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当時の若者が初詣に行くのにビシッとキメようと憧れた80年代の国産高級車3選

MōTA / 2021年1月4日 6時0分

日産 シーマ(初代) タイプIIリミテッド(1988年式)

お正月と言えば、初日の出に初詣。今年はコロナ渦ということもあり控える方も多いと思いますが、例年ではお参りに行く方がほとんどで、中にはおめでたいイベントということで、きちんと正装する方も多数いらしたのではないでしょうか? 正装といえば羽織袴に振り袖などですが、一昔前のクルマ好きの若者たちは、お参りに行くクルマもビシッとキメようと考える方も多かったそうです。今回はそんな当時の若者が憧れた80年代の高級車3車種をご紹介します。

日産 シーマ(初代) タイプIIリミテッド(1988年式)

「いつかはクラウン」でみんなが憧れた高級車! トヨタ 7代目クラウン

「いつかはクラウン」は、7代目に当たる120系クラウンのテレビCMで使われたキャッチコピー。令和になった今聞くと、やや違和感のあるフレーズですが、レクサスが登場する以前、ショーファーカーであるセンチュリーを除き、クラウンはトヨタのフラッグシップセダンだったのです。

そんな7代目クラウンで特筆すべきは、これからバルブ期にに向かおうかという好景気を象徴する豪華な装備の数々。トヨタ ソアラで初採用したエレクトロニックディスプレイメーターや四輪独立懸架サスペンション、さらにメモリー付チルト&テレスコピックステアリングなど、最先端の装備が満載されていました。

クラウンの売れっ子“アスリート”が初登場

クラウンアスリートと言えば、スポーティなエアロやアルミホイールを装着し、11代目(170系)~14代目(210系)まで存在したクラウンのスポーティグレード。そんな「アスリート」が初めて登場したのは、7代目クラウンからでした。

カタログモデルのイチグレードではなく、特別仕様車だった7代目クラウンのアスリートは、スポーティにチューニングされた足回りとフロントスポイラーを装着。スポーティな走りや見た目を好む若い層からの人気を獲得しました。

角のある見た目や、ハイソカー路線まっしぐらの豪華な内外装。さらにハードトップやスポーティなグレードを用意し、威厳と迫力のあるカスタムカーの定番車種として、中古車になった後も高い人気を誇ります。

トヨタ 7代目クラウンの中古車相場

■全長×全幅×全高:4690mm×1690mm×1410mm ■エンジン:直列4気筒 1998cc ガソリン ■最高出力:160PS/6400rpm ■最大トルク:18.5kg・m/5200rpm ■トランスミッション:4速AT ■駆動方式:FR ■販売期間:1983年~1987年 ※スペックは、ロイヤルサルーン

■中古車掲載台数:11台

■中古車相場:59.8万円~178万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月28日時点のデータ

カラオケ付きのオーディオも装備!

戦後の高度経済成長を終え、好調な安定期に入った日本経済。人々は懐に余裕ができ、さらなる快適性や高級感を求め始めた時代。6代目セドリックにもさまざまな豪華装備が与えられていました。

起毛素材を使用したソファーのような厚みを持ったシート、ブラウンやベージュ、ネイビーなどの濃色系の内装は、まるで高級クラブのような豪華さ。さらに、雨滴感応式間欠ワイパーをはじめ、カラオケ機能付きの車載オーディオなど、昭和末期の活気ある日本を象徴するような装備を採用しています。

日産 6代目セドリック(Y30型)の中古車相場

全長×全幅×全高:4860mm×1720mm×1410mm ■エンジン:V型6気筒 2960cc ガソリン ■最高出力:230PS/5200rpm ■最大トルク:34.0kg・m/3600rpm ■トランスミッション:4速AT ■駆動方式:FR ■販売期間:1983年~1987年(ハードトップ/セダン) ※スペックは、1984年式 V30ターボブロアムVIP

■中古車掲載台数:7台

■中古車相場:80万円~299.8万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月28日時点のデータ

豪華で速い! バブルを象徴する高級車 日産 初代シーマ(Y31型)

日産 セドリックやグロリアの上級仕様として、1988年に登場した日産 初代シーマ。シーマというネーミングがスペイン語で「頂上・完成」を意味するように、とにかくその時代の日産が持つ最新最上級の技術や装備が与えられています。

エンジンは、最高出力200psを発生するNA(自然吸気)3.0リッターのV型6気筒DOHC(VG30DE型)と、最高出力255psという当時国産最強クラスの3.0リッターV型6気筒DOHCターボ(VG30DET型)を搭載。3ナンバー専用で設計された大柄なボディを、ターボエンジン特有の金属音と共に加速する様はまさに大迫力! 速さと豪華さを併せ持ち、ユーザーだけでなく国内外のメーカーを驚愕させました。

初代シーマが売れた理由は“高いから”

日本が好景気に沸いたバブル期を象徴する言葉の一つに「シーマ現象」という言葉があります。まさしく、1988年から1991年までの約4年で、13万台近いセールスを記録した初代シーマに準えた言葉です。

初代シーマの価格は、最廉価グレードでも400万円以上、ターボエンジンを搭載する最上級グレードの「タイプIIリミテッド」になると500万円越え。それほど高額な初代シーマが大きく売れた理由は、もちろん車そのもののデキが良かったからことに間違いありません。ですが、もう一つ大きな理由として挙げられるのが、時代のニーズに合ったことです。

世の中はまさにバルブ絶頂期で、人々はより“高級なもの”を求めていた時代。「500万円を超える価格だから」という理由で購入するユーザーも少なくなかったと言います。高級品を買い求める需要に見事マッチし、初代シーマはバブルを象徴する高級セダンとなったのです。

日産 初代シーマ(Y31型)の中古車相場

■全長×全幅×全高:4890mm×1770mm×1380mm ■エンジン:V型6気筒 2960cc ガソリンターボ ■最高出力:255PS/6000rpm ■最大トルク:35.0kg・m/3200rpm ■トランスミッション:4速AT ■駆動方式:FR ■販売期間:1988年~1991年 ※スペックは、1988年式 3.0 タイプII リミテッド

■中古車掲載台数:43台

■中古車相場:78万円~363万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月28日時点のデータ

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