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SUVのシェアがミニバン超えの3割に! 勢力図が大変化した新車市場の今とは!?

MōTA / 2021年4月19日 11時30分

ホンダ 新型ヴェゼル(e:HEV Z)

いま世界的にアツい市場はご存知の通りSUVだ。もちろん日本もそれは当てはまり、2000年代前半から絶大なる人気を誇ったミニバン市場を抜くほどの人気っぷり。たしかに各メーカーがこぞってSUVを発売しているが、一体今の新車市場はどんな状況なのか!? ホンダ 新型ヴェゼルの発売を前に、SUVが今置かれてる状況を見ていこう。

ホンダ 新型ヴェゼル(e:HEV プレイ)

今のSUV人気は第二次ブーム!? これまで人気を博したカテゴリーとは

初の純国産車としてデビューしたトヨペットクラウン。その歴史は1955年〜続き、2021年には66周年を迎える日本を代表するモデルだ

筆者は平成5年生まれのため正直ピンとこないのだが、かつて日本の新車市場でもっとも人気を博したのはやマークII、日産で言えばといったセダンが憧れの存在であり、販売面においてもセダンが好調であった。

1983年にデビューした初代パジェロ。それまで、この手のモデルはジープなど本格派モデルばかりでパジェロのような都会的なデザインのモデルは存在しなかった。そのため人気を博したのだ

その後1980年代後半から90年代前半にかけてや、コンパクトモデルでいえばスズキ エスクードやトヨタ RAV4など、当時風に言えば“RV車”が人気を博していた。

2000年代に入るとライフスタイルやクルマに求めるものが変化し、セレナやノア、アルファードといった実用性の高いミニバンが絶大なる支持を獲得するようになった。

かつて各界のVIPが愛用するクルマはセンチュリーやクラウンといったセダンが当たり前であったが、今やアルファードなど超高級ミニバンを選ぶ人が増加している。乗り降りのしやすさや積載性が人気を集めた理由である。

まだまだミニバンが好調であった時代の2013年に初代ヴェゼルがデビュー。カッコよさ、そして見た目以上の広さなど、それまでのありそうでなかった魅力的なモデルだったのだ

その後2010年代に入ると、やマツダのCX-5をはじめとするCXシリーズ、海外勢で言えばボルボXCシリーズやメルセデス・ベンツのGLCなど比較的コンパクトなSUVが人気を集めていったという背景がある。

振り返ってみれば現在のSUV人気は、先に挙げたRVブームの再燃でもある。それだけに当面は世界的な人気が続きそうである。

ヴェゼルの登場で市場激変! 2020年は全体の約4割を占める人気カテゴリーに

2010年代初頭はまだ、トヨタ アルファードやノア兄弟、さらには日産 セレナなどの牙城を崩すことはできていなかった。

ところが、ホンダ 初代ヴェゼルの登場を皮切りに各社がコンパクトカーをベースにしたSUVを続々投入。それにより徐々にSUVがシェアを拡大し、2020年にはミニバンを抜きSUVが全体の31%を占めるまでに成長した。

シェアNo.1はコンパクトカーで37%を占めているが、2位との差はたった6%とSUVが一位となる日もそう遠くないのだ。

まもなく登場するホンダ 新型ヴェゼル。さらには日本市場への導入は不明ながらクラウンのSUVモデルなど様々なSUVが2021年度もデビューを控えている。SUVがさらなるシェア拡大も考えられるのだ。今年2021年もますますSUVから目が離せない。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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