アウディ 新型eトロンスポーツバックはもしや最強EV!? 電子サイドミラーの使い勝手もテスト!
MōTA / 2020年11月27日 14時30分
欧州勢の電動化が止まらない! そう、アウディの電気自動車eトロン スポーツバックが日本にもいよいよ上陸した。EVならではの先進性を前面に打ち出したモノではなく、あくまでもこれまでのアウディ車のスタイルを継承する仕上がりなのだが、その加速たるや言葉を失うほど。一体アウディの電気自動車はどのんな仕上がりなのか? ブランド史上初となる電子サイドミラーはリアルワールドでは使えるのか?! >>
あえて電気自動車っぽいデザインにしなかったワケとは?
縦型のグリルも既視感のあるものだし、クーペライクなルーフの傾斜もすでに同社スポーツバックシリーズでお馴染みだ。
車内もまるでフツーのクルマ! 違和感ないのがキモ
EVはもはや特別じゃない! すでにフツーのクルマなのだ
アウディはこのe-tronを皮切りとして、2025年までに新車販売の4割を電動化モデルで占めるとし、さらにEVを30車種販売すると発表している。その口火を切るモデルとしてはあまりにもなんか、普通じゃありませんか? な〜んて最初は思っていた。
そしてこのさり気なさがめっちゃお洒落な気がしてきてしまった。引き算の美? 確かに、最近のアウディデザインは断捨離にとでも言うくらいにシンプルになってきている。そして、目の覚めるような革新は、走りにこそ凝縮されていた。
びっくり加速がイイ! 200キロオーバーでも会話できちゃう静粛性
走行時、通常はリアモーターを使用するのだが、路面状況などに応じてフロントを駆動させ、恐ろしいほどきめ細やかに四輪を制御する。駆動用バッテリーは総電力量95kWhで、航続距離はWLTCモードで405km。通常時は最大出力265kW、最大トルクは561N・mだが、ブーストモードを使用すると最大300kW、驚異の664N・mを発揮する。
しかし、だ。電気自動車のこの数字は本気で洒落にならないのだ。何故ならば「アクセル踏んだらすぐ出ちゃう」から。
電気ってすぐにオンオフできるでしょう? ガソリンエンジンは「燃料噴いて、燃やして、熱エネルギーを運動エネルギーに変換して、シャフト動かして」となるから、なかなかにトルク伝達に時間がかかるのだ。
それが微細なタイムラグとなるのだけど、電気ならそれが一瞬。これがEVならではの、もっとも快感を得られる官能ポイントでもある。
このギュン!と背中を蹴られるような飛び出し感といえば、そう、あのテスラのモデルS P100Dなんかは鮮烈だった。
しかし、あんな飛び遠具(!)は別として、競合となるIペイスを見れば400kW/696N・m、メルセデス・ベンツ EQCが300kW/765N・mと、どれも微妙に一長一短……じゃなかった、微妙にあちらを立てればこちらが、という感じ。
試乗シーンは箱根の山中だったけれど、右へ左へと切り返すようなつづら折りの登坂もなんのその、どこまでもおんな勾配でもグイグイ行ってくれちゃうんだから。例えは悪いが運転していて気持ち悪くなるほどの異形の加速だったほどだ。
さらに末恐ろしいのが静粛性で、広報氏いわく「200km/hオーバーのアウトバーンでささやき声の会話ができる」。事実、静粛性のレベルはアウディ A8に迫るというんだからスゴい。
史上最強のクワトロ! 電子サスの制御も見事
事実、その空飛んじゃいそうに速いド級の加速と同時に、恐ろしいほどサスペンションフィールが豊かなことに舌を巻いた。
さらに通常ならドン! と底付きしそうな路面のギャップを受けても、底付きどころか挙動を乱す素振りもない。どないなっとるんやこの電子サスは。はっ、つい心の関西人が目を覚ましてしまったじゃないか。
ガソリン車並みに減速が超自然
ちょっと興味深かったのは、どのメーカーもEV系には必ず導入する“ワンペダルドライブ”の制御がかなりナチュラルだったこと。
e-tronもパドルシフトで2段階に回生量を設定でき、最大220kWで回生できるとのことだったのだが、ぐ〜ん! と減速Gを感じるほどではなく、最大に設定しても普通のエンブレ? くらいの感覚だった。
とにかくこのe-tron、走りの質感は相当高い。言い忘れたが最近のアウディはICE(内燃機関)モデルもすべてステアリングの質感が軽やかでありつつもかなり正確で超絶気持ち良いのだが、e-tronとて例外じゃなかった。EVの常で、意図的に最初のタッチは恐ろしく軽いのだが、切り始めから手応えも反応もぴったりと呼応していて、スッキリとシャープだ。
距離感を掴みづらい……電子サイドミラーはまだ慣れが必要
これはオプション設定なのであえて買う人はカナリのスキモノだと思うけれど(ごめんなさい率直すぎて)、とくに車庫入れやバックのときの距離感の掴めなさは恐怖感を感じるほどだった。これはソフトウェアでなんとかなる話じゃないので、オーナーさんが慣れていただくより他ないので、自信がない人は普通のミラーを選択して欲しい。
お値段1300万円オーバー!とかなり値の張る先進クルマだけど、今後ホンダeのようにバッテリー容量の少ないシティーコミューターもすぐに用意されるんだという。今後の展開にも注目したい。
【筆者:今井優杏/撮影:森山 良雄】
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