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2021年は三菱と日産に注目! 来年デビューの国産電動車3選&SUVブームが当分続くワケとは!?

MōTA / 2020年12月28日 13時20分

三菱 新型アウトランダー(3代目) のデザインコンセプトモデルとなった新世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー『MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(三菱 エンゲルベルクツアラー)』(2019年3月・スイスジュネーブモーターショーにて発表)

政府は内燃機関のみの新車販売を2030年代までに禁止するなど、環境問題に関してかなり本気なのはご存知の通り。となれば、確実に来年2021年はクルマの電動化がより一層進むハズ。そこで間も無く発売される予定のクルマも含め、注目したい電動車両3台をご紹介! 正直、すべて超気になる内容です。

三菱 新型アウトランダー(3代目) のデザインコンセプトモデルとなった新世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー『MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(三菱 エンゲルベルクツアラー)』(2019年3月・スイスジュネーブモーターショーにて発表)

10年後の新車は全部EVは大ウソ! ハイブリッドだってまだ生き残るぞ

まず勘違いしやすいのが、政府が2030年代をめどに掲げた目標について。一部メディアなどによって、まるで10年後の新車はすべてEVかのように報じられていたが、コレは違う。いわゆるガソリンやディーゼルといった既存の液体燃料のみを燃料とするクルマの販売を禁止するというモノで、全てがEVとなるのではなく、ハイブリッドやプラグインハイブリッドも含むのだ。

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要するにエンジン単体ではなく、モーターなどが組み合わさっていればOKというワケ。プリウスのようなストロングハイブリッドだけでなく、スズキの軽自動車などに搭載されているような小さなモーターを用いたマイルドハイブリッドもアリなのだ。

軽自動車よりも小さなスモールEVがトヨタから間も無く発売される見込み。この動きは欧州市場でも広がっており、今後庶民の足となるのは、こんな小さなクルマなのかも

おそらくは軽自動車やコンパクトカーなどの比較的小さなモビリティは 航続距離もそれほど極端な長距離を必要としないためにピュアEV化。ミディアムサイズ以上の大きなクルマに関してはピュアEVだけでなく、より長距離を走れるハイブリッドやプラグインハイブリッドカーが主力となる見込みだ。

三菱&日産が復活!? 本命モデル3台がヤバい

現行アウトランダーPHEVのネガを払拭! 欲しかった機能が目白押し

東京モーターショー2019で日本プレミアを果たした三菱 エンゲルゲルグツアラーは、いわば次期型のアウトランダーPHEVのコンセプトモデルだ。現行モデルよりも大きくなり、フラッグシップモデルとして堂々たる姿に!

2021年に登場予定の新型車のなかで、個人的に大本命としているのが三菱 新型アウトランダーPHEVだ。

もともとアウトランダーPHEVは、SUVの形をした世界初のプラグインハイブリッドカーとして2013年にデビュー。プリウスというお化けモデルほど売れてはいないが、三菱得意の4輪制御技術など悪路走破性も抜群。しかも普段は電気だけで走行ができるなど、向かうとこ敵なしといった出来栄えなのだ。

ベースのガソリン車に7人乗りの設定があるにもかかわらず、バッテリーの都合上現行PHEVは5人乗りモデルのみ。新型アウトランダーPHEVはいよいよ3列シートモデルとなるのだ

その新型もモデルが間も無く登場するのだが、EVとしての航続距離を向上はもちろんのこと、念願の3列シートモデルを追加するなど、欲しかった機能満載で登場予定なのだ。

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エクストレイルに待望のe-POWER追加

現行モデルよりもかなりう高級感を増した印象。ソフトパッドを前面に採用することで欧州プレミアムブランドにも引けを取らない仕上がりに

じつは日産と三菱がアライアンス関係を結んでいるために新型エクストレイルと兄弟車となることが既に判明している。

となるとエクストレイルにもPHEVを追加か!? と思うだろうが、その予定はない。その代わりに日産お得意のe-POWERモデルが追加されるという。ノートなど比較的コンパクトなクルマに搭載されていたe-POWERだが、やっと売れ線のSUVに搭載されるのだ。詳しいスペックなどは不明ながら、キックスなどよりもパワーアップして登場するという。

ちなみにガソリンモデルは既に海外で販売をスタートしており、日本仕様のデザインは不明ながら、基本的にはこの姿でデビューするという。エクストレイルとアウトランダーは顔つきなどエクステリアデザインはまったく別モノとの話なのだが、じつは運転席まわりはそれほど差別化をしていないとの情報も。

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テスラを超えろ! 日産渾身のアリアは現代のスーパーカーだ

かつて日本市場でも人気を博していたサファリ、さらにジャパニーズスーパーカーのGT-Rなど日産を代表するモデルで培った技術を凝縮しているのがアリアだ

エクストレイルの話をしたので、ついでに2021年に登場する日産のEVをもう一台。そう、キムタクのCMですっかりお馴染みのアリアだ。

コチラは東京モーターショー2019にてコンセプトモデルが。市販モデルに至っては2020年に発表されているが、発売は2021年夏頃を予定している。スカイラインハイブリッドに搭載されているプロパイロット2.0など日産自慢の先技術や音声操作でナビやオーディオ、さらには予め設定していれば自宅の家電を操作できるAmazonアレクサといった未来感あふれる機能をあますことなく搭載している、注目のモデルである。

もちろん価格は未発表ながら補助金込みで5〜700万円程度に見込みで、価格面だけでいえばエクストレイルの兄貴分といったイメージだ。

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SUVブームは当分継続!? EVにSUVが多いワケとは

今回ご紹介した3台は偶然にも全てSUV。もちろん世界的人気のカテゴリーであるというのも理由ではあるが、これには電動車ならではの理由が存在する。

じつはクルマの形でもっとも難しいパッケージングはセダンと、世界の自動車メーカーは口を揃えていう。エンジン、キャビン(車内)、ラゲッジと全てのスペースが独立しており、各種パーツと車内スペースを広くするにはかなりの技術が要するのだとか。限られたスペースのなかに全ての要素を詰め込む必要があり、パズルを組み立てるように設計していくそうだ。

逆に言えば、もっとも難しいセダンに全てのユニットが搭載できさえすれば、他のSUVやミニバンなどに搭載するのは容易で、派生車種を作りやすいという考え方もできる。事実、世界初の量産型水素自動車のトヨタ ミライもセダンの形を有しており、それをベースに大型バスやトラックといったモデルをデビューさせているほど。

話を本題に戻そう。今回挙げた2021年にデビューする電動車が全てSUVである理由は、SUVが持つパッケージングに答えがある。航続距離を稼ぐべく、重く大きなバッテリーを搭載するためにはSUVがもっとも現実的なのだ。

確かに世界のクルマを見ても、アウディ初のピュアEVであるeトロンやジャガーのIペイスなど、全てSUV。現在の電池技術を持ってすれば、現実的なクルマのサイズとするならばSUVがもっとも効率的なのだという。

国内外問わず登場する新型車がほとんどSUVという今。セダン好きの方などは辟易しているかもしれないが、現在の技術から考えるにSUVがもっとも現実的。それだけに、まだまだSUV人気は続きそうである。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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