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販売絶好調のトヨタ 新型ハリアー、2021年も売れ行きは維持出来るのか!?

MōTA / 2020年12月13日 8時45分

トヨタ 新型ハリアー Z(ハイブリッド・FF) [撮影:島村 栄二]

数多くの魅力的な新型モデルがリリースされた2020年。その中でも2020年6月17日(水)に正式発表された新型ハリアーは、大きな話題を呼んだ1台だ。11月の販売台数ランキングではカローラを抑え4位に入るなど、発売以来好調な売れ行きを示している。この勢いはいつまで続くのか。人気の秘密について販売現場の声を聞いてみた。

トヨタ 新型ハリアー Z(ハイブリッド・FF) [撮影:島村 栄二]

圧倒的人気を誇るハリアー、売れているのはどのグレード!?

自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)が発表する「乗用車ブランド通称名別順位」によると、新型ハリアーが登場した翌月の7月以降、常に6位から4位の順位をキープ。およそ半年で4万8408台(月平均8068台)を販売している。

各社の量販モデルである小型車(主な販売価格帯100万円台~200万円台)が上位のランキングを競い合う中、高級SUVのハリアー(主な販売価格帯300万円台~400万円台)そこに割って入り続けているのだから、その人気ぶりは相当なものだ。

消費税込み299万円の“S”グレード[2リッター・FF]

この上質さで最安値299万円~の衝撃!

国産都会派SUVの筆頭として2020年にフルモデルチェンジを受けた新型ハリアーは、有機的で流麗なボディラインや、高級感のあるインテリアが大きな魅力。だが、なにより驚かされたのは、1番安い“S”グレード[2リッター・FF]が299万円(消費税込み)という価格設定だ。先代ハリアーの最廉価グレードの“エレガンス”が300万4000円であったため、新型なのに値下げされたことになる。

しかも、主要装備を省いて価格を抑えたいわゆる「オトリグレード」ではなく、通信システムのDCMや8インチのディスプレイオーディオ+6スピーカーなどの標準装備も充実した超お買い得な1台なのだ。

いま売れているハリアーは上級グレードばかり

もっとも売れているハイブリッドの“Z”グレード[2.5リッター+モーター・FF]

いま世の中で売れているのは、コスパに優れたコンパクトカーばかり。いくら高級なハリアーといっても、売れているのは最安値299万円の“S”グレードだろう。そんな思い込みで首都圏のトヨペット店営業スタッフに話を聞いてみると、意外な答えが返ってきた。

そのお店で最も売れているのは、3つあるハリアーのグレードの中でも上級版の“Z”、しかもハイブリッドモデル(2.5リッター+モーター・FF/消費税込価格:452万円)なのだという。オプションや諸費用などを含めた総支払額は500万円近い高価なモデルだ。

そこで改めてトヨタ自動車に問い合わせてみると、2020年秋時点での新型ハリアーの販売比率は、Zと中間のGで8割以上を占めている状態だという。

廉価版がもっと売れれば2021年のハリアー人気も安泰!?

その理由について前出の営業スタッフに聞いてみると、新型車を発売早々に購入するユーザーの多くは、ハリアーに限らず上級装備・仕様を求める傾向にあるからでは、と教えてくれた。

また「個人の見解ですが」と前置きしながらも「ハリアーは比較的若いお客様(30代)と、次いで50代のお客様を主なターゲットに販売していますが、新型に関して言えばまだ若いお客様はあまり買われていません。先代の代替を含め、これから若いお客様が増えていけば、安いグレードの割合も伸びていくのではないでしょうか」と説明する。

実際、その手応えは十分にあると意気込んでいたのが印象的だった。新型ハリアーの圧倒的な人気は、廉価なSグレードの販売増でさらに伸びていく可能性もありそうだ。

2021年も新型ハリアーの売れ行きから目が離せそうにない!

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