1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

半固定式オービスが阪神高速に3箇所設置! これまでのオービスとの違いは四角い金網にあった

MōTA / 2021年5月2日 8時0分

高速道の取り締まりを行う新型クラウンの覆面パトカー 50年経っても変わらぬ制限速度・道交法

当たり前だが速度制限、これは遵守しなければならないモノ。もし超過してしまった場合、これまで警察官や道路に固定されたオービスにより御用となっていた。ところが近頃、阪神高速に新たな半固定式オービスなる、新兵器が導入されたという。おそらく都内にも近日中に採用されることとなりそうだが、これまでのオービスとは一体何が違うのか? 今回は気をつけるべきポイントも含めて、その実態を見ていこう!

高速道の取り締まりを行う新型クラウンの覆面パトカー 50年経っても変わらぬ制限速度・道交法

スピード違反の取り締まり方法は全部で3つ! 注意すべきは神出鬼没の移動式オービス

2016年に埼玉県警で移動式オービスが全国に先駆けて導入されてから間もなく5年。小型の移動式(可搬式)オービスの導入が全国で進んでいる。ネズミ捕り方式、固定式オービス、移動式オービスと、警察が覆面などで追尾を行う以外の速度取締り方法としてはこの3つが主流だ。改めてその違いを簡単に説明しておこう。

死角など気づきづらい場所で取り締まる場合多し! ネズミ捕り方式

昔からある一般道を中心に行われる速度取締りのこと。歩道や側道に取締り装置を配置して速度違反を感知すると、「とまれ」などの赤い旗が振られ、違反をしたクルマは通称「サイン会場」に誘導される。

クルマ数台を引き込むためのスペースや誘導やサインさせるための警察官も必要となるので、実施できる環境が限られている。大体同じ場所で取締りが行われているため、地元民なら予防はしやすい。

お馴染みの場所にあるため予防もできる固定式オービス

高速道路や自動車専用道、一般道の幹線道路を中心に設置されている。中には30年以上前から同じ場所に設置されているオービスもあり、ドライバーの間でもすっかりお馴染みの固定オービスも少なくない。

恥ずかしながら編集・木村はオービスにより検挙された経験がある。その際に撮影された写真を見せてもらったのだが、確実に自分だとわかるほど鮮明な画質だったことを覚えている。それほど鮮明に撮られるのだった

速度違反のクルマを検知すると写真が撮影され、ナンバープレートの登録住所に数週間~数か月(最大3か月程度)後に通知が届く。強烈な発光なので速度違反したことは認識できるが、ナンバーが読み取れない、顔が判別できないなど何らかの理由で通知が届かない場合もある。

ちょっとした速度超過でも御用に! 移動式オービス

移動式オービスを検知するのはレーザーレーダー探知機がオススメ!

近年、急速に普及が進んでいるのがこの移動式オービスだ。もっとも多く普及しているのはネズミ捕り方式と似た小型のタイプで計測にはレーダー(波)でなくレーザー(光線)を利用するのが主流。

つまり、従来のレーダー探知機では探知できないので、気になる人は「レーザー&レーダー探知機」の使用がオススメ!

ネズミ捕り式のような広いスペースが不要なので、神出鬼没の取締りが可能となる。撮影された後は固定式オービスと同様の方法でナンバー登録の住所に通知が届く。10~15キロオーバーなど、従来はありえない超過速度での取り締まりも行われている。

なお、ネズミ捕りと移動式オービスによる取り締まりは、全国各所の警察公式サイトやSNSなどで、通常は取締りの実施日や場所などが事前に告知されている(予告なしで行う場合もアリ)。

阪神高速に出現! 半固定式オービスは超判別しづらい敵だった

これまでにない新しいタイプのオービスが阪神高速に設置された! という連絡を『オービスガイド』を主宰する有限会社パソヤの大須賀克巳代表から受けたのは4月上旬だった。筆者と息子はその日、たまたま大阪に行く用事があったのでこれは是非、実物を見てみたいと出かけてみた。

法定速度を順守することは当たり前の話。だが、もしスピード超過した際にこのサイズではオービスの存在に気づける可能性は極めて低いだろう……

大須賀氏からの情報によると、新しいタイプのオービスとは「半固定式」と呼ばれるタイプで、土台(電源や配線、オービス本体をガードする金属でできた頑丈な箱)+移動オービス(カメラと速度計測装置)で構成されているとのこと。

「半固定式」の意味は、土台は阪神高速の非常駐車帯など複数の場所に固定して設置され、移動オービス本体を随時移動させながら速度取締りを行うという方式だからだ。土台だけが固定式でオービス本体が移動するのである。

運転中の判別は超難解! とにかく法定速度を順守すべし

これの何が脅威なのか? 筆者は実際に、阪神高速を走ってみて計3か所で「土台」を発見することができた。すでに金網の中にオービス本体が設置されていた土台もあったが、クルマでその前を通過しても中にカメラがあるのかどうかが、瞬時に判別しにくい。

首都高などで運用されている一般的な小型移動オービスであれば、移動オービスがある=取締りを行っていることになるので、遠くから見てもすぐにわかる。

しかし半固定式の場合、かなり近くまで行かないと金属メッシュの土台の中にカメラがあるのかどうか? わからないのである。

金網のなかにカメラがあるか否かを判断するのは難しいが、金網を目印にすれば心配なしだ

しかし、前述の大須賀氏はこう話す。

「阪神高速の非常駐車帯には土台を置けそうな場所が数十か所はあります。ここに、いくつの土台が設置されるかは定かではありませんが、土台だけでも十分な速度違反の抑止力になるでしょう。ドライバーは気を付けて走るようになり、阪神高速全体の走行速度が落ちますから、速度超過による事故も減って良い結果になるのではないかと思います」

ドライバーはだれしも速度違反の取り締まりを受けるのは当然イヤなわけだが、速度を落として安全運転をしていれば半固定式オービスも何ら脅威ではなさそうだ。

阪神高速に半固定式オービスは現在3箇所

ちなみに、阪神高速においては半固定式の土台がある場所含めて、必ず事前に「自動速度取締機設置路線」などと表示された看板が必ず設置されている。

以下、現在確認ができている半固定式移動オービスの土台設置場所である。

●阪神高速神戸線東行き4.6kp付近

大阪市内方面へ向かい大和田出口を通過。古いレーダー式オービスがあり、直後の非常駐車帯に設置

●阪神高速 1号環状線 外回り7.7kp付近

夕陽丘出口を通過するとアーチ状の支柱に載った古いHシステムオービスがあり、直後の非常駐車帯に設置

●阪神高速 池田線 南行き10.3kp

大阪市内方面に向い、豊中南出口の500メートル手前の非常駐車帯に設置。既存の固定式オービスは周囲になく、11.8kpと11.0kpに新たな警告看板が設置されている。

【筆者:自動車生活ジャーナリスト 加藤久美子】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください