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クルマのパーツの中でも存在感のある「ホイール」その役割とは?

MōTA / 2021年1月24日 6時0分

ホンダ 新型シビック タイプR リミテッドエディション

専門用語が多く分かりづらい自動車用語。ここでは少しでも皆さんのストレスを軽減すべく、毎回テーマを決めて解説していきます。「分かっているようで、きちんと説明できない!」「今さら聞けない!」と言う方もおすすめのコーナー。今回は、クルマのパーツの中でも最もメジャーな部類に入る「ホイール」について解説していきます。

レクサス 新型IS 300h F SPORT(2020年11月ビッグマイナーチェンジモデル)

ホイールはタイヤとクルマを繋ぐ重要なパーツ

クルマの部品の中では、華やかで一番存在感があるアイテムと言っても過言ではない「wheel(ホイール:車輪)」。その役割は、車軸からの回転力をタイヤに伝えるというもの。

柔らかいゴム素材でできているタイヤは、車軸から直接回転力が伝わると変形してしまうため、ホイールがその接続部分で力を受け止める役割を果たしています。そうすることでタイヤへ確実に力が送られているのです。

ホイールに使用されている素材は様々

ホイールのサイズは車種によって大小異なり、使われている素材もまた様々。それに関連してホイールの種類は主に、スチールホイール(鉄)とアルミホイール(軽合金)などに分類されます。

スチールホイール

スチールホイール(写真の車両はホンダ N-BOX)

スチールホイールは、製造が容易でコストが抑えられるのがメリット。反面、放熱性が低く、ホイール自体の重量が重いため走行性能を下げるというデメリットがあります。

アルミホイール

アルミホイール(写真の車両はレクサス IS)

シビック TYPE Rに採用されているアルミホイール/(左)鋳造(右)鍛造

アルミホイールは、スチールホイールに比べ何より軽く、放熱性にも優れており走行性能が向上するのがメリット。ただし、スチールホイールに比べると価格は上がります。

アルミホイールの製造方法には「鋳造」と「鍛造」といった2種類があり、鍛造は溶かしたアルミ素材を鋳型に流し入れて成型するので、デザインの自由度が高く大量生産しやすいとされています。

一方、鍛造はアルミ素材に高圧をかけてプレスして製造します。強度が高く、より軽量な仕上がりに。その分コストは鋳造よりもかかります。

トヨタ 2000GTに採用されているマグネシウム製ホイール

基本的にホイールは、車両価格が安いベースグレードなどでは丈夫で安価なスチールホイールが、中級グレード以上になってくるとデザイン性の高いアルミホイールが標準で装備されています。その他、一部の超高級車などスペシャルなクルマでは、より軽量高剛性なカーボン製やチタン製、マグネシウム製のホイールなどが存在します。

このようにホイールは、その見た目のファッション性だけでなく、素材によってクルマの走行性能も大きく変化するなど、とても重要なアイテムです。

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