燃費は日産の圧勝! 人気の軽「ルークス」vs「N-BOX」の実燃費対決はホンダの完敗だった
MōTA / 2021年4月8日 20時45分
大人気の軽自動車で、現在特に売れているのは、後席にスライドドアを備え、背の高い“軽スーパーハイトワゴン”と呼ばれるカテゴリーだ。 その中でも最も新しい、2020年デビューの「日産 ルークス ハイウェイスター」(ノンターボ)の実燃費を計測した。都心から神奈川県境、千葉県を回り、また東京都に戻る160kmのコースを走破し、25.1km/Lの燃費結果となった。 軽NO.1人気の王者「ホンダ N-BOX」と、実燃費ではどのくらい違うのだろうか。ライバル2台の実燃費を中心に徹底比較してみよう。
日産 ルークス ハイウェイスター Xの実燃費は25.1km/L!
まずは、日産の軽スーパーハイトワゴン「ルークス」(ルークス ハイウェイスターX プロパイロットエディション)の実燃費をチェックしてみよう。今回も都内から首都高速経由で木更津・東京湾アクアラインを渡り、千葉県長南町から一般道を経由して都内に戻る約160kmのコースを走行した。
「日産 ルークス ハイウェイスターX プロパイロットエディション」の実燃費は、カタログ燃費20.8km/L(WLTCモード燃費)を大きく上回る、25.1km/L(達成率120.9%)となった。特に郊外モードが高く、WLTCモード燃費22.3km/L(市街地モード)に対し、達成率134.5%の30.0km/Lを記録した。
なお燃料タンク容量27リッターを満タンにすると、計算上は東京から岡山県倉敷市の距離に相当する677.7kmを走る計算となる。
N-BOXよりはるかに低燃費! 日産 ルークスの実燃費はクラストップレベルだった
日産 ルークス ハイウェイスターXとライバル車 実燃費比較
そして本題のライバル「ホンダ N-BOX」(ノンターボ)の燃費と比較してみよう。MOTA(モータ)では現行型N-BOXのデビュー直後の2017年10月に燃費レポートをお届けしている。その結果、ホンダ N-BOXの実燃費は19.6km/Lと、ライバル各車に比べやや物足りない結果を記録している。
軽スーパーハイトワゴンの元祖、ダイハツの「タント」も2019年のフルモデルチェンジ時に計測した。ダイハツ タントの実燃費は23.4km/L。そして近年販売台数を伸ばすスズキ「スペーシア」は、フルモデルチェンジ翌年の2018年計測で、実燃費21.8km/Lを記録している。最後発の日産 ルークスは、各ライバル車に対しどのモードでも優秀。2019年デビューと、やはり発売時期が新しいダイハツのタントがそれに続いている。
ルークスとデイズ、日産の軽自動車同士を比較してみる
日産 ルークスと日産 デイズ(三菱 eKワゴン) 実燃費比較
さて同じ日産の軽自動車でも、少し背の低い「デイズ」(三菱 eKワゴン)とも比較をしてみよう。エンジンの仕様は2台共通だ。 なんと、車両重量が重く背も高いはずのルークス(車両重量970kg)がデイズ(車両重量840kg)に肉薄している。実はデイズ(兄弟車の三菱 eKワゴンで実施)の燃費計測を行ったのが5月の終わり頃。特に市街地コースは外気温が26度まで達しており、エアコンも稼働している状態だった。これに対しルークスはまだほとんどエアコンも稼働しない3月に計測を行っており、その差が数値に現れた。【参考】実走行距離160キロ! MOTA実燃費レポートの計測コースはこんな道のり
ルート1「市街地」
千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通り、昭和通り等を経由し、東京都港区のMOTA編集部へ戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。平均時速も15~20キロ程度と遅い。道のりは約55km。
ルート2「郊外路」
茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。
ルート3「高速道路」
首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。
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