ハイエースで車中泊をしたい! 人気のハイエースバンをベースにした個性強めなキャンピングカー3選
MōTA / 2021年4月23日 21時20分
ハイエースキャンピングカー ヴィンテージシリーズ「リトリート」[ダイレクトカーズ] ジャパンキャンピングカーショー2021[2021年4月2日(金)~4月4日(日)/幕張メッセ(千葉県千葉市)]/撮影:島村 栄二
2021年4月2日(金)から4月4日(日)の3日間、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された日本最大のキャンピングカーイベント『ジャパンキャンピングカーショー2021』。その会場で数多く見られたのが「トヨタ ハイエース」だ。 トヨタ ハイエースはクラスTOP人気の1BOXバンだが、キャンピングカーのベースとしても絶大な支持を集めている。今回はそんなハイエースをベースにしたキャンピングカーを3台セレクト! 有名キャンピングカービルダーが製造する個性的なモデルの違いをご紹介する!
ハイエース専門店がヴィンテージモデル!? リアルウッドのぬくもりが懐かしい「ダイレクトカーズ」
ハイエースのプロが推す「リトリート」シリーズ
三重県の「ダイレクトカーズ」は、様々な種類のキャンピングカーなどを製作販売するハイエース専門店だ。そのラインナップには「釣りエース」(釣り人向けモデル)「ドッグエース」(わんこと旅するモデル)など、オーナーのライフスタイルに寄り添った多彩な品揃えが並ぶ。
そんなダイレクトカーズが推すハイエースキャンピングカーがヴィンテージシリーズ「リトリート」だ。
ハイエースと聞くと、シンプルで広大な荷台を思い浮かべる方がいるかもしれないが、リトリートの室内に乗り込んだら驚くはず。写真の通り、屋根から壁に至るまでリアルウッドで囲まれているのだ。どこか懐かしさすら覚えるような、ぬくもりある空間に様変わりしている。
旅先でそのままワーケーション…そんな夢も広がる車中泊カー
ちなみに外装に貼られているウッドパネルも、印刷ではなく本木目というこだわりぶり。標準ボディ、ワイドボディ、スーパーロングの3タイプに設定され、さらに標準とワイドはバン(4もしくは1ナンバー)とワゴン(5もしくは3ナンバー)が選べるなど、ユーザーの使い方や好みに応じて自由にセレクトできるきめ細かなラインナップも専門店ならでは。
また、エンジン用とは別回路で停止時に電源として使用出来るサブバッテリーや、そのバッテリーを走行中に充電させる仕組みや外部充電機能、サブバッテリーの電源で稼働出来るDCクーラーなど、ユーザーが本当に欲しい装備類がしっかり備わるのも、車中泊カーにとって重要なポイントとなる。
週末旅以外にも、早朝のサーフィンや釣りの後、海辺の景色の良いところでそのままワーケーション…なんて夢も膨らむ1台だ。
1年待ちも当たり前!? 品質感が凄まじい! 人気の「Toy-Factory(トイファクトリー)」が有名家具店とコラボした!
人気の秘密は徹底した造り込み
ハイエースをメインに展開する人気のキャンピングカービルダー「Toy-Factory(トイファクトリー)」(岐阜県可児市)。その人気は非常に高く、現在注文を入れても車種によっては1年待ち! というくらいのバックオーダーをかかえているほど。そんなトイファクトリーのキャンピングカーが人気を集める秘密は、本格的な造り込みにある。例えば、シート地は国内工場で織り上げられた難燃性・耐光堅牢性に優れた専用素材。内張りの下には高断熱材やセラミック塗装を施すなど、細部まで手が込んでいる。
そんなトイファクトリーがジャパンキャンピングカーショー2021会場でお披露目したのが「BARDEN karimoku(バーデン カリモク)」(BARDEN Grande karimoku version)だ。
有名国産家具メーカー「カリモク家具」との限定コラボモデル第二弾
有名国産家具メーカー「カリモク家具」とのコラボによるこの限定モデルは今回で2度目。本格的な造り込みで定評のトイファクトリーのモデルに、老舗カリモクの手による木製家具が備わるのだから最強だ。木材は主にナラ材(オーク)を使用。美しい木目が楽しめる。また家庭に比べ車内温度の変化幅が非常に大きいクルマ用向けに、耐久テストも実施したというから安心だ。
シート地のファブリックカラーは限定色のトパーズイエローとサファイアネイビーの2タイプを用意。写真の通り、柔らかなイエローのファブリックはちょっとレトロな風合いで、本木目の家具とも相性が良かった。今回もあっという間に予約が殺到しそうなコラボモデル、BARDEN karimoku。価格は754万円(消費税込)からとなっている。
こんな相棒と旅したい! ハイエースのシンプルさを活かしたVANライフを楽しめる「SEDONA」
欧米で静かなブーム!「VAN LIFE(バンライフ)」の考え方を取り入れた車中泊カー
最後にご紹介するのは、ワークヴォックス(京都市京田辺市)のオリジナルブランド「SEDONA(セドナ)」。欧米で静かなブームを迎えている「VAN LIFE(バンライフ)」の考え方を取り入れたモデルだ。VAN LIFEとは、商用大型バンの荷台をDIYで改装し、車中泊の旅をしながら自由に暮らす生き方を指す。
SEDONAも、必ずしも全ての装備が完璧に揃っているわけではなく、むしろ不便を楽しむような感覚で楽しめるようなしつらえとなっている。荷台部は無垢の木材で囲み、架装はあくまでもシンプルだ。
ハイエース 標準ボディの「SEDONA Type III」と「SEDONA LAKESIDE」、ワイド・スーパーロングボディの「SEDONA Type IV」の3タイプが用意される。
ハイエース特有の格好良さを絶妙なカスタマイズで引き出したSEDONAは会場でも人気
ジャパンキャンピングカーショー2021会場に展示された車両は、ベース車(ベーシックなDXグレードだ)の黒バンパーを生かしたモノトーンのエクステリア。さらにflexdream製の丸目ライト&専用グリルに換装されており、ちょっと古いオフロード四駆みたいなカッコ良さがプラスされていた。さらにオプションのARB 4×4 Accessories製ルーフトップテントも備わり、会場の注目を集めていた。時間にしばられず、こんなクルマで自由気ままに旅したい…そんな妄想だけで幸せな気分になりそうな1台だった。
今回紹介する3台はいずれもインテリアに木材を多用するモデルだが、それぞれ強い個性と主張が感じられるものばかり。あなたが気に入ったハイエースの車中泊カーは見つかっただろうか。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダトオル/撮影:島村 栄二]
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