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620馬力なのにスポーツし過ぎていないラグジュアリークーペ!フェラーリ ローマを写真でチェック

MōTA / 2021年2月10日 20時0分

フェラーリ ローマ

映画「甘い生活(原題 ドルチェ・ヴィータ)」をモチーフに誕生したフェラーリ Roma(ローマ)は、それまでのフェラーリで多く見られた攻撃的で力強いフォルムとは異なり、まさにエレガンスという言葉がピッタリの美しいラグジュアリークーペ。620馬力のエンジンを搭載しつつも、あくまで優雅さを前面に打ち出したフェラーリ ローマの内外装を、写真と共にチェックしていこう。

フェラーリ ローマ

羊の革ならぬドレスに身を包んだF1マシン!?

フェラーリ ローマは、明るく華やかな1950年代当時のイタリアの首都、ローマの生活をフェラーリ流に表現し、フェラーリジャパン代表取締役社長フェデリコ・パストレッリ氏曰く「イブニングドレスに身を包んだF1マシン」というコンセプトで開発された4座席のスポーツクーペだ。

最高出力620PS、最大トルク760Nmを発生する3855ccのV型8気筒ツインターボエンジンをフロントミッドシップに搭載。同じくフェラーリのFR(フロントエンジン・リア駆動)クーペであるポルトフィーノをベースにして製作されるも、パーツの7割を新開発としたことで、ほぼ完全オリジナルと言っても良い造りになっている。

速さと美しさが共存するエクステリア

全体的なデザインは、直線的なラインを極力使わず曲面のみで構成。女性的な雰囲気を持ちつつもフロント部のシャークノーズは前に鋭く突き出ており、程よい野性味を感じさせる。

また、ヘッドライトは2段に分かれており、バンパー部と面一ではなく奥まった場所に格納され、のっぺり感のない立体的な造形だ。

余分な凹凸を極力減らした有機的なボディライン

通常サイド部に設けられるキャラクターラインといった類のものは一切なく、ローマに課せられた美しさのコンセプトを徹底して貫く。ドアハンドルもドア面と一体化し、押し込んでから引く仕様のため、滑らかなボディラインを崩すことなく綺麗に馴染んでいる。

長めのフロントノーズに対してリアをあえて短めにし、ロングノーズ&ショートデッキのスポーツクーペらしいフォルムを実現。さらに、大きく膨らんだリアフェンダーによって、安定感と有機的な美しさを表現している。

通常時は格納されている可動式リアスポイラーは、車速や加速度に従って展開。展開ポジションは3モード用意されており、走行状態に合わせて最適なダウンフォースを発生させる。

大型液晶とタッチパネルを採用し未来感のあるインテリア

内装の物理的なスイッチは極力排除され、エンジンスイッチなども含めほとんどがタッチパネル式となっている。

メーターパネルには16インチのディスプレイを採用し、スピードメーターやナビのマップ表示、バックカメラの映像など自分の必要な情報をスピーディに切り替えが可能だ。

さらにセンターコンソール部や助手席にもタッチパネル式のディスプレイが搭載されており、それぞれエアコンやオーディオの設定ができるようになっているなど、先進的な装備が数多く搭載されている。

完全に区切られ独立した4つのシート

室内はセンターコンソールによって前端から後端まで区切られ、運転席と助手席がそれぞれ包まれている様なデザインを採用。これによりシートに着座した時のコックピット感を高め、車との一体感を楽しむことができる。

フロントシートは高級感のあるレザーを使用したセミバケットタイプで、程よく身体をホールドしてくれる。また、夏は涼しく冬は温かいベンチレーション/シートヒーター機能をオプションで選択可能だ。

リアシートも同じく高級感のあるレザー仕立てだが、あくまで「2+クーペ」という仕様上、緊急用のシートという立ち位置になる。お買い物時の荷物置きや、子供が座るなど使用用途は限定的だ。

ラゲッジルーム容量は通常時272Lで、機内持ち込みサイズのスーツケースなら2つは入るスペースを確保。また、リアシートを倒すことで345Lに拡大できるなど、車体後部のミッドシップにエンジンを持たないFRフェラーリならではのメリットだ。

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