今日から出来るカーボンニュートラルへの第一歩! 電動化時代を20年先取りしていたトヨタ プリウスの底力
MōTA / 2021年2月14日 18時0分
2020年の年の瀬も迫った12月、日本政府が2030年のガソリン車販売禁止を発表し、大きな話題となった。自動車の電動化と聞くと、大変な変革だと感じる人もいるかもしれない。しかし忘れていないだろうか。今ではすっかり当たり前の存在となった「トヨタ プリウス」が、電動化技術をもう20年以上も前から実現したことを。 今日から出来るカーボンニュートラルへの第一歩。電動化モデルとしてのトヨタ プリウスを改めてご紹介する。
クルマの電動化、今すぐ実現出来る最適解は“ハイブリッド”だ
とはいえ、世界が目指す2050年のカーボンニュートラルに向け、まずは動き出さないことには何も始まらない。その第一歩として、2030年代の実施を目標に、電動化技術を伴わないガソリン車販売の禁止が掲げられたのだ。
中でも現実的な最適解とされているのが、バッテリー・モーターとエンジンの駆動を両立させるハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の存在である。
20年以上も前から電動化モデルの普及に取り組むトヨタの凄さ
「エコカーは普及してこそ環境への貢献」を1990年代から掲げていたトヨタ
温室効果ガスの排出量削減に向け、トヨタでは「エコカーは普及してこそ環境への貢献」と掲げ、まずはEV(電気自動車)ではなく、ハイブリッドカーの普及に動いた。これは昨日今日の話ではない。1990年代後半のことである。
しかもトヨタでは、モーター、バッテリー、制御装置といった電動化のコアテクノロジー開発を社内で行うことにこだわり、国内での投資に集中している点も見逃せない。
1997年12月、THS(TOYOTA Hybrid System)を搭載した初代プリウスを発売。2003年9月には、現在も続く次世代型THS IIに進化させた2代目プリウスを発売し、一気に発展を遂げた。
他社を大きく引き離す低燃費性能を確立したTHS II
そして2009年5月発売の3代目プリウスで、THS IIの評価はピークに至った。19か月連続の国内販売台数月間1位を達成させるなど、爆発的なヒット作へと成長している。
トヨタの電動化モデル販売、2017年には世界累計1000万台を突破済み
グラフを見てもわかる通り、3代目プリウスが登場した翌年2010年以降の伸びが凄い。2011年12月には、2代目プリウスのコンポーネントを活用したプリウスの弟分、コンパクトなハイブリッド専用車「アクア」も登場し、その勢いに加速をつけた。
翌年2012年、トヨタ製ハイブリッドカーは日本国内だけでも年間60万台を超える生産規模へと急激な拡大を遂げている。
トヨタの試算によると、1000万台のトヨタハイブリッド車によるCO2排出抑制効果は約7700万トン。ガソリンの消費抑制量は約2900万キロリットルにも及ぶという。まさに“エコカーは普及してこそ”である。
プリウスの圧倒的な燃費性能は今も色あせず
プラグインハイブリッド「プリウスPHV」もラインナップ
そこであらためて、今のトヨタ プリウスについて振り返ってみよう。現行型の4代目プリウスは2015年12月に発売を開始。2018年12月にはデザイン変更を伴うマイナーチェンジを実施し現在に至っている。
2017年2月には、プラグインハイブリッドモデル「プリウスPHV」も追加。大容量バッテリーの搭載によりEVモードでの航続可能距離を大幅に伸ばしたほか、外部給電機能も充実させた。
世界TOPクラスの実力派を200万円台から購入出来る素晴らしさ
今やコンパクトカーの「ヤリス」から最高級セダンの「センチュリー」やレクサスの各モデルに至るまで、トヨタのハイブリッドモデルはほとんど全てのラインナップで設定されている。
他方、優れた環境性能を誇るEVも確かに魅力的ではある。しかし最初に記した通りまだまだ課題は多く、誰もが買える状態にはない。
定員5名の実用的なボディサイズで32.1km/L(WLTCモード燃費)の超低燃費性能は、トヨタ車の中だけでなく、今もなお世界の中でも際立っている。そんな世界TOPクラスの実力を持つプリウスが、200万円台から購入出来るのだ! それこそがプリウスの何よりも凄いところなのである。
明日のEVより、現実的な最適解のトヨタ プリウス。クルマの電動化が改めて注目を集めた2021年の今だからこそ、改めて注目し直して欲しいエコカーなのだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:MOTA編集部・TOYOTA]
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