半年以上の納期待ちなど勘弁！ 今年の夏休みまでの納車が望めそうなニューモデル4選（プラス1）！

トヨタ RAV4 アドベンチャーオフロードパッケージ

トヨタ 新型ヤリスクロス、新型ハリアー、ホンダ 新型ヴェゼル…2020年から2021年にかけ登場して間もない人気車が欲しいと思っている人は多いはず。ただ5月にオーダーしても、手元に届くのが2021年秋以降、下手をすると来年2022年！ という恐ろしく長い納期を伝えられ、それだけで嫌になってしまった人もいるかもしれない。 しかし、探してみるとデビュー2年以内という新鮮さと魅力を持ちながらも、納期は夏休みに間に合う3ヶ月程度という新型車もある。今回はそんなニューモデルの中からおすすめをピックアップしてみよう。

2021年夏までのスピード納車を期待したい新型RAV4 ＆ GRヤリス

【オススメその1】デビュー2周年！ まだまだフレッシュなニューモデル「トヨタ新型RAV4」

■納期情報：2～3ヶ月程度※[2021年4月末現在]（※RAV4 PHV除く）

トヨタ RAV4は、ミドルクラスでは大きめのボディサイズを持つオーソドックスなSUV。トヨタ車らしく全方位でソツのない造りながら、珍しく各部の趣味性も備えている点など、実によくまとまったモデルである。価格は274万3000円から402万9000円まで（価格は消費税込、以下同）。

2021年4月で、RAV4はフルモデルチェンジから丸2年が経過。昨年2020年、同じトヨタで同等のボディサイズのSUVながら、RAV4とはまったく違ったキャラクターを持つハリアーがフルモデルチェンジされたことも影響してか、納期は短縮されている。

しかし独自の魅力はまったく色褪せておらず、購入条件に恵まれている今は買い時と言えそうだ。

【オススメその2】世界ラリー選手権直系の楽しい走り！ 自ら購入し大満足な筆者も太鼓判のスポーツマシン「トヨタGRヤリス」

■納期情報：3ヶ月程度[2021年4月末現在]

今度はちょっとマニアックなスポーツモデルをご紹介。トヨタ GRヤリスは｢ラリーをはじめとしたモータースポーツで有利となる要素を市販状態から盛り込む｣というコンセプトで開発された硬派なスポーツモデルである。価格は265万円～456万円。

筆者はGRヤリスの1.6リッター4WDターボを、昨年2020年の東京オートサロン会場で発表された当日に予約し、購入。すでに約7ヶ月、約8000km乗っている。

いくつか細かな不満はあるものの、速さはもちろん、氷上で経験したコントロール性の素晴らしさや普段使いでの扱いやすさなど大満足しており、自分のものにして良かったと確信している。

もし購入を迷っているのであれば、即購入するべき！ と自信を持って断言する。

意外！？ 燃料電池車MIRAI（ミライ）や、間もなく一部改良予定のホンダ 新型フィットも納期は短めだった！

【オススメその3】改良前の在庫車も狙い目！ 全方位で平均点高く万能な「ホンダ 新型フィット」

■納期情報：改良前モデルの在庫なら即納、改良後モデルでも2ヶ月程度[2021年4月末現在]

昨年2020年2月に4代目モデルに移行した新型フィット。｢広さを武器にした万能なコンパクトカー｣というコンセプトは初代モデルから不変だが、中心となるHOMEや、クロスオーバー的なキャラクターを持つクロスターをはじめとした5つのバリエーションが明確な個性を持っている点が大きな特徴となっている。価格は155万7600円から253万6600円まで。

乗ってみても、飛び抜けたところこそないものの各要素の平均点が非常に高く、クルマに強い趣味性などを求めない人なら、最も向いたコンパクトカーに感じる。その割に売れていないのは、スポーツモデルがないなど、ホンダ車に期待したい華のようなものが薄いからなのだろうか。

なお最新の情報では、ホンダ フィットは2021年6月に小規模な改良が行われる模様。改良前のモデルなら基本的に在庫しかないため、1ヶ月以内の即納が可能(ただしボディカラーやグレードなどの選択肢は限られる)。

改良後のモデルでもすでに注文可能となっているディーラーもあり、納期も2ヶ月程度と比較的短いようだから、夏休みにもバッチリ間に合うだろう。

【オススメその4】世界最先端の燃料電池車を手に入れるチャンス！「トヨタ新型MIRAI」

■納期情報：2～3ヶ月程度[2021年4月末現在]

昨年2020年にフルモデルチェンジされた燃料電池車MIRAI（ミライ）は、前輪駆動だった初代モデルから、新型では後輪駆動となった。車両本体価格は790万円から860万円。

レクサス LSやクラウンなどと同じTNGA-Lプラットホームの採用によって全体的な車格感は向上。初代モデルから評価の高かった乗り心地や静粛性をさらに底上げされ、航続距離が大幅に延長されるなど、燃料電池車という枠を超え、高級車と見ても素晴らしい仕上がりである。

それでいて、115万円から140万円のクリーンエネルギー自動車導入補助金等を加味すれば、実質600万円から750万円になる。もはやトヨタ クラウン（489万9000円～739万3000円）と迷える価格帯にも驚く。

それなのに納期がそれほど長くないのは、供給体制の整備によるところもあるにせよ、やはりまだ水素ステーションというインフラが整っていないという不安によるところが大きいのだろう。

しかし逆に考えれば、クルマを使用する範囲に水素ステーションがある人ならMIRAIを試す価値は非常に大きい。一足先に未来を体験してみてはどうだろう。

タイミングさえハマれば、輸入車にも即納車可能なモデルと出会える場合がある！？

【オススメその5（番外編）】運とタイミング次第では大幅値引きが得られる可能性も

■納期情報：1ヶ月～1年以上[※車種によって大きく異なる]

輸入車は、事前にある程度まとまった数が本国へオーダーされ、船便で国内に向かう。こうした輸送中、もしくは到着済みの在庫車両リストの中から注文を取るのが輸入車購入の基本となる。

希望のボディカラーやオプションが付いた在庫車がない場合や、クルマそのものがない場合は改めて本国へのオーダーとなるため、納期が半年以上、少量生産の高級車やスーパーカーの場合は1年近くかそれ以上待たされることもしばしばだ。

一方で、希望に近い在庫がすでに国内到着済みならば即納される場合もあり、輸入車の納期は真っ二つに別れる傾向にある。

また輸入車は、1年毎にイヤーモデル制度（年次改良）を重ねるメーカーも多く、期の変わるタイミングに合わせ、在庫処分のため普段よりも大きく値引きをして売り切るようなケースもみられる。

希望の車種をすぐ手に入れたい（しかも出来ればお安く）と考えるなら、タイミングと運次第なところもあるが、ダメ元のつもりで販売店とコンタクトを取ってみるのが良いだろう。

納期や値引き、好みに合うかどうかなど、いろいろな折り合いが付くのなら、輸入車も候補にする価値は大いにある。

[筆者：永田 恵一]

※注記：本記事は各モデルの納期について保証するものではありません。新車購入の際には必ず販売店にて納車の正確な時期をご確認ください。