悪天候でもしっかり作動! 新型ヴェゼルのホンダセンシングが超安心安全なデキだった
MōTA / 2021年4月26日 19時0分
まもなく新車には装着が義務付けになる見込みの衝突被害軽減ブレーキ。今売られているクルマには当たり前のように搭載されているが、じつは条件によっては作動しない場合もある。例えば大雨や雪、ほかにもセンサーやカメラが状況をセンシングできない時は、お手上げとなるのだ。だが、衝突被害軽減ブレーキの機能をより磐石なモノとしたのが、実はホンダ 新型ヴェゼルなのだ。一体これまでとは何が違うのか?
衝突ブレーキは安心機能のハズだが……悪天候では機能しない場合がほとんど
そもそも衝突被軽減ブレーキとは、レーダーやカメラが常に道路状況を常時モニタリングしており“このままだと衝突は免れない”という状況で発動するモノ。
完全に停止してくれる場合もあるが、そのほとんどは被害を軽減してくれるというイメージだ。要するに、例えば未装着の車両が事故にあった場合に全損となったとする。
だが、全く同じ事故で装着している車両は半損となるようといったように、あくまで被害を軽減してくれるという具合である。
この頼もしい衝突被害軽減ブレーキは先にも述べた通りレーダーやカメラが常にモニタリングをしている。とくにスバルのレヴォーグに搭載されているアイサイトXを除く全モデルのアイサイトはデュアルカメラでのみ制御。そのためカメラが苦手とする雪や大雨、あるいは外気温との大きな気温差によってセンシングユニットが曇ってしまった、などの状況ではシステムが作動しないなんてことも少なくないのだ。
事実、スバルに限らず大雪でテストした場合にはメーターに制御不能と出てしまうクルマも数多くあるのだった。
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新型ヴェゼルのホンダセンシングは違う! センサーにヒーター完備で悪天候でもしっかり機能
ところが、だ。新型ヴェゼルの衝突軽減ブレーキは、そんなネガを払拭する装置が新たに付けられているのだ。新型ヴェゼルに搭載されているホンダセンシングはひとつのカメラとレーダーセンサーの大きく2つの目でモニタリングしているのだが、これまでのモデルは他の車種と同じようにカメラが認識できない状況においては制御不能となっていた。
だが、新型ヴェゼルに関しては100%制御を保証できるほどではないものの、上記のネガを払拭すべく、センシングユニットにヒーターを装備。これにより外気温との差がある場面、あるいは大雨の際にもキチンと制御してくれるモノとなったのだ。具体的には前方をモニタリングするカメラの前に防曇ヒーターを新たに装備し、加熱することで“センシングできないからお手上げ!”とならないようなシステムとなったというワケ。
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N-BOXなど人気車種にも搭載希望
予約受注段階で1万7000台のバックオーダー、もっといえば初代ヴェゼルはデビュー翌年の2014〜15年、さらには2019年度でもっとも売れたSUVに輝くほどの好調ぶりであった。それだけに新型ヴェゼルは初代モデルの、もっといえばライバルより一歩先を行った制御のため、他社を圧倒するほどのデキなのだ。
未だどんな状況でも“絶対にぶつからない制御”をするのは難しい問題だが、これまでのクルマでは厳しかった悪天候時の制御がキチンと作動することは素直に嬉しいポイント。今後のN-BOXなどにも水平展開するかは未定だが、今後のホンダに注目だ!【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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