【日産 セレナe-POWERグレード比較】ベースグレードと最上級モデルの価格差約80万円! 後席の快適性と先進安全装備に大きな違いがあった
MōTA / 2021年5月14日 11時30分
日産 セレナといえばトヨタ ヴォクシー/ノアなどと熾烈な戦いを繰り広げているミドルサイズの大人気ミニバンだ。セレナは全24グレード用意されており、選ぶのにかなり難航しそうなほど豊富なラインアップとなっている。なかでも人気なのがハイブリッドモデルのe-POWERでこちらだけでも13種類も存在する。そこで今回はセレナ e-POWERモデルに限定して価格差約80万円の違いがあるベースグレードと最上級モデルの違いをご紹介! 結論から言うと快適性と先進装備に大きな違いがあった。
セレナはやっぱりe-POWERが人気! 一番お手頃なモデルは300万円以下
そもそも現行セレナは2016年にデビューした5代目モデル。当初はSハイブリッドと名付けられたマイルドハイブリッドモデルのみの設定であったが、ライバルであるトヨタ ノア/ヴォクシー兄弟のストロングハイブリッド人気が高いことを受けて、2018年にe-POWERモデルを追加した経緯がある。現在もマイルドハイブリッドとe-POWERをラインアップしているが、都内近郊の日産ディーラーによれば約7割のユーザーがe-POWERを選んでいるという。
先にも述べた通りセレナは全24グレード(オーテックモデルを含む)も用意されており、e-POWERだけでも13種類とかなり多いグレード展開となっている。そこで、今回はe-POWERのベースグレードであるe-POWER X(299万7500円)と最上級グレードのe-POWERハイウェイスターG(380万9300円)の違いをご紹介する。
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【外装比較】ボディーサイズとライトに大きな違いが! ちなみに自動車税は同じ
ベースグレードと最上級モデルの大きな差はまずボディサイズだ。e-POWER Xは5ナンバーサイズなのだが、最上級グレードのe-POWER ハイウェイスターGは専用エアロを装備した3ナンバーサイズとなっている。専用エアロにより全長は+85mm、全幅は+45mm拡大しているが、さほど大きな差ではない。そしてかつての税制では3ナンバーの方が自動車税が高かったことから3ナンバーを嫌う向きもあるが、今は排気量で区分されているため、どちらも同じ3万4500円である。
そしてe-POWER Xのヘッドライトはハロゲンライトなのに対して、e-POWERハイウェイスターGはフルLEDヘッドライトを採用。そしてホイールにも違いがあり、ベースグレードは15インチアルミホイールに対して、最上級モデルは16インチという違いがある。
【内装比較】後席の快適性に違いアリ! 最上級モデルのUSBポートは全5つ
続いて内装の違いを見ていこう。セレナe-POWERを選択した場合、2列目シートは構造上の問題からすべて左右独立タイプのキャプテンシートで、乗車定員は7名となる。8人乗車を普段から行う場合はマイルドハイブリッドモデル一択となるのだった。そして今回の本題であるベースグレードと最上級モデルの違いだが、快適装備に大きな差が存在する。最上級モデルのe-POWER ハイウェイスターGの2列目シートは超ロングスライドなる機能があり、3列目シートを畳めば大人が余裕で両足を伸ばせるほどの広大なスペースが使えるのだ。そして横スライド機能もあり、2列目シートを後端まで下げた状態であれば左右のシートをベンチシートのように使える機能である。
そして1列目/2列目のシート背面にそれぞれ2つずつUSBソケットを装備。さらにいえば2列目と3列目にはパーソナルテーブルなる折り畳み式のテーブルも備わっていおり、広さだけでなく快適性もキチンと担保しているのだった。【先進安全装備比較】ベースグレードは必要最低限の機能。最上級モデルは全部載せ
そして最後は今一番気になる先進安全装備だ。ベースグレードのe-POWER Xには衝突被害軽減ブレーキはもちろんのこと、車線逸脱防止支援システムと車線逸脱警報、ハイビームアシスト、後側方衝突防止支援システムなど大きく7つの支援システムが標準装備されている。それに加えて、最上級グレードのe-POWERハイウェイスターGには長距離運転時に嬉しいプロパイロット、そしてインテリジェントルームミラーなる電子ルームミラーが備わるのだ。いわば最上級モデルの先進装備は全部載せというイメージなのだった。
トータルのコスパで考えると最上級モデルか
今回はセレナの人気モデルe-POWERに絞って、ベースグレードと最上級グレードの違いを紹介してきたが、結論としてズバリ価格差70万円という価格は一見高いようにも見えるが、装備面を考えるとお買い得という結論であった。
というのもベースグレードのe-POWER Xにはプロパイロットをオプション設定すらしていない。そして後席の快適性を考えれば最上級グレードを迷わずお勧めしたいという結論である。
週末にディーラーに行く際は、先進装備と2列目などの後席の快適性を最優先に見てほしい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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