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威風堂々! 三菱 新型アウトランダーがフルモデルチェンジでパワフルに生まれ変わった!

MōTA / 2021年2月18日 11時0分

三菱 新型アウトランダー 2022年モデル[2021年2月17日発表/3代目(写真は北米仕様)] [photo:三菱自動車工業]

2021年2月17日(水)、三菱のSUV「アウトランダー」が北米で新型モデルを発表した。デザインイメージを大きく変え、内外装の質感も向上。プラットフォームを一新し、運転性能や先進運転支援機能のレベルアップを図った。 日本での発売時期やPHEVモデルのことなど、デビューしたばかりの新型アウトランダーを解説する。

三菱 新型アウトランダー 2022年モデル[2021年2月17日発表/3代目(写真は北米仕様)] [photo:三菱自動車工業]

全てが生まれ変わった新型アウトランダー

三菱のSUV「アウトランダー」がフルモデルチェンジし、北米で世界初公開された。今モデルで3代目となる。

新型アウトランダーのグッと力強くなったスタイリングは、従来型とは大きくイメージを変えた。インテリアも質感を大幅に向上。ファミリーユースから支持を集める便利な3列シート7人乗りのレイアウトは従来型を踏襲した。

プラットフォームも一新した。独自の電子制御4WDシステムS-AWC(Super-All Wheel Control)や先進運転支援技術などもそれぞれ大きく性能向上を果たしている。

デザインからメカニズムに至るまで、全てが新しくなった三菱アウトランダーについて解説していこう。

商品コンセプト『威風堂々』を具現化した内外装デザイン

ダイナミックシールドデザインは新世代に移行

新型アウトランダー(北米仕様・2022年モデル), 現行型アウトランダー(写真はアウトランダーPHEV)

新型アウトランダー(北米仕様・2022年モデル), 現行型アウトランダー(写真はアウトランダーPHEV)

まず目をひくのは、イメージを一新したスタイリングだろう。商品コンセプトは『威風堂々(いふうどうどう)』。まさにコンセプトを具現化した印象である。

近年の三菱車で共通のデザイン思想によるフロントデザイン「ダイナミックシールド」は新世代へ移行し、随分と押し出しの強い顔になった。全体にスクエアで大きく見えるフォルムに加え、20インチの大径ホイールやワイドフェンダーの効果も相まって、見るからに力強そうだ。

リア周りでは、テールゲートの形状を、三菱4WDモデルの象徴である往年の名車「パジェロ」をモチーフにした六角形とした。

シンプルながら上質なインテリア

インテリアの質感も大幅に向上した。センターディスプレイは9インチだ。

水平基調のインパネデザインは、シンプルでクリーンな印象だ。メーターには、三菱車としては初の12.3インチのフルカラー液晶を用いた「フルデジタルドライバーディスプレイ」を採用。10.8インチのフルカラーヘッドアップディスプレイと組み合わせ、多彩な機能を見やすく表示させる。

インパネやドアトリムなどに広くソフトパットが貼られたほか、キルティング柄のステッチがアクセントとなる素材など、従来型に比べ質感も大幅に向上している。

新型アウトランダーではシート自体の構造も見直され、2層ウレタン構造により掛け心地の良さに加え疲れにくい形状とした。

ファミリーユーザーに支持される3列シートレイアウトを従来型より継承。写真はブラックにサドルタンのアクセントカラーを加えたシックな仕様

スライド及びリクライニング機構を備えたセカンドシートは4:2:4分割タイプとし、中央部を倒せばスキーなどの長い荷物を搭載しながらの乗車も可能とした。

加えて、従来型のアウトランダー(ガソリンモデル)同様に2名乗車出来る格納式のサードシートも用意。ファミリーユーザーの需要に応えた。スマホの収納スペースや充電用USBポートも各席に配されるほか、フロント部にはワイヤレス充電機能も備えた。

PHEVモデルの発表はおあずけ!

新型アウトランダーは、プラットフォームを新開発。衝突安全性や操縦安定性を大幅に向上させた。搭載されるのは、直列4気筒 2.5リッターガソリンエンジン。8速スポーツモードCVTと組み合わされる。従来型に対し最高出力で約8.9%、燃費では約2.6%(WLTCモード燃費比)向上した。

なお今回は、従来型アウトランダーにあるプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの発表は行われなかった。

4WDモデルには、三菱が熟成を重ねる車両運動統合制御システム「S-AWC」(Super-All Wheel Control)を搭載。4輪それぞれの駆動制御を最適化し、意のままの操縦性を実現させる。

また今回は2WDモデルにも、S-AWCに含まれるブレーキの分散制御機能「ブレーキAYC」(Active Yaw Control)を採用し、様々な路面での走行安定性向上を図った点が新しい。

レーダークルーズコントロールシステム(ACC)とレーンキープアシスト(LKA)を統合した高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイ・パイロット)」を搭載するなど、先進運転支援機能も充実させた。さらにコネクティッドサービス「三菱コネクト」も搭載し、SOSボタンなど緊急時の対応も可能としている。

日本仕様の導入時期はいつ!? アウトランダーPHEVは遅れて2022年導入か

北米ローンチエディションにはアマゾンの特典も!

北米の三菱自動車工業Webサイトによると、新型アウトランダー(2022年モデル)の価格は2万5795米ドル(約273万円)※から。

米国仕様では「ES」「SE」「SEL」の3グレードに加え、初期導入を記念したローンチエディション、「SE Launch Edition」「SEL Launch Edition」が設定される。

新型アウトランダーのローンチエディションにはAmazonEchoAutoが無料提供されるほか、Amazonプライム等のサブスクサービスが期間限定で無料となるなどの特典が用意されている。

新型アウトランダーは2021年4月よりまず米国、カナダ、プエルトリコから販売が始まる予定だ。

※1ドル105円で計算

日本仕様はいつ発表される!?

愛知の三菱・岡崎製作所にて2021年2月8日より生産が始まった新型アウトランダー

今回2月17日の新型アウトランダー発表は米国の三菱法人主導によるものだったため、米国を中心とした内容に終始した。日本への導入時期などは明らかにされていないが、北米向けの新型アウトランダーは2021年2月8日(月)より三菱・岡崎製作所(愛知県)にて生産を開始している。

おひざ元の日本市場が後回しというのは釈然としないが、いずれにせよ2021年初夏には日本でも正式発表されるものと思われる。

注目のアウトランダーPHEVは2022年に遅れて登場の見込み

三菱自動車工業が2020年7月27日に発表した新中期経営計画「Small but Beautiful」資料より

またアウトランダーといえば、プラグインハイブリッドモデル「アウトランダーPHEV」についても注目されるところだ。

こちらについて三菱は、2020年7月27日に発表した新中期経営計画「Small but Beautiful」の中で、新型アウトランダーPHEVの発売時期について2022年頃であることを既に表明済みだ。

三菱にとってPHEVは、次期環境対応の中でも重要な技術のひとつに位置づけられており、アウトランダーPHEVは改めて発表ということになりそうである。

新型アウトランダーPHEVには、従来型にはなかった7人乗り仕様の登場も噂されており、新型の発表についても大いに注目していきたいところだ。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:三菱自動車工業]

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