惜しくもカタログ燃費には届かず! 日産 新型ノート e-POWERの実燃費を測ってみた
MōTA / 2021年2月23日 17時0分
2020年12月末に発売され、いま最も注目のニューモデル「日産 新型ノート e-POWER」をようやく公道で試乗することが出来た。e-POWERは日産独自のハイブリッドシステムで、燃費の良さも自慢のひとつだ。 今回、新型ノートを取材する機会を得たため、さっそく燃費も測ってみることに。すると実燃費は、カタログデータ27.8km/L(WLTCモード燃費)には届かなかったものの、まずまずの数値を出すことが出来た! 実際に走ってみた印象を含め、新型ノートの実燃費を速報でご紹介しよう。
市街地23.6km/L、高速24.6km/Lの燃費を記録!
今回は極端に燃費を意識せずに、普段通り走行したつもりだ。特別な測定機器などは用いらず、あくまでもメーター内の燃費表示を記録した参考値と捉えて欲しい。
日産が計測したカタログ燃費は27.8km/L(WLTCモード)
ちなみに日産が公表している新型ノートのカタログデータによる燃費と見比べてみよう。
2017年より日本でも順次導入が進む国際的な試験方法、WLTCモード燃費(Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle)(総合燃費)では、27.8km/Lだ※。
同じくWLTC市街地モードでは27.6km/L、WLTC高速道路モードでは26.4km/L。なおWLTCモードにはもうひとつ郊外モードというのがあって、新型ノートの場合は30.3km/Lとなる。
数値で比較した場合、市街地の実燃費はWLTCモード燃費のおよそ85.5%、高速道路では93.1%となり、まずまずの結果と言えそうだ。
※カタログ燃費は試乗車同様にオプションの16インチタイヤを履いたモデルの数値(標準装着の15インチタイヤの場合とは異なる)
e-POWERやプロパイロットはそれぞれ大きく進化していた
モーター駆動のパワフルさはそのままに癖の強さは軽減
日産 新型ノート e-POWERを公道で試すのはこれが初めてとなる。高速道路と一般道を走った際の第一印象も軽くお伝えしておこう。
新型ではe-POWERの制御系システムを全面刷新。先代ノート特有の癖の強さを軽減させ、格段に走りやすくなった。また最新の高剛性なCMF-Bプラットフォーム採用とも相まって振動も低減させた上に、遮音性能も大幅に向上した。発電用のエンジン音も随分聞こえにくくなっている。
結果として新型ノート e-POWERは、随分と上質な乗り味のクルマに生まれ変わった印象だ。さらに詳しいレポートについては、また後日改めてじっくりとご紹介したい。
プロパイロットも機能が進化していた
今回は短時間のテストだったため全ての機能を試せたわけではないが、予想以上にスムーズな動作を確認出来た。例えば2つのジャンクションの分岐でそれぞれ速度制限がある場合でも、ナビの誘導で向かう方向に応じた減速を行う。また標識検知機能ともリンクし、設定速度を反映してくれる機能もある。
これらは、特に分岐・合流が多い都市高速などを走行する際に極めて有効となるだろう。ロングドライブでも試してみたいところだ。
MOTAの燃費テスト方法を改めてチェック
いつもの燃費測定コースはおよそ全150キロ超の道のりを3つのモードで試す
ここであらためて、MOTA(モータ)の燃費テストについておさらいしてみよう。今回はイレギュラーなテストとなってしまったが、通常は決まった道のりを巡り、出来る限り条件を揃えて計測を行っている。
残念ながら今回は取材の都合上、そこまで長い距離や走行パターンを試すことが出来なかったため、まだまだe-POWERの本領を発揮しきれていない面があると捉えている。
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そんな訳で、次回また日産 新型ノート e-POWERを試す機会が得られたら、改めて同一条件でテストするつもりだ。その際には今回試せなかった郊外モードもチェックしたい。
果たして、距離を重ねることでリベンジとなるのか。ライバルコンパクトカーとの燃費比較も含め、結果を楽しみにしていて欲しい!
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・MOTA編集部]
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