プリウスは“オワコン”じゃない! あえて今、プリウスを買う意味とは
MōTA / 2021年2月13日 17時0分
クルマの電動化が世界的に急務となったいま、その先駆け、もっといえば電動車に市民権を与えたのはトヨタ プリウスだ。1997年にデビュー以来、エコカー=プリウスというイメージを確立させた名車でもある。だが、いまハイブリッドカーはさまざまなメーカーで発売されており、すっかり当たり前の存在に。クルマ好きの間でプリウスは“オワコン”(終わったコンテンツ:流行遅れ)扱いになっているほどだ。 しかし、ホントにプリウスは“終わっている”のだろうか。今プリウスを選ぶ意味を改めて考えてみたい。
ハイブリッドの先駆者プリウス! 培ったブランド力が強大すぎる
スポーツカーや大排気量のモデルがほとんど全てのメーカーから販売されていた時代で、ガソリン価格も100円前後と安かったのも相まって、燃費や環境問題に今ほど重きをおいていない人がほとんどであった。
そんな時代だったために、初代プリウスは大ヒットとは言えない結果に終わった。もちろんトヨタも覚悟の上で発売をしており、どちらかと言えば実験的な側面が強かったのだ。
初代プリウスのキャッチコピーは「21世紀に間に合いました」であり、このことからも技術を証明する、もっといえば自動車の未来を提示したクルマであった。
ハイブリッドを当たり前にしたのは3代目プリウスだった
2009年はガソリン価格の上昇、さらに環境問題意識の向上により低燃費車が注目されつつある時代であった。それを追い風に38km/Lをマークする3代目プリウスは納車に半年以上かかってしまうほど大人気モデルとなったのだ。そこからというものプリウス人気は衰えることなく、年間販売台数1位を獲得する超人気モデルに。
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世界でライバル出現も、牙城は崩せず
筆頭は2009年に登場した3代目プリウスの発売3ヶ月前にホンダが投入したインサイト、あるいはヒュンダイ アイオニックハイブリッドなど挙げればキリがないほどで、プリウスが創造したハイブリッドカーブランドは世界的なものとなった。
だが、やはりパイオニアの旨味、あるいはライバルを圧倒する実力からプリウスの牙城を崩すにはどのモデルも至らなかった。
ハイブリッドが当たり前に! プリウスの優位性が急落のなぜ
魅力としてあげられるのは圧倒的な燃費性能、もうひとつは手の届きやすい価格、さらには車内の広さといったパッケージ効率の良さだろう。そして何よりプリウスというブランド力だ。
さらにライバルメーカーもまたハイブリッドと内燃機関と一台で複数のパワートレインを持つモデルをラインアップするなど、かつてプリウス=ハイブリッドという図式は成り立たたなくなっている。
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プリウスは“オワコン”にあらず! 今プリウスを買うべき理由とは
凄まじい燃費が最大の魅力
プリウスというブランド力もデカい
もう一つはブランド力にある。
何度もいうがプリウスが開拓したハイブリッドカーというジャンルは、今や自動車のメインストリームといっても過言ではないほど巨大なカテゴリーとなっている。そのパイオニアが持つブランドイメージ、さらには燃費性能をはじめとする実力はそう簡単にライバルが追いつけない位置にあるのだ。
ネガを払拭! 走りとデザインを大幅レベルアップ
加えてTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)と名付けられた新世代プラットフォームの採用により、走行性能が大幅に向上している点も見逃せない。これまでプリウスは燃費を最優先に考えられていたために、正直にいうと決して“走りがいい”というモデルではなかった。ところがTNGAの採用によりこれまでネガとされていた部分が大幅に改善されたのだ。
そこで4代目(現行型)プリウスは、キーンルックなる新たなデザイン言語を採用。洗練されたデザインを採用するなど、クルマとしての魅力もレベルアップしたのだ。
この未来的なデザインが手に入るというだけでも、プリウスを選ぶ大きな価値のひとつになるだろう。
プリウスが魅力を放ち続けるために出来る「次なる一手とは」
世界をけん引し続ける量産ハイブリッドカーの元祖として、次期プリウスはいっそ全車PHV化してしまうのはどうだろう。それでいて価格は据え置きにするといった、次なる一手も見てみたい。
まだ見ぬ新型プリウスも、我々をあっと驚かせるエコカーブランドとして輝き続けて欲しいところだ。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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