自動運転車かどうかがひと目でわかるステッカー!? 世界初“自動運転レベル3” 搭載車に採用したホンダのデザインが国内スタンダードになる可能性も
MōTA / 2021年5月10日 19時5分
ホンダ の新型レジェンドが、世界初の「自動運転レベル3」をクリアする先進機能を搭載した。限定100台、しかも通常のレジェンドよりも約400万円高い1100万円とかなりレアなモデルである。見た目こそ大きく変わらないが、リアに見慣れないステッカーが貼ってある。これこそが「自動運転レベル3搭載車」というのを識別させるサインなのだ。 ホンダがデザインを担当したが、今後共通マークとして他社も採用する可能性があるという。このステッカーにはどんな意味が隠されているのか? 担当者に話を聞いてみた。
自動運転レベル3はホンダ レジェンドだけ! レヴォーグもスカイラインもレベル2に過ぎなかった
自動運転には大きく5つのレベルに分けられている。レベル1は衝突被害軽減ブレーキに代表される予防安全装備がついたもの。そしてレベル2はそれに加え、アダプティブクルーズコントロールなどといった運転アシスト機能を搭載したモノを指す。スバル 新型レヴォーグで話題のアイサイトXや日産 スカイラインハイブリッドのプロパイロット2.0といった、限られた状況下でのハンズオフ機能はいずれもレベル2なのだった。>>
レベル3の特徴は特定の状況下では“目線を外せる”こと
そして今回取り上げるホンダ レジェンドホンダセンシングエリート搭載車は高速道路でのハンズオフ機能に加え、渋滞時に動画鑑賞やナビの設定といったこれまで運転中にしてはならなかった行為が可能となっている。
これら機能は目線を外せる=アイズオフ機能と称されており、システム起動中は目線を外すことが許されるという違いがある。まだ実用化されていないが、レベル4は原則クルマ自らが運転し、システムでは判断がつかない状況ではドライバーにその責任が委ねられる。そして最高峰のレベル5は、完全な自動運転となる。ハンドルすらも装備されないという、まさに映画の世界のような未来のクルマの姿が実現されるのだ。
先にも述べた通り、今売られている最新鋭のクルマはほとんどが自動運転レベル2の範疇であり、レジェンド ホンダセンシングエリート搭載車のみがレベル3なのだ。つまりレジェンドは世界を代表する最新鋭の自動運転モデルである。
>>
自動運転カーを意味するステッカー取り付けは義務だった
ここまでレジェンドが置かれている立ち位置を説明してきたが、ここからが今回の本題だ。そう、リアに貼られた見慣れないステッカーのお話。
既存のレジェンドとホンダセンシングエリート搭載車の外見上の違いは、前後バンパーにブルーのLEDライトが装備されているか否かと、ごくわずか。これではシステム作動中、つまり運転中に動画鑑賞やナビ設定、あるいは目線を外している際に警察に呼び止められる可能性も捨てきれない。もっといえばまわりのドライバーへの注意喚起もできないのだった。というのも運転しているのがクルマ自身であり、不意にドライバーに運転者が切り替わるタイミングなどで反応が遅れてしまうなんてことも十二分に考えられる。
>>
まわりのドライバーへの注意喚起の意味も込められていた
そこで考えられたのが専用ステッカーであり、これは関係省庁からステッカーの取り付けを義務付けられているという。改めて専用ステッカーを見てみると『AUTOMATED DRIVE(オートメイテッドドライブ)』、つまり自動運転カーと書かれている。
現在はレベル0、つまり衝突被害軽減ブレーキすら装備されていないクルマ、そしてレベル1やレベル2といった様々なクルマが街中を走行をしている。それだけにまわりのドライバーへの注意喚起、そして警察などへのアピールのためにステッカーが取り付けられているのだ。
レベル3搭載車すべてに採用される可能性も
そして驚くべきはこのステッカーデザインをホンダ自身がデザインをしたということ。可能性としては、他のメーカーもレベル3搭載車を市販化する際に、同じくこのステッカーを採用することも考えられるのだった。今後、ホンダが世界で初めて実現した自動運転の印であるこのステッカーが、国内のスタンダード表示になる可能性もあるということなのだ。レジェンドに次ぐレベル3搭載車は、近い将来トヨタやレクサスがまもなく販売すると言われている。もちろん今後出てくるクルマたちの技術が注目されるだろうが、このステッカーが採用されるか否かも注目してもらいたい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ新「フリード」人気の秘訣は日本仕様の追求 販売好調、本質を変えないことが売れる理由
東洋経済オンライン / 2024年9月14日 9時30分
-
ホンダ『シビック』改良新型発売…RSグレードを追加設定!! 東京オートサロン2024で話題に
レスポンス / 2024年9月12日 11時0分
-
ニッサン「新型ミディアムSUV」発表! 全長4.6m級“ちょうどイイサイズ”に「画期的1.5Lエンジン」搭載! 「スゴい運転機能」も搭載の「新ROGUE」加で登場
くるまのニュース / 2024年8月30日 19時10分
-
アキュラ「MDX」デカくて速い日本未導入車の衝撃 北米で販売するホンダフラッグシップSUV試乗
東洋経済オンライン / 2024年8月28日 8時20分
-
インド生産だからと言って甘く見てはいけない…ホンダの「210万円で乗れる新型SUV」のすごい実力
プレジデントオンライン / 2024年8月25日 10時15分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2「高齢者に炭水化物は毒」は大ウソである…長寿国では「パン、そば、うどん」をもりもり食べている事実
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 15時15分
-
3「ぜんたーい、止まれ!」その入場行進なんのため? 元体育主任が語る、運動会で廃止すべきこと3つ
オールアバウト / 2024年9月20日 20時35分
-
4朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
5メルカリで「マイナス評価」が1つでもあったら売れなくなる? 購入を敬遠される可能性も……
オールアバウト / 2024年9月20日 20時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください