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【クルマ用語解説】クルマの「フェンダー」てどこの部分? 何の役割があるの?【初心者向け】

MōTA / 2021年5月23日 10時0分

レクサス 新型IS 300h F SPORT(2020年11月ビッグマイナーチェンジモデル)

クルマの部位を差すときに、なかなか名称が出てこないってことありませんか? 当記事では初心者の方へ向けて様々なクルマにまつわる用語を解説! 今回は「フェンダー」の意味とその役割をご紹介。

レクサス 新型IS 300h F SPORT(2020年11月ビッグマイナーチェンジモデル)

フェンダーはタイヤが弾く石や泥、水が飛び散ることをから守ってくれるもの

今さら聞けない自動車用語、今回は「フェンダー」について説明していきたいと思います。

フェンダーとは英語で“Fender”と書き、Fend=防ぐという意味があります。つまりフェンダーとは何かを守るために備わっている部分というワケです。

では何から守っているのかと言うと、それは走行中に回転するタイヤが弾く石や泥、水が飛び散ることをから守っています。つまり、フェンダーとは前後のタイヤ周辺のボディパネルのことを指しているのです。

なお、フェンダーミラーとは、このフェンダー(フロント側)部分に備わるミラー(後写鏡)のことを指します。最近ではあまり見かけることも減ってきたかもしれませんが、古いクルマやタクシーなどが多く採用していたタイプと言えますね。

1908年に登場した車には既にフェンダーがあった!

フォード モデルT(1908年)

そんなフェンダーの歴史は意外にも古く、自動車が誕生したばかりの1900年代のころの車両は馬車の延長線上だったため、タイヤはボディの外側にはみ出して備わるようなものが主流でしたが、1908年に登場したフォード モデルTにはすでにタイヤ部分にフェンダーが備わっていたのです。

前述のように車両が巻き上げた石や泥、水などが飛び散ることを防いでいるフェンダーですが、これは車両やドライバーを守るということはもちろん、周囲の歩行者などへそういったものが飛び散ることも防いでいます。

そのため、フェンダーからはみ出すようなタイヤの装着が車検で厳しく制限されているのも、そういった理由があってのこと。飛び石はクルマのガラスを割ったりボディパネルを凹ましたりするほどの威力があるものですから、人に当たったら大変なことになってしまうのは想像できますよね。

チューニング、カスタマイズとしてのフェンダー

MOTUL AUTECH GT-R

モータースポーツなどの世界では、コーナリング性能を向上させるために太いタイヤを装着したいという需要も存在します。また、カスタマイズの世界でも愛車をより個性的に彩りたいという需要もあります。

そんなときはボディからタイヤがはみ出すことを防ぐために、通常のフェンダーにカバー状のものを装着する「オーバーフェンダー」というものや、フェンダーパネルを通常のものよりもより張り出した形状のものとする「ブリスターフェンダー」といったものを装着して、タイヤ部分をカバーしているのです。

オーバーフェンダー装着車, オーバーフェンダー装着車

オーバーフェンダー装着車, オーバーフェンダー装着車

オーバーフェンダーやブリスターフェンダーが純正状態で備わっている車両は当然ながらそのサイズで登録されているため問題ありませんが、通常の車両にオーバーフェンダーやブリスターフェンダーを装着した場合、全幅が車検証の記載のサイズよりも20ミリ以上大きくなる場合は「構造変更」と呼ばれるボディサイズ変更の手続きをしないと違法改造となってしまいますので注意が必要です。

[筆者:小鮒 康一]

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