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見た目も走りも超個性的! じゃじゃ馬MRスポーツカー3選

MōTA / 2020年12月4日 5時50分

ホンダ NSX(初代)

エンジンを前輪と後輪の間に搭載しリアタイヤを駆動するMR車(ミッドシップ・リアドライブ車)は、重量のあるエンジンを車体中央に搭載することで適切な前後重量配分となり、素直で切れ味の良いコーナリングを実現します。しかし、前後どちらかに偏りが無い分、大きな荷重移動によって姿勢を崩しやすく、スピンしやすいという特性を持ち合わせ「じゃじゃ馬」と呼ばれることもしばしば。今回は、そんな一筋縄では乗りこなせないMR車を3車種ご紹介します。

ホンダ NSX 1990年モデル

快適なじゃじゃ馬スーパーカー ホンダ初代NSX

1990年に登場したホンダ 初代NSXは、世界初オールアルミニウムボディを採用したミッドシップスーパーカー。エンジンは、最高出力280馬力を発生するV型6気筒DOHC VTEC。軽量のアルミニウムボディに高性能な高回転型エンジンを組み合わせ、余計な電子制御を装着していなかったため、車のコントロールはドライバーの腕にかかっていました。

バリエーションはクーペのほか、オープントップの「タイプT」、パフォーマンスに磨きをかけた「タイプR」を展開。また、新車販売価格はMT車で800万円、AT車は60万円高の860万円で、当時の日本車最高額でした。

日常使いもOK!? 誰でも乗れるスーパーカーだった

初代NSXには、誰でも運転できる手軽さを備えたAT車をラインナップ。また、エアコンを装備していたため、夏場でも快適なスポーツドライビングを楽しめたのも初代NSXの大きな特徴です。誰でも運転できる快適なスーパーカーNSXは、それまで快適性は二の次と思われていたスポーツカーの概念を変えたと言われるほど、多くのメーカーを驚かせました。

ホンダ 初代NSXの中古車相場

■全長×全幅×全高:4430mm×1810mm×1170mm ■エンジン:V型6気筒 2977cc ガソリン ■最高出力:265PS/6800rpm ■最大トルク:30.0kg・m/5400rpm ■トランスミッション:4速AT ■駆動方式:MR ■販売期間:1990年~2005年 ※スペックは、1990年式 3.0 AT

■中古車掲載台数:47台

■中古車相場:705.8万円~1738万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月2日時点のデータ

流麗なフォルムのミッドシップスポーツカー トヨタ 2代目MR2

1989年に2代目となったトヨタ MR2は、コンパクトで軽量なミッドシップスポーツカーです。2代目ではベースとなる車体がカローラからセリカへ変わり、初代よりもボディサイズがひとまわり大きくなりました。

エンジンはセリカに準じて2.0リッター「3S型」を搭載。最終的に245PSを発生させるターボエンジンをミッドシップ搭載し、車両重量が1.2トン~1.3トンと軽量であったため、まるでレーシングカーのようなフィーリングを味わうことができました。

軽量コンパクトボディにターボエンジンを搭載のじゃじゃ馬

2代目MR2のエンジンは、デビュー当初、最高出力165PS/6800rpm、最大トルク19.5kg・m/4800rpmの自然吸気「3S-GE型」と、最高出力225PS/6000rpm、最大トルク31.0kg・m/3200rpmのターボを装着する「3S-GTE型」をラインナップ。

1993年に両エンジンともにパワーアップし、ターボエンジンの最高出力は245PSとなりました。そして、1997年には自然吸気エンジンも200PSとなり、1.0リッターあたり100PSを発生させるほどにまでパワーアップ。2代目MR2は、車両重量の大幅な増大をすることなくエンジンパワーを上げたため、じゃじゃ馬と呼ぶにふさわしいモデルへ成長しました。

トヨタ 2代目MR2(SW20)の中古車相場

■全長×全幅×全高:4170mm×1695mm×1235mm ■エンジン:直列4気筒 1998cc ガソリンターボ ■最高出力:225PS/6000rpm ■最大トルク:31.0kg・m/3200rpm ■トランスミッション:5速MT ■駆動方式:MR ■販売期間:1989年~1999年 ※スペックは、1990年式 2.0GT

■中古車掲載台数:47台

■中古車相場:79万円~272.8万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月2日時点のデータ

ガルウィングドアの軽スポーツカー マツダ AZ-1

1992年にデビューしたガルウィングの軽スポーツカーが マツダ AZ-1です。外装を簡単に取り外せる「スケルトンモノコック」と呼ばれるフレームを使用し、上下に開くガルウィングドア、FRPのボディ外板など、とにかく個性的なスタイリングとメカニズムを採用していました。

スズキ アルトワークスと同じF6A型直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジンは、64PS/8.7kg・mを発生し、座席のすぐ後ろに搭載されています。

ミッドシップらしさ全開のAZ-1

個性的な軽スポーツカーのAZ-1ですが、実は不便なことが多くありました。運転席は狭くドライビングポジションがとりにくい上に、リクライニングができません。また、助手席のスライド機構がなく、トランクもないため荷物の置場所に困ることも…。

さらに、44:56というリア寄りの前後重量配分や2235mmと短いホイールベースの影響で、高いコーナーリング性能と引き換えに直進安定性がやや低く挙動はピーキー。良くも悪くもミッドシップスポーツカーらしい特性を備えています。

マツダ AZ-1の中古車相場

■全長×全幅×全高:3295mm×1395mm×1150mm ■エンジン:直列3気筒 657cc ガソリンターボ ■最高出力:64PS/6500rpm ■最大トルク:8.7kg・m/4000rpm ■トランスミッション:5速MT ■駆動方式:MR ■販売期間:1992年~1995年 ※スペックは、1992年式 MT

■中古車掲載台数:17台

■中古車相場:175万円~349万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月2日時点のデータ

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