トヨタ 新型アルファードが一部改良で装備充実! 対する新型ヴェルファイアは大胆リストラで人気グレード1つを残すのみに
MōTA / 2021年4月29日 15時0分
トヨタの人気高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」が2021年4月28日に一部改良を実施し、5月10日より発売を開始する。新型アルファードは装備の拡充などを図るいっぽう、兄弟車の新型ヴェルファイアは大きく方針を変更。人気の特別仕様車だった「GOLDEN EYES II」を正式グレード化し、その他のグレードは全て廃止する大胆なリストラを実施した。
デビューから6年が経過したトヨタ アルファード、人気は衰えるどころかむしろ上昇中だ!
トヨタ アルファードの人気が加速度を増している。2020年度(2020年4月~2021年3月)の販売台数は10万6579台で総合4位(軽自動車除く)。現行型アルファードは、2015年のデビューから既に6年が経過したベテランモデル。さらにコロナ禍の情勢にも関わらず、前年比157.1%の伸びを示しているのだから凄い。対する兄弟車ヴェルファイアの2020年度販売台数は1万4749台(総合41位)に留まり、前年比47.3%と大幅に減少した。
これはトヨタの販売店戦略の変更で、従来4店舗あったトヨタの販売チャンネルを統合し全店全車取扱いとし、人気の高いアルファードに販売を集約した結果だ。
新型アルファード一部改良で両側電動スライドドアを全車に標準装備化
そんなアルファードとヴェルファイアが、それぞれ一部改良を実施した。新型アルファードでは、装備の拡充を実施。新たな特別仕様車も設定する。装備面では、新型アルファードにワンタッチスイッチ付デュアル(両側)パワースライドドアとアクセサリーコンセントを全車標準装備化。
また最上級グレードの「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」、「Executive Lounge S」に、後席からの視界を広げる可倒式の助手席ヘッドレストを採用した。
アルファードの人気特別仕様車がさらにバージョンアップ
新型アルファードに新設定された「S“TYPE GOLD II”」は、2020年4月に設定され好評だったS“TYPE GOLD”の第二弾となる特別仕様車だ。ベースは「S」グレードで、スモークメッキ+黒メタリック塗装のフロントグリルにはゴールドの専用フロントエンブレムを配置。高輝度塗装の18インチアルミホイールや、3眼LEDヘッドランプなど、上級仕様の外装を与えた。
室内もゴージャス度をアップ。インパネ・コンソールボックスやドアトリム周辺などには、サンバーストゴールドの木目調パネルやゴールドスパッタリング加飾を随所に配し華やかな室内とした。シート表皮はパーフォレーション付ウルトラスウェードと合皮のコンビ。本革巻き4本スポークステアリングホイールも装備する。
アルファード 特別仕様車 S“TYPE GOLD II”の価格は、2.5リッターガソリンモデルが424万円から。ハイブリッドモデル(E-Four・4WD)が508万8400円から。7人乗り仕様のみの設定だ(価格は消費税込み)。
兄弟車のヴェルファイアは人気の特別仕様車を残し、あとの全グレードはごっそり整理!
いっぽう、明暗を分けたのは新型ヴェルファイアだ。2021年4月28日の一部改良では、従来、特別仕様車として一定の支持を集めていた「GOLDEN EYES II(ゴールデン アイズ ツー)」をカタロググレード化。これまでほぼアルファードとほぼ並列で用意されていた多くのグレード展開をすべて廃止し、GOLDEN EYES IIに一本化する大胆なリストラ策に出た。
GOLDEN EYES IIは、新型アルファードの項で紹介した2020年4月登場のS“TYPE GOLD”と同時に登場。Zグレードをベースに、ゴールド加飾を施したヘッドランプ、漆黒メッキ加飾のフロントグリルやLEDフロントフォグランプモール、バックドアガーニッシュ、リヤランプガーニッシュなどを採用するなど、グレード名の通り「ゴールド」をアクセントにしたゴージャスな仕様となっている。
新型ヴェルファイアの価格は、424万円から508万8400円まで(消費税込)。デビューから6年を経過し、フルモデルチェンジの噂も聞かれるようになったアルファード・ヴェルファイア兄弟だが、今後の販売状況次第では、早々にヴェルファイアだけが消滅する可能性もあり得そうだ。
人気の差はリセールバリューなどにも大きく影響を及ぼす。新型アルファード・ヴェルファイアを購入する際には、その辺りも考慮した上で慎重に比較検討したい。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]
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