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ホンダ フリードがデビュー5年目にもかかわらず絶好調。そのワケは2列目シートと先進安全装備にあった! さらに2022年登場予定の新型フリードに期待したいコトとは!?

MōTA / 2021年5月20日 11時30分

ホンダ 新型フリード FREED G プラチナホワイト・パール 2019年9月追加モデル

ホンダ フリードといえばステップワゴンなどのミドルサイズミニバンよりも一回り小さい“ちょうどイイサイズのミニバン”として人気を博しているモデルだ。現行モデルが2016年にデビューし、今年2021年に5年目を迎えることからまもなくのフルモデルチェンジがウワサされている。にもかかわらず、2020年度の販売実績は8位とホンダのなかではフィットに次ぐ人気を集めているのだ。一体ユーザーからどんなポイントが支持されているのか? また新型フリードに期待したいこととは!? ホンダディーラーにユーザーの声を聞いてみた。

ホンダ 新型フリード FREED G プラチナホワイト・パール 2019年9月追加モデル

フリードのコンセプト“ちょうどいいサイズ”が大ウケ! 小型ミニバン市場を牽引するモデルに

そもそもホンダ フリードの初代モデルは2008年に、“ちょうどイイミニバン”というキャッチフレーズの元、売り出されたミニバンである。当時のミニバンは、ステップワゴンやオデッセイといったミドルサイズミニバン。あるいはトヨタ アルファードや日産 エルグランドなどのフルサイズミニバンといった大型モデルばかりであった。

2001年に発売したホンダ モビリオはフリードの前身にあたるモデルだ。フリードと同じく5ナンバーサイズに収めたモデルであった

もっともフリードの前身にあたるコンパクトミニバンのモビリオ(2001〜08年発売)があったものの、車内パッケージや快適性といった面をさらに磨きをかけたのが初代フリードであった。

コンパクトミニバンはフリードとシエンタの2強であり、どちらも販売ランキング上位に毎月ランクインするほどの人気

だがユーザーのなかには「もう少しコンパクトで3列シートを備えたモデルが欲しい」との声が多く、そんなニーズに答えるべく誕生したモデルである。事実フリードはライバルのトヨタ シエンタとともに国内の小型ミニバン市場を牽引し続けているのだった。

2016年にデビューした現行モデルは、ホンダセンシングなる先進安全装備を全車標準に(発売当初は一部グレードでは装備されなかった)。衝突被害軽減ブレーキはもちろんのことアダプティブクルーズコントロールまでも搭載する充実の内容なのだ。ちなみにライバルのシエンタは衝突被害軽減ブレーキといった基本的な機能は搭載されるものの、アダプティブコントロールの設定がないなど、先進装備面ではフリードがリードしているというイメージだ。

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販売好調のワケは全車標準の先進装備と好みで選べる2列目シートにあった

フリードの歴史はこの辺にして、話を本題に戻そう。フリードはデビュー5年目の今でも好調としたが、2020年度は7万3368台を売り上げ、ホンダに限って言えばコンパクトカーのフィットに次ぐ人気っぷりである。

都内近郊のホンダディーラーにフリードが支持されている要因を直撃すると「シエンタと比較する方もいますが、フリードが支持されている大きな要因は充実の先進安全装備が全車標準であること。そして2列目シートをベンチシートと左右独立式から好みのタイプを選べる点にある」という。やはりシエンタと悩む方が多いようで、最大の決め手先進安全装備が全車標準装備の点にあるようだ。

この手のクラスでは珍しく2列目に左右独立式シートが選べるのが最大の魅力。両シートには左右それぞれにアームレストが備わるなどバツグンの快適性を誇る

そして2点目の2列目シートの話だが、フリードの場合ベンチシートを選べば乗車定員は7名に。そして左右独立タイプを選べば6人乗りとなるのだった。そう、家族構成やライフスタイルに合わせて選べることから支持されているのだった。ちなみにライバルのシエンタは全車ベンチシートタイプのみである。

まもなく登場!? 新型フリードにアダプティブクルーズコントロールの進化と燃費アップを期待

ここまで好調な理由を紹介してきたが、中にはもう少し改善して欲しい点があるという。それはアダプティブクルーズコントールにあり、現行モデルは30km/h〜115km/hでのみ作動するタイプなのだ。そう、昨今当たり前になりつつある全車速追従タイプではないのだった。ちなみにホンダ一番人気のフィットや新型ヴェゼルといった同価格帯のモデルがいずれも対応していることから、新型フリードにもぜひとも採用して欲しい機能だ。

フリードの最大の魅力は3列目に大人がゆったり座れるほどのスペースを有していること。それでいて全長4265mm×全幅1695mm×1710mmとコンパクトなボディである点にある

新型フリードに期待したいことをさらにいえば大きく2つある。それはフリードのよさである“ちょうどイイサイズ”をキープして欲しいということ。昨今のクルマが代を重ねるごとに大きくなる傾向にあるためで、現行モデルと同じ5ナンバーサイズをキープして欲しいのだ。

フィット、そして新型ヴェゼルもまたフルモデルチェンジの際にハイブリッドシステムの刷新を図っている。そのためフリードにも期待したい

そしてハイブリッドシステムの変更も期待したい。というのも2020年にデビューしたフィットや2021年4月に投入された新型ヴェゼルといずれも1モーターハイブリッドシステムから2モーターハイブリッドシステムに切り替わっているのだ。

というのも現行フリードのハイブリッドのメイン動力はあくまでエンジンで、モーターが発進時や高速域でアシストをしてくれるというモノ。ところが先に挙げたフィットや新型ヴェゼルは2モーターとすることで、メインの動力をモーターに。そしてエンジンは発電、そして高速域でモーターをアシストするというシステムである。

そのために燃費もアップするだけでなく、車内への走行音などはほとんどないといったメリットがあるのだ。それだけに是非とも新型フリードにも採用して欲しいとのこと。

未だ新型フリードの発売時期などは明らかにされていないが、今の魅力を生かした進化を遂げてほしい! 今後のフリードの動向に注目だ!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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