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車中泊を手軽に楽しもう! フリード・セレナからベンツまで…メーカー自ら手掛けた車中泊仕様 5選

MōTA / 2021年5月2日 7時0分

[車中泊仕様]ホンダ FREED+(フリードプラス) おやすみモード(シートアレンジイメージ)[2016年9月16日発表]

家族や親しい仲間と楽しむ“車中泊”の人気が年々盛り上がりをみせている。これに対応し、各メーカーがつくった純正車中泊仕様が続々と登場しているのをご存じだろうか。 ミニバンから軽自動車まで多彩なラインナップが揃う、いま注目したいメーカー純正車中泊仕様5車種を一挙にご紹介!

[車中泊仕様]ホンダ FREED+(フリードプラス) おやすみモード(シートアレンジイメージ)[2016年9月16日発表]

設計段階から車中泊仕様でした!「ホンダ フリードプラス」

ホンダのコンパクトミニバン「フリード」には、兄弟車の「フリードプラス」がある。

これは単にフリードの3列目シートを荷室に変更しただけの仕様ではない。専用の低床フラットフロアに専用テールゲート、専用ユーティリティボードなどが備わり、荷室の使い勝手はグンと向上している。

これが「おやすみモード」!

しかも注目したいのは後席のシートアレンジだ。後席をダブルフォールディングで倒し、背もたれのボードを倒すと、荷室にはフラットなスペースが誕生する!

これをホンダ自ら「おやすみモード」と命名していることからもわかる通り、最初から車中泊の用途を強く意識した設計なのである。

これなら安眠出来そう! 純正車中泊アイテムが豊富に揃うフリードプラス

「ラゲッジクッションマット」は見るからに就寝しやすそう。床下に収納スペースも確保されているのはさすがだ, 車中泊には絶対に欠かせないアイテム「プライバシーシェード」も純正で用意される

「ラゲッジクッションマット」は見るからに就寝しやすそう。床下に収納スペースも確保されているのはさすがだ, 車中泊には絶対に欠かせないアイテム「プライバシーシェード」も純正で用意される

純正アクセサリーには、このスペースに合わせた専用の寝床(ラゲッジクッションマット)や、窓を目隠しするプライバシーシェードなど、車中泊用のアイテムも多数用意されている。あとは好みに応じて寝袋などを用意すれば準備は万端だ!

人気のミニバンが車中泊仕様に変身!「日産 セレナ マルチベッド」

「日産 セレナ マルチベッド」

日産の人気ファミリーミニバン「セレナ」にも、車中泊仕様車の「セレナ マルチベッド」があるのをご存じだろうか。

日産の子会社、オーテックジャパンが手掛けたセレナ マルチベッドは2列シート仕様。収納式のベッドシステムが後部に備わっている。

それだけではなく、全てのシートとベッドボードには防水性のある素材を使用。汚れがふき取りやすく、手入れも簡単に出来る仕様となっている。こういった細かな心配りが純正仕様ならではの魅力だ。

商用車ベースのキャンピングカーでは無理! 最新の先進運転支援システム完備で楽々ドライブ旅を!

人気のe-POWER ハイウェイスターVをベースにしたモデルもある, 旅先で急に「もう1泊したい」と思い立ったらすぐに実行出来ちゃうのが車中泊カーの魅力だ

人気のe-POWER ハイウェイスターVをベースにしたモデルもある, 旅先で急に「もう1泊したい」と思い立ったらすぐに実行出来ちゃうのが車中泊カーの魅力だ

セレナ マルチベッドは、Sハイブリッドに加え、日産自慢のe-POWER仕様も設定。人気グレードのハイウェイスターVをベースにしたモデルもある。

もちろん最新ADAS(先進運転支援システム)「プロパイロット」も装着可能だから、ロングドライブを楽に楽しめる。週末が待ち遠しくなる1台だ。

軽自動車最強の純正車中泊仕様「ホンダ N-VAN」

ホンダ N-VAN 純正車中泊仕様

ミニバンだけでなく、軽自動車にも純正車中泊仕様のモデルは存在する。その代表格がホンダ N-VAN(エヌバン)だ。

スーパーハイトワゴンの「N-BOX」を皮切りにスタートしたホンダの軽自動車Nシリーズ。その中で初の商用車となるN-VANは、助手席・後席を収納することでフラットな荷室空間を生み出すモデルだ。その広大な空間を活用し、車中泊仕様とする純正アクセサリーが発売当初から用意され、人気を集めている。

純正アクセサリーのイチ押しは「外部電源入力キット」

助手席側と後部のセットで用意されるラゲッジボード, 「外部電源入力キット」はこんな感じ。室内にはコンセントが用意される

助手席側と後部のセットで用意されるラゲッジボード, 「外部電源入力キット」はこんな感じ。室内にはコンセントが用意される

ラゲッジボードは段差をフラットにするだけではなく、床下に空間を生み出すことで新たな荷室空間を確保する。スペースが限られる軽自動車だけに、この機能はありがたい。

また純正で外部電源入力キットが用意されているのも珍しい。近年は多くのキャンプ場で電源付サイトが用意されている。これがあれば、車両のバッテリーを使わずに車中泊で家電などを気軽に使えるようになる。N-VANで車中泊を考えているなら、ぜひオススメしたい便利なアイテムである。

メルセデス・ベンツ V 220 d Marco マルコポーロ ホライゾン

キャンピングカーの歴史の深さを感じさせる「メルセデス・ベンツ Vクラス マルコポーロ」

キャンピングカーの歴史も長いヨーロッパでは、ミニバンなどに純正の車中泊仕様が用意されている例は多い。ただしここ日本では、並行輸入でごく一部のモデルが入っているのみという現状がある。

そんな中、メルセデス・ベンツの大型ミニバン「Vクラス」には、正規輸入モデルに貴重な純正車中泊仕様「Vクラス マルコポーロ」(V 220d Marco Polo HORIZON)が設定されている。

4人が1台で車中泊出来るのが嬉しい

ルーフテントの中はこんな感じ,前席の回転機能もある。旅先で車内がリビングに早変わり!

ルーフテントの中はこんな感じ,前席の回転機能もある。旅先で車内がリビングに早変わり!

その特徴は、屋根に設置されたポップアップルーフにある。ルーフテントには大人2人が余裕で眠れる空間を有し、室内と合わせれば合計で4名の車中泊も可能となっている。例えば4人家族なら1台で車中泊出来てしまう。

日本車では残念ながらこの機能を純正で持っているモデルは販売されておらず、羨ましい限りだ。

なおドイツ本国ではこれにギャレー(流し台やコンロ、冷蔵庫)などを備えた本格的なキャンピングカー仕様も存在する。そちらの正規導入にも期待したい。

荷室の使い勝手に技あり!「トヨタ ノア/ヴォクシー “MULTI UTILITY(マルチユーティリティ:MU)”」

「トヨタ ノア “MULTI UTILITY(マルチユーティリティ:MU)”」

最後はトヨタの人気ミニバン「ヴォクシー」「ノア」のカスタムコンプリートカー“MULTI UTILITY(マルチユーティリティ)”[MU]をご紹介しよう。

こちらはトヨタの純正カスタマイズを行うモデリスタ(トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)の手によるもの。2列シート・5人乗り仕様となっている。こちらは車中泊仕様という訳ではなく、荷室の使い勝手を向上させたモデルだ。

見た目にお洒落なだけではなく、実用性も重視した専用の床材を使用

床材には手入れしやすい木目調のロンリューム素材を使用する。床面とコーディネイトされたお洒落な専用シートカバーは9万7900円のオプションだ

荷室床面は木目調のロンリューム素材とし、汚れをふき取りやすい仕様となっている。

このヴォクシー/ノア MU専用の純正アクセサリーとして、車中泊のベッドにも活用出来るマルチユースボードが用意されているのだ。ただしベッド用のマットは自身で用意する必要がある。

このマルチユースボードは、車外に出してテーブル・ベンチのセットとしても活用出来る優れモノ。キャンプなどで荷物がかさばるとき、場所をとるテーブルセットを持っていく必要がなくなるのが地味に有難い。

次の乗り換えには「車中泊カー」を検討してみては!?

写真は「日産 セレナ マルチベッド」

車中泊ブームの拡大を受けて、このように複数の車中泊対応モデルが各社から登場している。メーカー自ら手掛けたモデルは、どのクルマにも純正ならではのきめ細かい配慮があった。次の乗り換えの際には、こんな楽しい車中泊仕様のクルマも検討してみて欲しい。きっと週末のドライブがもっと楽しみになるはずだ。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]

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