90年代のファミリーカーと言えばセダンやステーションワゴンだった! バブル期の名車3選
MōTA / 2020年12月7日 5時50分
今やファミリーカーと言えば、使い勝手に優れたミニバンやSUVが主流です。しかし、ミニバンやSUVがファミリーカーとして人気になる前、90年代のファミリーカーと言えばセダンやステーションワゴンがメインでした。そこで今回は、90年代の定番ファミリーカーだった3車種をご紹介します。
歴代でもっとも売れた歴史的モデル トヨタ 6代目マークII
トヨタの上級ミディアムサイズセダンであるマークIIは1988年に6代目へモデルチェンジ。発売を開始した時期がバブル絶頂期であったこともあり、歴代マークIIの中でもっとも売れたモデルで、1990年には30万台以上を販売。2019年度にもっとも売れたホンダ N-BOXでさえ24万台であることを考えると、どれだけ売れていたかがお分かりいただけるでしょう。バリエーションは、4ドアハードトップをメインに4ドアセダンもラインナップし、中でももっとも人気が高かったのは、スーパーホワイトの4ドアハードトップ。バブルの好景気にも後押しされ、庶民が買える高級車として一世を風靡しました。
豪華装備とツインカムエンジンがバブル期を思わせる
6代目マークIIのエンジンは、全てツインカム(DOHC)となり、直列6気筒ツインターボやスーパーチャージャーなど多数のバリエーションを展開。
エレクトロニックディスプレイメーター、オートドライブ(クルーズコントロール)、後席用液晶カラーテレビ、自動車電話など、バブル時代を思わせる豪華装備が搭載されているのも、6代目マークIIならではのトピックです。
トヨタ 6代目マークIIの中古車相場
■中古車掲載台数:19台■中古車相場:47万円~168.5万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年12月5日時点のデータ
荷物も積める最速ワゴン!? スバル 2代目レガシィツーリングワゴン
1993年にフルモデルチェンジをして2代目となったスバル レガシィツーリングワゴン。ワゴンブームを代表する車種で、バブル経済崩壊後のスバルの経営を支えました。エンジンは1996年以降には自主規制いっぱいの280馬力を発揮する2.0リッターツインターボ、名機「EJ20」を搭載。2代目レガシィツーリングワゴンは、最高時速249.98km/hという当時の世界最速記録を樹立するなど、初代から続く“速いステーションワゴン”というキャラクターをさらに印象付けたモデルです。
家族も喜ぶ“速いステーションワゴン”
初代でワゴンブームを築き上げたレガシィツーリングワゴンは、2代目でも使い勝手の良さと速さを追求。家族を持ち、スポーツカーに乗れなくなったお父さんには最適な選択肢でした。さらに、扱いやすい5ナンバーサイズだったことも、奥さんが運転することもあるファミリーカーとしては大切な要素です。
また、ドイツの高級サスペンションメーカーであるビルシュタイン社製の倒立ダンパーを採用した「B-spec」を用意。実用性重視のステーションワゴンに、ハイパワーなターボエンジンと車好きなら誰もが知る高級パーツメーカーという組み合わせは、レガシィツーリングワゴンの名をさらに広めるきっかけとなりました。
スバル 2代目レガシィツーリングワゴンの中古車相場
■中古車掲載台数:13台■中古車相場:37.1万円~94.5万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年12月5日時点のデータ
広くてウォークスルーできる「天才タマゴ」 トヨタ 初代エスティマ
1990年に産み落とされた「天才タマゴ」がトヨタ 初代エスティマです。未来的なワンモーションフォルムと75度寝かせてミッドシップ搭載したエンジンなど、まだ“ミニバン”という存在がそれほどメジャーではなかった時代に、それまでの常識を覆すモデルとして話題となりました。ミッドシップのエンジンレイアウトに加え、前輪を運転席よりも前に配置することで、ウォークスルーのフラットで広い室内空間を実現。それまでワンボックスと言えば、トラックや商用バンが当たり前だった時代に、高級セダンのような質感を持っていた初代エスティマは、新たなファミリーカーとして人気を獲得しました。
3ナンバーでデビューした後に5ナンバーを追加
初代エスティマは、デビュー当初3ナンバーサイズのみのラインナップで登場します。しかし、当時の売れ筋は5ナンバーサイズ。そこで、1992年に5ナンバーサイズに収めた「ルシーダ」と「エミーナ」を投入します。すると爆発的に販売台数が増加し、トヨタを代表するミニバンへと成長しました。
トヨタ 初代エスティマの中古車相場
■中古車掲載台数:20台■中古車相場:46.7万円~140万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年12月5日時点のデータ
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