイプにも似合う色。また、シルバーは汚れや傷が目立ちにくく、“手入れが簡単な色”としても認識されている。だからこそ、シルバーは無難な色として選ばれることも多い。

世界有数のペイントメーカーで150年の歴史をもつ、アメリカの老舗アクサルタ社による2019年の調査よると、シルバーのボディカラーは、1位:白(36%)、2位:黒(22%)に次いで3位(12%)につけ根強い人気色であることが分かる。

シルバーは立体感を出すのが難しい

一方、手入れが簡単なシルバーは、塗装自体も簡単に思われがちだ。しかし、塗装剤自体が光を反射するためムラが出やすく、光の当たり方によっては、見る角度で意図しない色合いの変化が出やすい。さらに、明るめのシルバーは反射によってボディの凹凸感が薄れ、のっぺりとした印象になりがちだ。

最新の塗装技術を応用した“銀影ラスター”

そんな実用的なカラーであるものの、質感を高めることが難しいシルバー。新型LSではそんなシルバーをとことん突き詰め、シルバーにありがちなのっぺり感がなく、ボディの細かなプレスラインをハッキリ浮きだたせる陰影を見事に表現した。

銀影ラスターはレクサス最新のシルバーとして、光輝材(アルミフレーク)を含んだ塗料の体積を凝縮させる「ソニック工法」を応用し、アルミ蒸着を高密度で敷き詰める最新の塗装技術を採用。

と言うと少々難しく聞こえるかもしれないが、簡単に言えば光を反射するアルミの粉を凝縮した幕を塗装のベースにすることで、鏡面のように粒子感をほとんど感じさせない滑らかな質感を実現している。

光と闇のコントラストを表現

新型LSのデザインテーマは「月の道」。闇夜に浮かぶ月とその月を映す水面が美しく明るく見えるのは、光の当たっていない影や闇の深さによって生まれるコントラストがあるからこそ。新たに採用された銀影ラスターは、影の落ち方や陰り方にこだわったことでボディに陰影を生み出しているのだ。

デザインテーマは「月の道」

月の道をテーマにしたレクサスのこだわりは、エクステリアだけじゃなくインテリアにも及ぶ。ドアトリムには銀糸を使った西陣織によって有機的な模様の織を採用。さらに、本物のプラチナ箔を使用した純度の高い輝きによって月の道を表現した。

伝統と最新の技術を融合することで、凛とした和の美しさを取り入れたインテリアへと進化を遂げた。

今秋、メルセデス・ベンツのフラッグシップセダン「Sクラス」がモデルチェンジを実施し、国内への導入も間近となっている。そんな中レクサスは今回の商品力アップを強力な武器として、LS最大のライバルを迎え撃つ構えだ。

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