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日産 初代ジュークの発売を前年に示唆していた!? 2009年に発表されたコンセプトカー「ガザーナ」はジュークにソックリだった

MōTA / 2021年5月4日 19時0分

日産 ガザーナ

世界的に大流行しているSUVだが、じつはその引き金となったのは2010年に登場した日産 初代ジュークである。今思えばその前年に開催されたジュネーブモーターショーでお披露目されたコンセプトカー「ガザーナ」がジュークにそっくりだったのだ。今回はジュークの予告編となったコンセプトカー、日産 ガザーナをご紹介!

日産 ガザーナ

開発順序がフツーと真逆だった! 翌年の市販化を見据えてお披露目

翌年の発売が決定していたために、ほとんど市販モデルと同じ姿だったガザーナ

2009年のスイスで開催されたジュネーブモーターショーでお披露目されたコンセプトカー、日産 ガザーナは、先にも述べた通りコンパクトSUV 初代ジュークのコンセプトモデルである。

すでに市販版のジュークはすでに完成しており、ショーモデルとして改良を施していた異例のモデルだったのだ。通常はコンセプトカーから市販車の開発をするのだが、初代ジュークはその逆であったというワケ。

そもそもなぜ逆転の手法をとったのか。そこには明確な理由があった。というのも意欲作ゆえ、ちょっと奇抜過ぎるデザインのジューク発表を控え、ユーザーの目を慣らしておきたかった日産の目論見があったというワケ。

奇抜な見た目、そして今のような世界的なSUV人気とはなっていない時代に登場した初代ジュークは大ヒットを記録。これはひとえに日産の作戦勝ちと言えるかもしれない。

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個性的な見た目で賛否両論! 今でこそフツーだが、超奇抜なライトを採用した初代ジューク

まもなくの市販化を見据えての発表だったために、ジュークとの違いはごく僅かであった。

とくに注目は車内で、バイクのガソリンタンクをイメージした大きなセンターコンソールなど初代ジュークとそっくり。メーターやオーディオ部分はショーモデルらしく、実用性がまるでないデザインとされているが、改めて見てみるとジュークそのものなのだった。

ピラーレス構造を採用しており、ミニバン並の広い開口部が魅力であった。市販化された初代ジュークはヒンジドアであったために広い開口部は実現されなかったのが残念なところ

唯一大きく異なるのがリアドアで、ガザーナは観音開きドアを採用していたのに対して、ジュークはドアハンドルの位置こそ個性的だが一般的なヒンジドアを選択している。

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コンセプトカーと同じライトを採用

ガザーナはヘッドライトまわりをLEDで囲んでいたが、初代ジュークには採用されていないなど小さな差はあるものの、基本的なデザインは同じなのだった

通常はロー/ハイビームとポジションライトを同じユニット内に納めるクルマがほとんどのなか、丸い大きなライトがロー/ハイビーム。そして上部の細いライトが車幅灯という斬新なデザインであった。

今でこそ三菱 デリカD:5など似た手法のクルマが増えているが、2009年当時は超奇抜だったのだ。それだけに「市販化するならヘッドライトはフツーのものとなるだろう」と囁かれたほど。

新型ジュークの日本導入を切望!

今回は初代ジュークの市販化を目前に控えて発表されたガザーナをご初回したがいかがでしょうか。通常コンセプトカーといえば、市販化がまったく想像できないモデルが多い。

もちろんガザーナが発表された当時は「まさか、このまま売るなんて」と思っていた人も多いが、ガザーナのようにすぐに市販化に至るケースもあるのだ。それだけにモーターショーのコンセプトモデルは、まさに近未来の姿を移す鏡なのだった。

新型ジュークはすでに欧州市場などで発売されているが、今のところ日本への導入予定はない。だが、初代ジュークのようなワクワクするクルマが再び日本市場へ導入されることを願うばかりだ。

【筆者:MOTA編集部】

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