ホンダ 新型ヴェゼル発売、価格は227万9200円! 注目はフィット以上の安全装備と広い車内にあった
MōTA / 2021年4月22日 11時30分
ホンダは2021年4月22日(木)、コンパクトSUVの新型ヴェゼルを発表した。発売は翌4月23日(金)からスタートする。価格は227万9200円から329万8900円まで(消費税込)。 2代目となる新型ヴェゼルは2月18日(木)に世界初披露を果たし、既に内外装デザインなどは先行公開済み。今回ようやく正式な国内デビューとなり、新たに販売価格などが明らかになった。 2013年12月の初代デビューからおよそ7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型ヴェゼル。その概要について速報でお届けする。
ボディサイズは初代とほぼ同等ながら、グッとスマートなクーペフォルムになった新型ヴェゼル
価格は227万9200円から329万8900円まで
ホンダ 新型ヴェゼルは、2020年2月に発売したコンパクトカー、4代目フィットのプラットフォームやパワートレインをベースに誕生したコンパクトSUV。3代目フィットをベースにした初代ヴェゼルと同じ成り立ちだ。
今回の発表では、新型ヴェゼルの販売価格が正式に明らかにされた。
新型ヴェゼルのグレードは全部で4つ。そのうちe:HEV(ハイブリッド)モデルは3グレード設定される。価格は以下の通り。
■新型ヴェゼル e:HEV(ハイブリッド)価格・e:HEV X(FF)265万8700円/(4WD)287万8700円
・e:HEV Z(FF)289万8500円/(4WD)311万8500円
・e:HEV PLaY(FF)329万8900円
■新型ヴェゼル 1.5リッターガソリン 価格
・G:(FF)227万9200円/(4WD)249万9200円
※価格は全て消費税込み
初代と同じサイズには見えない!? スタイリッシュに変身した新型ヴェゼル
ホンダ 新型ヴェゼルのボディサイズは、全長4330mm×全幅1790mm×全高1590~1580mm、ホイールベース2610mm。ちなみに初代ヴェゼルは全長4330mm×全幅1770mm×全高1605mm(RS・TOURINGは全長4340mm×全幅1790mm)、ホイールベース2610mmである。
新旧のサイズを比較すると、コンパクトで扱いやすい全長は維持しつつ、車幅が若干拡がり車高も若干低くなったイメージだ。しかしデザインを見比べてみると、イメージは随分と異なる。
新型ヴェゼルは水平基調のシンプルなフォルムと、先代に比べ寝かされたテールゲート形状などによって、よりスマートなクーペ風スタイルに変身している。車格もアップした印象だ。
パッケージングの見直しにより、初代よりも室内空間を拡大
しかし新型ヴェゼルはスタイリングを磨きながらも、同時に十分な室内空間も確保した。後席の足元空間は35mm拡大。前席もシンプルな形状のインパネデザインを採用し、運転席からの前方視界を改善するなど、前後席のレイアウトは全面的に見直されている。
新型ヴェゼルのパワートレインは、ハイブリッドと1.5リッターガソリンの2タイプ
ハイブリッド「e:HEV」モデルをメインに展開
新型ヴェゼルに搭載されるパワートレインは、ハイブリッドと1.5リッターガソリンの2タイプだ。
メインとなるのは、ホンダのコンパクトカー「フィット」にも搭載される「e:HEV(イーエイチイーブイ)」。EVモード、ハイブリッドモード、エンジンモードの3つの走行モードにより効率的に走行する2モーターハイブリッドシステムだが、フィットに比べバッテリーセル数を増やし、高出力・高効率化が図られた。最高出力106ps(78kW)/6000-6400rpm、最大トルク127Nm/4500-5000rpmの1.5リッター DOHC i-VTECエンジンと、最高出力131ps(96kW)、最大トルク253Nmのモーターが組み合わされ、25.0km/L(WLTCモード燃費)の低燃費性能を発揮する。
Dレンジとアクセルオフで減速するBレンジに加え、パドルシフトによる4段階の減速セレクターも設定され、好みや状況に応じた減速度調整も可能となった。
FF(前輪駆動)モデルのほか、リアルタイムAWD(四輪駆動)モデルも用意される。
なお1.5リッターガソリンエンジン(最高出力118ps/最大トルク142Nm)はCVTとの組み合わせで、ベーシックなGグレードにのみFFとAWDで設定される。
マルチビューカメラシステムなど、フィットにはなかった新装備も多数!
先進運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」は、新型ヴェゼル全車に標準装備される。衝突軽減ブレーキを始めとする11の安全機能を盛り込んだ。またフィットには装備されていなかった、4つの魚眼CMOSカメラ映像を組み合わせ合成するマルチビューカメラシステムや、後方からの接近車両をドライバーに知らせるブラインドスポットインフォメーションも新型ヴェゼルから新たに装備された。
装備面では、キーを携帯したままでテールゲートを開閉できるハンズフリーアクセスパワーテールゲートに、予約クローズ機能を追加した。予約ボタンを押しクルマを離れると、自動的に閉まるという新機能だ。このほか、前席乗員に勅封を当てない新設計のエアコン吹き出し口「そよ風アウトレット」や、静電タッチ式LEDルームランプ、日射透過率を25%以下に抑えるLow-Eガラスを採用したパノラマルーフなどの新装備も設定される。
老舗ブランド「ヴェゼル」のフルモデルチェンジでコンパクトSUVの勢力図が動く!?
初代ヴェゼルの登場後、トヨタ C-HRやヤリスクロス、日産 キックス、マツダ CX-30など、200万円台前後の価格帯に集中してコンパクトSUVモデルのライバル車が急増。市場が拡大し、熾烈な販売シェア争いを繰り広げている状況だ。そんな中でも初代ヴェゼルは、2014年から16年、そして2019年に国産SUVジャンルで販売台数No.1の実績を誇る老舗TOPブランドとして君臨し続けていた。
今回のフルモデルチェンジにより販売勢力図がどう動くか、人気のコンパクトSUVジャンルからますます目が離せない!
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:Honda]
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