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ここまでの大ヒットはトヨタも想定外!? ハリアー旋風が吹き荒れた2020年を振り返る

MōTA / 2020年12月6日 14時20分

トヨタ ハリアー

2020年を改めて振り返ってみると、今年はSUVの当たり年だったことがわかる。中でも2020年6月17日に正式発表されたトヨタの高級SUV「ハリアー」は、大きな話題を呼んだ。コロナ禍の景気低迷をものともせず圧倒的な販売台数を記録し、現在も納車待ちが続く状態だ。そんなハリアーの偉業について改めて振り返ってみよう。

トヨタ 新型ハリアー Z(ハイブリッド・FF) [撮影:島村 栄二]

まさに“爆売れ”!? 新型ハリアーの人気ぶりは本物だ

自販連調べ[軽自動車除く]による「トヨタ ハリアー」2020年6月~11月度 販売実績

まずは、トヨタ 新型ハリアーの販売状況を振り返ってみよう。

自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)調べによる6月から11月までの半年間の販売実績は48408台。月平均で8068台を売り、販売ランキングでも7月以降は常に6位から4位と、かなり上位に位置したまま維持している。ハリアー人気は一時的なものではなく、本物と言って良いだろう。

当初の月販目標台数は3100台! メーカーも驚くヒット作に

トヨタが2020年6月17日の正式発売時に出したプレスリリースには月販目標台数3100台との記載があり、余裕でクリアしていることがわかる。

コロナ禍のご時世にこうした景気の良い話は素晴らしいことだが、生産の調整を図る現場はさぞや大変なことになっているだろう。メーカーにとっても予想をはるかに超えるヒット作となったようだ。

高額車両がコンパクトカー並みに売れている!

「ホンダ フィット」の月平均8412台も相当に凄い台数なのだが…

比較してみると、ホンダの最量販コンパクトカーのフィット(2020年2月にフルモデルチェンジ)が、6月から11月に50471台(月平均8412台)を売っておりほぼ同等の実績だ。

しかし400万円前後の高額な価格帯のハリアーが、200万円前後のフィットと対等に販売台数を競っているというのは、相当に凄いことである。

トヨタ ハリアー、実は安かった!? 売れている理由は価格設定にあり!

新車価格299万円~はバーゲンプライスだ!

最廉価のS,最上級のZ“Leather Package”

最廉価のS,最上級のZ“Leather Package”

実はトヨタ ハリアーは、先代モデルに比べ実質的な値下げを行っている。一番安い“S”グレード[2リッター・FF]の価格は299万円(消費税込み・以下同)。先代ハリアーのベーシック版“エレガンス”グレード(2リッター・FF)は300万4千円からとなっている。

新型では最新の安全装備の追加や、8インチのディスプレイオーディオ+6スピーカーといった快適装備も標準。決して価格で引き寄せるためのオトリグレードではなく、バーゲンプライスといっていい状態なのだ。最上級のZ“Leather Package”は423万円[2リッター・FF]からで、差額は124万円! さらに4WDやハイブリッドモデル(こちらもFF/4WDあり)も用意されるなど、きめ細かいグレード設定がユーザーから支持を集めた。

相変わらずの納期待ちが続くハリアー

ハリアー Z(ハイブリッド・FF)[内装色:ブラウン],

ハリアー Z(ハイブリッド・FF)[内装色:ブラウン],

トヨタの公式Webサイトでは、各モデルの「工場出荷時期目途のご案内」が表示されている。通常モデルでは1ヶ月から2ヶ月程度などと表示されているが、ハリアーは6月の時点から12月の現時点まで「詳しくは販売店にお問い合わせください」と表示されたまま。

そこで首都圏のある販売店に問い合わせてみたところ「グレードや仕様によっても数ヶ月単位で違いがある。仕様を決めてからでないと詳細はお伝え出来ない」と、相変わらずの人気ぶりが伝わってきた。

いずれにせよ、まだまだハリアー旋風は続きそうだ。2020年度末の決算商戦に向け、新車でハリアーの購入を検討されているなら、時期を待たずに年内早々から動くことを強くお勧めしておく。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

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