レース車両がそのまま市販されていた!? ランサーエボリューションVI トミ・マキネンエディションを写真でチェック
MōTA / 2021年3月5日 20時0分
世界最高峰のラリー選手権であるWRC(ワールドラリーチャンピオンシップ)で、当時無敵と言われたドライバー、トミ・マキネンの史上初となるシーズン4連覇を記念して発売された特別モデル。ほぼレース仕様のまま販売された、ランサーエボリューションVIトミマキネンエディション(T.M.E.)の全貌を写真と共に紹介しよう。
トミ・マキネンの偉業を讃えるスペシャル仕様車
“ランエボ”の愛称でファンから親しまれた、三菱 ランサーエボリューションシリーズは、WRC(世界ラリー選手権)参戦のために三菱が販売していた4WDスポーツモデル。そして1996年から1999年まで、史上初の4連覇を果たしたフィンランド生まれのラリードライバー、トミ・マキネンの偉業を讃えて販売されたのが、ランサーエボリューションVIトミマキネンエディション(T.M.E.)だ。
また、当時のランエボは、市販車ベースでの参戦が規定されているWRC グループA車両のため、メーカーオプション等を含めるとほぼレース仕様でそのまま市販されていたという点も大きな魅力だった。
市販車ベースだからこそ人気を集めたWRC
WRCは世界最高峰のラリー選手権で、北欧を中心に人気のレースカテゴリー。特徴はなんといっても、一定の製造実績のある市販車ベースの車両で競われていることだ。さらに当時は改造範囲がかなり限定されていたため、メーカーは勝つためにレーススペックで市販するしかなかった。(現在は市販車からの大幅改造が認められており、ボディ形状以外は全く別物の車両とも言える仕様でも参戦できる)
街中で見かける車、一般ユーザーでも購入可能な車が、世界トップクラスのレースシーンで活躍する姿に親近感を抱きつつワクワクしたものだ。
ランエボとトミ・マキネンの最強タッグ
トミ・マキネンは三菱 ランサーエボリューションで、1996年から4年連続でWRCドライバーズチャンピオンを獲得した日本で人気の高いWRCドライバー。その間三菱は念願のマニュファクチャラーズタイトル(メーカーとしてのシリーズタイトル)も獲得しており、トミ・マキネンと三菱ランサーエボリューションのタッグは当時最強だった。1トン強の軽量車重に280psエンジン
車重わずか1,360kgに対して、搭載される4G63型の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンは最高出力280psを発生。さらに足回りのセッティングも、ターマック(舗装路)仕様となっており、10mm車高を落としたセッティングはまさにレースカー。本当に市販して素人が運転してもいいのか? と疑いたくなるほどの圧倒的な加速と機敏な操作性を体感できた。
レースですら使用できなかった空力パーツも装備
真っ赤なボディというだけでも目を引くが、それ以上に目を引くのが、フロントバンパー周りの戦闘的なデザインだ。高速となる舗装路でのラリーを意識して、通常のランサーエボリューションVIでは装備されていたフォグランプ設置部分を廃止し、空力特性を大幅に改善。まさにレースで勝つことを目指したデザインなのである。
ランサーエボリューションVIと共通ではあるが、空力改善のため2段デザインとしたリアウイングも大きな特徴の一つ。ただ、実際のレースでは規定で使用できず、トランク部と下段のウイングの隙間を塞いで上段ウイングのみで使用した。
つまり、レースですら使えなかった空力パーツを装備した市販車ということになる。
トランク右側には、トミ・マキネンの文字があり、記念モデルであることをしっかりと主張している。トミ・マキネンを随所に感じる内装デザイン
まず、トミ・マキネンの名前が入れられた特別感のあるシート。実際のレース同様、世界的なシートメーカーRECARO社製シートは、赤と黒の戦闘的な色使いでデザインされている。完全に固定されているレース仕様とは違い、リクライニング機能を持ったセミバケットタイプのシートではあるが、体のホールド感は抜群で、このシートに座ってハンドルを握れば気分はWRCドライバーだ。
三菱のロゴが赤ということと、当時タバコのMarlboroとのスポンサー契約もあったことから、トミ・マキネンといえば、赤と黒のイメージが強かった。このため、インテリアの基本カラーは、シート同様に赤と黒。ハンドルやシフトノブなどには赤色のステッチが施され、メーターパネルは赤い文字盤を採用するなど、赤と黒へのこだわりが随所に垣間見える。
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