クーペに見えるセダン!? 秀逸デザインが特徴だったダイハツ DNコンパーノ
MōTA / 2021年4月17日 21時0分
今やダイハツといえば軽自動車というイメージが強い。だが、1963年に初の登録車コンパーノを発売するなど、登録車市場にも古くから参入していた。コンパーノはセダンやオープンなど様々な派生モデルをラインアップしており、なにより魅力はイタリアのデザインスタジオが手がけた魅惑のデザインにあった。そんなコンパーノが2017年の東京モーターショーで突如復活! 未だ発売には至っていないが、どんなクルマだったのか!?
蘇ったダイハツ初の乗用車コンパーノ
1963年に発売を開始したダイハツ初の乗用車コンパーノは、ライトバン、ワゴン、ベルリーナ(2ドア/4ドア)、スパイダー、トラックと幅広いバリエーションを展開していた。 そして、2017年の第45回東京モーターショーにて、54年ぶりにDNコンパーノとしてコンパーノの名が復活。一見すると2ドアクーペに見えるが、実は4ドア4人乗りになっている。前後を貫くプレスライン、丸型をモチーフとしたヘッドライト、縦型のリアコンビランプは、1963年のコンパーノを思わせるデザインだ。注目は再現されたエンブレム
ダイハツの乗用車第一号であるコンパーノのエンブレムは、「DAIHATSU」の文字と十字に分割されたマークが特徴。そのエンブレムは、2017年にコンセプトカーとして出品されたDNコンパーノで忠実に再現されている。また、メッキの四角いグリルも1963年当時のコンパーノを思い起こさせるエッセンスだ。歴史に残る出来事が起きた1963年
コンセプトカーであるDNコンパーノの市販を予定していないとのことだが、そのまま市販できるほど高い完成度だと評された。ダイハツ コンパーノが登場した1963年は、日本初の高速道路「名神高速(栗東~尼崎)」が開通し、大阪駅前に日本初の横断歩道橋が設置された年。翌1964年にはアジアで初となる東京オリンピックの開催を控え、モータリゼーションが一段と進んだ時代でもある。
折しも、2回目の東京オリンピック開催を控えた令和の今。前回の東京オリンピックの頃に現れたダイハツの名車「コンパーノ」を再び復活させるには、まさに絶好のタイミングなのではないだろうか。【筆者:MOTA編集部】
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