最高時速490.48キロ! パワーもラグジュアリーさも桁違いなブガッティ シロンを写真でチェック
MōTA / 2021年3月22日 20時0分
8リッターW型16気筒エンジンは、4つのターボチャージャーで加給され、なんと1500馬力を発生。前モデルのヴェイロンの1000馬力にも度肝を抜かれたが、さらにその1.5倍のパワーだ。 最高速度は理論上、480km/h以上も可能とされているが、公称は420km/hに抑えられている。 公称最高速度が低く(420km/hは決して低くないのだが)抑えられているのは、車の性能の問題ではなく、耐えられるタイヤがないのが理由だというから驚きだ。
1500馬力のエンジンに最高速度490.48キロ、そして価格は3億円以上という、どの数字を見ても驚愕のスーパーカーであるブガッティ シロン。独創的で近未来的な内外装のデザインは、見ているだけで興奮してしまうことうけあいだ。名実ともに世界最高クラスのスーパーカーの全貌を写真と共に紹介しよう。
性能も価格も桁違いのスーパーカー
ブガッティは、1908年にフランス、アルザス(当時はドイツ領)に設立された自動車会社で、現在は、フォルクスワーゲンの100%子会社 ブガッティオトモビルとして、デザイン性と走行性を兼ね備えたスーパーカーを製造している。2016年に発表されたシロンは、量産スーパーカーとして世界最速を誇っていたヴェイロンの後継モデルとして登場。後継とは言っても、引き継いだのはパワートレインくらいで、エンジンやボディデザインなど細部に渡って徹底的に刷新され、ヴェイロンを遥かに凌ぐモンスターマシンに生まれ変わった。
最高速度490.48キロを叩き出す1500馬力エンジン
8リッターW型16気筒エンジンは、4つのターボチャージャーで加給され、なんと1500馬力を発生。前モデルのヴェイロンの1000馬力にも度肝を抜かれたが、さらにその1.5倍のパワーだ。最高速度は理論上、時速480キロ以上も可能とされているが、公称は420キロに抑えられている。
公称最高速度が低く(420キロは決して低くないのだが)抑えられているのは、車の性能の問題ではなく、耐えられるタイヤがないのが理由だというから驚きだ。
販売価格は3億円以上“から”
性能も桁違いだが、販売価格も桁違いだ。車両価格は260万ユーロで、日本円に換算すると3億円以上となる。しかも、3億円はあくまでベース車両の価格で、オプション装備やカスタマイズ等を行うとさらに価格は跳ね上がるというのだから、庶民では想像もつかない世界だ。
馬蹄形グリルなど伝統を踏襲しつつ先進的なデザイン
ブガッティを象徴するポイントと言えば、特徴的な馬蹄形のフロントグリルだ。桁違いのパワーを持つエンジンは、同時にすさまじい熱を発する。そのため、フロントグリルは大口径化し、効率よく空気を取り込めるデザインになっているのだ。
車体中央部には、ボンネットからテールエンド繋がるセンターラインと呼ばれるフィンを持つ。このデザインも、第二次世界大戦前の名車「T57アトランティック」をモチーフとしたデザインだ。しかもセンターラインは機能的にも重要で、超高速で走行するシロンの直進安定性を高めるという役割がある。ただの名車をモチーフとした飾りではないところに、常に最速を目指してスーパーカーを作り続けてきたブガッティの信念が表れている。
外観で最後に紹介するのは、ボディサイドから車体を取り囲む様に設計されたCラインと呼ばれる部分で、シロンの特徴的なデザインとなっている。馬蹄形のグリル同様、大量の空気を取り込む為のデザインだが、モチーフとなっているのはブガッティの創業者、エットーレ・ブガッティのサインだというから、創業者をリスペクトする心憎いデザインだ。
3億円はダテじゃない!唯一無二の近未来的内装と500km/h表示メーター
ベージュの本革やアルミニウム、カーボンファイバーを絶妙に組み合わせた内装は、高級車にはありがちな素材ながら、ブガッティ独特の世界観を持つデザインによって、ただ高級感を演出するだけではなく、まるでSF映画の世界に入り込んだような感覚だ。ちなみに、センターコンソールからルーフに繋がる形で、外装と同じCラインが用いられている。
スピードメーターに表示された最高速度はなんと500キロ! あくまでプロトタイプだが、2019年に最高速度490.48キロを記録しており、決してはったりではないのだから改めて驚かせる。ただし、もし実際に運転する際は、メーターを見誤らないように注意して欲しい。普通の車ならメーター頂上付近の表示は時速90キロ程度だが、シロンは頂上で250キロなので、うっかりすると新幹線より速く走っていたなんてことになってしまうかもしれない。
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