全長6m超え! 直径37インチのタイヤを履く商用バン 日産 NVカーゴ Xを写真と共にチェック!
MōTA / 2021年3月6日 20時0分
車体右側のピラー部には縦3連のLEDライトが装備され、視界の悪い夜間の走行時や緊急作業時等に役に立つ。 デザインとしても武骨なスタイリングの中で良いアクセントとなっており、NVカーゴXのチャームポイントのひとつだ。
日産 NV カーゴ Xは、2017年のシカゴモーターショーで発表されたカスタムモデル。商用バンでありながら37インチの大径タイヤを履き、他車種のハイパワーエンジンを移植するなど、メーカーだからこそできる驚きのカスタムが詰まっている。今回は林道の斜面だろうが巨大な岩場だろうが、難なく走り抜ける日産 NVカーゴXを写真と共に紹介していこう。
商用バンから本格オフロードマシンへ
日産 NVカーゴ Xは、北米日産の商用フルサイズバンNV2500HDをベースに「究極のオフローダー」をコンセプトに製作されたカスタムモデルだ。元々はオフロード車を取り扱う北米の車番組「エクストリームオフロード」とのコラボレーションで誕生したということもあり、エンジンやトランスミッション、4WDシステムまでも他車種からごっそり持ってくるなど、カスタム内容もアメリカンでダイナミックだ。
大柄な体でも悪路走破性は抜群
ベース車のNV2500HDから受け継いだビッグボディは全長6119mmを誇り、日本の駐車場ならば間違いなく収まり切らない長さ。最低地上高(地面から自動車の最も低い所までの垂直距離)は本格オフローダーらしく560mmもあり、世の平均的な乗用車の地上高からは3.5倍ほどの高さがある。
車体右側のピラー部には縦3連のLEDライトが装備され、視界の悪い夜間の走行時や緊急作業時等に役に立つ。デザインとしても武骨なスタイリングの中で良いアクセントとなっており、NVカーゴXのチャームポイントのひとつだ。
オフロード走行ではスタックや横転などのトラブルがついて回る。そんな時の為にフックを引っ掻け、ワイヤーで巻き取りながら対象物を引っ張り上げるというウインチが車両下部には搭載されている。
こういったレスキューアイテムもNVカーゴXには当たり前の様に装備されているのだ。
泥が跳ねたような車体のグラフィックは、正にオフロードマシンを象徴するデザインであり、どんな悪路でも突き抜けていってくれそうな頼もしさがある。車体に大きくデザインされた「NV CARGO X」の文字は躍動感に満ち溢れインパクト抜群だ。 完全なオフロードマシンに仕上がっているものの、直線的な箱型フォルムからは元々商用フルサイズバンであるということを思い出させてくれる。広大なラゲッジスペースには、スペアタイヤやジャッキなどの基本的なアイテムを装備。さらに圧縮エアータンクやポータブル溶接機までも搭載されており、オフロードのトラブル時に必要とされるものが一通り揃えられている。
5.0リッターV8エンジンとカスタムサスペンションで不可能を可能に
NVカーゴXのエンジンは同じ北米日産のフルサイズピックアップトラック、タイタンXDから移植したカミンズ社製のV型8気筒の5.0リッターディーゼルターボエンジンを移植。最大出力310馬力、最大トルク76.7kgmとただでさえパワフルなNV2500 HDの4.0リッターV型6気筒エンジンから大幅なパワーアップを果たし、どのような険しい道でも走破できる車に仕上げられている。
凹凸の多いオフロードをがっちりと掴むための大径タイヤの直径は怒涛の37インチ!(約94cm)まさしくNVカーゴXを象徴するポイントだ。フロントの足回りはオフロードスペシャルとしてカスタムされ、リアは耐久性の高さを考慮してNV2500HDのリーフスプリング式を継承。凹凸路面で車体が斜めになろうが、豊かなストロークとしなやかな足回りで悪路を走り抜ける。
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