東京オートサロン2020でサプライズデビュー! タフトの市販化が予想通りだったワケとは
MōTA / 2021年1月23日 18時30分
2020年6月にデビューしたダイハツ タフト。このモデルが初お披露目されたのは、何を隠そう2020年1月に開催された東京オートサロン2020であった。しかもその直前に開かれた東京モーターショー2019には、タフトを思わせるコンセプトカーを登場させるなど、今思えば市販化を匂わせていたのだ。と、今回はダイハツ タフトがデビューするまでのダイハツの入念な戦略をみていこう。 >>
東京オートサロンは今や第二のモーターショー! 超重要なイベントに
東京オートサロンは1983年に「東京エキサイティングカーショー」として始まった歴史のあるイベント。簡単にいうならば、東京モーターショーは自動車メーカーの新車、あるいはコンセプトカーがメイン。それに対して東京オートサロンは、チューニングショップやカスタムメーカーによる展示がメインで、とにかく派手なお祭りというイメージだ。 だが、昨今は東京オートサロンにも自動車メーカー自ら乗り込み、市販間近のクルマやコンセプトカーをお披露目するようになった。いわば第二のモーターショーとしての側面も持ちつつあるのだ。今回はそんな変わりつつある東京オートサロンでデビューした市販車を振り返ってみるというワケ。サプライズデビューから半年で発売! じつはもっと前からウワサされていた!?
さっそく本題のタフトの話に移ろう。タフトは2020年の東京オートサロンでサプライズデビューを果たし、2020年6月にデビューしている。そう、初登場からたった半年という短期間で市販化に漕ぎ着けている。他社では発表から発売までに1年以上もかかるクルマがあるなか、非常に早いタイミングでの投入であったのだ。>>
2019年にはタフトの姿はほぼ判明していた!?
タフトは突如として東京オートサロンで姿を表したワケだが、今思えばこの話は2019年秋に開催された東京モーターショー2019にまでさかのぼる。そこでWaku Wakuという名のコンセプトカーを登場させていたのだ。このようにデビューするまでに、東京モーターショー、そして東京オートサロンと一台のクルマで、ふたつの自動車イベントを大きく活用することは珍しい。
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モーターショー直前にメディア向けに出展車両に関する説明会が開かれたのだが、このWaku Wakuに割かれた時間が他のモデルの倍近くもあり、かなり現実的な話をしていたのだ。記憶が正しければだが、全1時間のプログラムのうち、20分近くWaku Wakuの説明に時間を割いていたと記憶している。そこから「近々売るのだろう」との予想が高まっていたのである。ただ、その数ヶ月後の東京オートサロンにほぼ市販モデルの姿で、さらにその半年後に本当に売るなんて思いもしなかったのだが。
サプライズデビューを果たした東京オートサロン2020以来、タフトは大注目を集めており、事実2020年6月の販売から同年12月までに4万2942台を販売するほどの人気である。ちなみにタフトの月間目標販売台数は4000台ということを考えても、かなり好調なのだ。
このように東京オートサロンにおいて、タフトのように市販直前モデルが登場したケースはそれほど多くない。だが、中止となってしまった東京オートサロン2021が開催されていたら、もしかすると人気モデルが登場していた可能性も。それだけに次回こそは、リアルイベントしての東京オートサロン2022開催に期待したい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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