日産 新型セレナ、早ければ2022年後半にもフルモデルチェンジか!? 全車e-POWER化には現場の猛反発も
MōTA / 2021年8月30日 11時0分
「日産 セレナ」は、2018年、2019年と2年連続でミニバン銘柄の人気No.1を獲得する人気モデルだ。中でも2018年に日産独自のハイブリッドシステム“e-POWER”を追加したことで、販売台数に加速がついた。 そんな日産 セレナ 現行型の登場は2016年8月。デビューから早くも丸5年が経過した。そろそろ次のフルモデルチェンジが気になってくる頃だ。 ライバルのトヨタ ノア/ヴォクシーやホンダ ステップワゴンが相次いで2022年上期にもフルモデルチェンジするとの噂が流れる中、日産 セレナも早ければ2022年後半にフルモデルチェンジする方向で現在開発が急ピッチで行われているようだ。そんな新型セレナの最新モデルチェンジ情報をお届けしよう!
先代は6年、先々代は5年でフルモデルチェンジ! 2016年デビューの現行C27型セレナもおよそ6年で実施か
そんな中、ライバルのトヨタは、2022年早々にもヴォクシー/ノアのフルモデルチェンジを予定していると噂されている。またホンダもほぼ同じタイミングでステップワゴンをフルモデルチェンジするとの情報も入ってきた。
日産も一部改良などで当面は乗り切るものと思われるが、主力モデルだけに次なる一手、セレナのフルモデルチェンジが急がれるところだ。
ライバルのトヨタ・ホンダが相次いで2022年早々にフルモデルチェンジ! 日産の次なる一手は!?
このように日産は、セレナに対し常に改良を加え商品力維持に努めていることがわかる。国内の販売戦略上、安定して売れ行きを維持するセレナを重要視しているのだ。
果たして次の新型セレナはどうなるのだろうか。
新型セレナの登場時期は、トヨタの動向をみつつ2022年後半の発表で調整中
そして現行型セレナも来年2022年でデビュー6年が経過。過去の傾向からすると、いよいよフルモデルチェンジのタイミングである。
折しも2022年前半に行われるはずのトヨタのフルモデルチェンジ動向を見つつ、最終的な調整の上で満を持して発表、という流れになりそうだ。日産 新型セレナ(C28型?)の登場は、早くとも2022年後半が見込まれる。
好評のデザインを継承したキープコンセプトな仕上がりながら、使い勝手はさらに向上
また現行型でもしっかり煮詰められた室内の使い勝手だが、新型でもさらに充実。収納やサードシートの格納方法なども工夫が凝らされる。
なおe-POWERはバッテリー搭載位置の関係で、セカンドシートが左右独立のキャプテンシート(7人乗り)のみの設定となっており、販売店からは8人乗りの需要を取りこぼしているとの声も聞こえてくる。新型での対策を期待したいところだ。
先進運転支援システム「プロパイロット」は、新型ノートに搭載のナビ連動タイプが搭載されるが、スカイラインのようなプロパイロット2.0搭載は現段階では導入コストが高く、当初は採用を見送られる模様だ。
e-POWERとマイルドハイブリッドを併売した場合、価格は現行型をほぼキープし、200万円台後半から400万円弱が中心価格帯の見込みである。これがもしe-POWER専売となると、価格帯が300万円台からとなってしまう。
新型セレナの全車e-POWER化に、廉価版で下位クラスとも戦う現場の営業マンからは猛反発の声も
セレナのe-POWER比率は全体のおよそ半分で、先代ノートよりも低い
新型ノートのように、次期型のセレナは全車がe-POWER化されてしまうのだろうか。実際に現行型のセレナを扱う販売店の声を聞いてみた。
東京隣県にある日産販売A店で聞いたところ、そのお店での現行型セレナの販売比率は、およそ9割が「ハイウェイスター」系で、e-POWERとSハイブリッドの比率は半々くらいとのことだった。ちなみに先代ノートでは7割以上がe-POWERだったという。
同店の営業スタッフは「下のクラスのトヨタ シエンタやホンダ フリードのハイブリッドと競合するケースがあり、その場合コミコミ400万円するe-POWERセレナでは勝負にならない。」と語る。
価格にシビアなユーザーが多いミニバンで、高価格なe-POWER一本に絞るのはリスクが大きすぎる
「本当は日産にもシエンタのようなコンパクトミニバンもあると売りやすいのですが」と嘆きつつも、値引きを含めた見積を提示し“ひとクラス上で広い室内のセレナも買える!”という売り方でどうにか勝負をしているようだ。
現行型セレナはこのようにかなり広い範囲の販売をまかなっている現状がある。
ノートが新型でe-POWER専売化した際には、旧モデルの非e-POWERモデルをしばらく併売しつつ、価格の安い軽やマーチの提案をするなど、代替策も講じていた。
そのためしばらくは従来のマイルドハイブリッド(S-HYBRID)モデルとの併売が続くのでは、とMOTA(モータ)では予想する。
[まとめ:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:小林 岳夫・NISSAN]
[初出:2021年5月10日/2021年8月30日再編集]
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