「#ミニの日」で振り返る、クラシックミニの歴史! 派生車種は100種類以上!?
MōTA / 2021年3月6日 13時0分
2021年3月2日(火)、Twitter上でにぎわっていたハッシュタグ「#ミニの日」。もちろんこれは語呂合わせから来ているものだが、実は現在ミニ(MINI)ブランドを展開するBMWの日本法人「ビー・エム・ダブリュー株式会社」によって平成13年(2001年)にしっかり制定されているのだ。Twitter上では同日、現行のBMWミニからクラシックミニと幅広いモデルの写真が投稿されていた。そんなミニの歴史を改めて振り返る。
こんなにあった! クラシックミニの派生車種たち!
日本では外国メーカー車モデル別新車登録台数で、4年連続首位と売れているミニ。すでに本国ではマイナーチェンジモデルが2021年3月から発売されることがアナウンスされており、その勢いはまだまだ衰えることはなさそうな状況だ。 そんな現行ミニの人気のひとつとして挙げられるのが豊富なボディバリエーションだろう。ベーシックな3ドアハッチバックを筆頭に、5ドアハッチバックやステーションワゴンタイプのクラブマンにカブリオレ、クロスオーバーとさまざまなニーズを満たすラインナップとなっている。 しかし、ミニの歴史を振り返ってみると、初代モデル、いわゆるクラシックミニに関しては現行モデルよりも遥かに多いボディバリエーションや派生車種が存在していたのである。現在のコンパクトカーの基本を世に知らしめた名車
1959年に誕生したミニは、現在の軽自動車よりも小さなボディに4人がしっかり乗れるように作られたもので、従来縦置きされていたエンジンを横置きに搭載し、前輪を駆動するという現在のコンパクトカーの基本を世に知らしめた名車だ。縦置きエンジンをそのまま横向きに搭載したため、ラジエターがエンジンルーム側面に配置されていたり、エンジンの下にミッションを配置し、エンジンオイルでギアも潤滑する手法を採用したり、コイルばねのかわりにラバーコーンと呼ばれるゴムの塊を採用したりと、今ではあまり見られない斬新な手法を採用しており、これらが合わさって現在でも多くのユーザーに愛されるクラシックミニならではの味わいを作り上げているのだろう。
そんなクラシックミニの基本ボディタイプは2つのドアとリアにトランクを備えた2ボックススタイル。それをベースに最初に生まれた派生車種が、商用のバンとピックアップだった。どちらもホイールベースを延長したボディを採用し、バンはリアクォーターウインドウをパネルで塞ぎ後端に観音開きのドアを備えたもの。ピックアップはその名の通りフロントシート以降を荷台としたトラックとなっていた。
その後、バンのボディをベースとしたステーションワゴン版となる、ミニ トラベラー/ミニ カントリーマンが登場。こちらにはバンとは異なり、引き違い型のリアクォーターウインドウが備わり、上級グレードには英国車らしい木製フレームの装飾がプラスされていた。中には軍用車として開発されたモデルも!
1964年に登場したミニ モークは、ミニの主要コンポーネンツを流用した軍用車として開発されたモデル。それだけにアメリカのジープのようにドアや屋根は省かれたワイルドな見た目となっていた。しかし、ミニがベースであることから最低地上高を稼ぐことができず、軍用車としての採用はされず、もっぱらビーチバギーのようなレジャー用途で使われることが中心となっていた。ちなみに軍用車として開発するに当たっては、リアにも同様のエンジンを搭載したツインエンジンの4WDモデルも試作されたが、構造が複雑な点が敬遠され、日の目を見ることは残念ながらなかった。
他にもミニの高級車版として、ライレー エルフ/ウーズレー ホーネットというモデルが存在した。これらはミニに独立したトランクをプラスした3ボックススタイルで(ただしドアは2枚のまま)、フロントグリルもミニとは異なり縦型のものが装着されている。なお、ミツオカがリリースしていた「レイ」はライレー エルフがモチーフになったと言われているのだ。 1969年には古めかしい印象となったフロントマスクを、当時の流行である角ばったものへ変更したクラブマンとそのステーションワゴン版であるクラブマン・エステートが登場する。しかし、丸いボディラインにとって付けたような角型フロントマスクは評判がいいとは言えず、併売されていた従来型の方が残り、クラブマン系は1980年には姿を消してしまった。一説には100種類以上のモデルが作られたとも!?
このように数多くのバリエーションを誇っていたクラシックミニ。今回紹介したもの以外にも、ミニのコンポーネンツを流用して作られたバックヤードビルダーのキットカーなども数多く存在しており、一説には100種類以上のモデルが作られたとも言われている。
実はバリエーションでは現行モデルの比ではないラインナップを誇っていたクラシックミニ。現行モデルも今後アッと驚くような追加車種があるのだろうか?
[筆者:小鮒 康一]
外部リンク
- MINI(ミニ)3ドア・5ドアに限定車“ピカデリー・エディション”登場
- 激レアミニ爆誕! MINI John Cooper Works GPインスパイアード・エディションが限定発売
- 【2021年最新版】かわいい車のおすすめランキングTOP10|目的・予算別にピッタリな車を紹介します
- MINI Special Contents 【Vol.8 Allday Adventure】MINIの4輪駆動モデルで、山へ川へと冒険してみました。
- MINI Special Contents 【Vol.7 the Powerful SUV】ミニ最強のグレードJCWに、ファミリーユースとドライビングプレジャーの両面から迫る。
この記事に関連するニュース
-
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
くるまのニュース / 2024年11月19日 17時10分
-
日本発売はあるか? スバル『アウトバック』次期型、ワゴンからSUVにスタイルチェンジ!
レスポンス / 2024年11月12日 8時0分
-
6速MT搭載! 超レトロな新型「4ドアスポーツカー」まもなく発売! 旧車風“丸目4灯”&「匠の手作りボディ」を採用! 期待高まる「M55」デザインの特徴は?
くるまのニュース / 2024年11月7日 16時10分
-
スバル「新ステーションワゴン“SUV”」発売! 精悍「黒すぎ仕様」がカッコいい! 集大成の「スペシャル仕様」も存在! 最後の「アウトバック」どんなモデル?
くるまのニュース / 2024年11月7日 8時10分
-
ベイビーCLS 登場! メルセデスベンツ『CLA』新世代の最終デザインはこれ
レスポンス / 2024年11月5日 12時0分
ランキング
-
1「高齢で廃業」店内に放置された犬19匹、ふん尿にまみれ…荒稼ぎしたブリーダー業の末路に「胸が痛い」
まいどなニュース / 2024年11月28日 7時50分
-
2日本株に“トランプ・ショック”直撃か…「関税引き上げ」に国内経済界は戦々恐々
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 16時3分
-
3ホコリが積もると火事に…コンセント周辺の掃除をサボると危険! 確認すべき5つのポイント
オトナンサー / 2024年11月28日 20時10分
-
4年収1,000万円なんてこんなもん…42歳で部長に抜擢の〈大企業エリート〉。質素すぎる毎日に、部下「夢がない」「このままこの会社にいても」と絶望
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月28日 7時15分
-
5「俺、無精子症だから」と避妊してくれない彼。生理が来ないことを告げると“まさかの反応”
女子SPA! / 2024年11月28日 15時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください