トヨタ RAV4 ハイブリッド vs マツダ CX-5 ディーゼル 燃費対決! ランニングコストはRAV4優性だが、そもそも価格の安いCX-5に軍配があがる結果に
MōTA / 2021年5月20日 19時0分
現在、コンパクトSUVが好調な売れ行きを示している。しかし大きな道具を伴うキャンプやマリンレジャーなどを楽しむアクティブなユーザーにとっては、依然としてもう少し大きなサイズのモデルが好まれている。具体的にはトヨタ RAV4やマツダ CX-5などに代表されるミドルクラスのSUVだ。週末に遠出する機会も多いことから、燃費の良し悪しは購入時に重要な要素となる。 そこで今回は、ミドルクラスSUVの燃費、中でもハイブリッドとディーゼルの実燃費記録をもとに、それぞれのランニングコストを比べてみた。
ハイブリッド勢では2モーター式のトヨタ RAV4が22.6km/Lと小型クラス並みの低燃費を記録
唯一のディーゼル「マツダ CX-5」も17.1km/Lと善戦! しかも高速燃費だけはRAV4 ハイブリッドを上回る22.3km/Lを記録
なお「市街地」「郊外」「高速道路」と3つのモード別でみてみると、ハイブリッドとディーゼルでは燃費に優れるパートが異なることがわかる。RAV4 ハイブリッドは市街地や郊外で燃費に優れているのに対し、CX-5 ディーゼルは高速道路での燃費が目立って良い結果となっているのだ。この違いは覚えておきたい。
ランニングコストはRAV4 ハイブリッドが優性! しかしそもそも新車価格の安いCX-5 ディーゼルのほうがトータルの支出は抑えられる
トヨタ RAV4 ハイブリッド(4WD/実燃費22.6km/L)と、マツダ CX-5 ディーゼル(FF/実燃費17.1km/L)の数値をもとに、5年5万キロ乗った場合のランニングコストを調べてみた。
経済産業省 資源エネルギー庁が2021年5月19日に発表した店頭現金小売価格調査データに基づき、レギュラーガソリンは1リッターあたり151.8円、軽油は1リッターあたり132.0円として計算する。
5年5万キロ時点で、RAV4 ハイブリッドの燃料代はCX-5 ディーゼルよりも5万円も低コストで済む
対するマツダ CX-5(ディーゼルターボ・FF)の5年5万キロ時の消費燃料は約2924リットル。軽油代は38万5968円かかる。
5年5万キロの時点で、およそ5万円の差が生じている。ランニングコストの面では、トヨタ RAV4 ハイブリッドが、ディーゼルのマツダ CX-5よりも低コストで済むという結果になった。
しかし新車価格で比較するとそもそもRAV4 ハイブリッドはCX-5 ディーゼルに比べ30万円近く高かった
エンジンに加えバッテリーや制御装置、モーターなど、複雑な2モーターハイブリッドシステムを搭載する分、RAV4 ハイブリッドはどうしても高コストになってしまう。
例えば最上級グレード同士なら、CX-5 ディーゼルのほうが27万8000円も安いのだから、ランニングコストの5万円差など軽く吹き飛んでしまうのだった。
実燃費記録からも明白に! ハイブリッドとディーゼルは、ユーザーの使い方により相性の良し悪しが出る
今回はミドルクラスSUVのRAV4 ハイブリッドとCX-5 ディーゼルの実燃費記録をもとに、それぞれのランニングコストなどを比べてみた。
そもそも新車価格の違いがあったため、CX-5のコストパフォーマンスの良さが光る結果となったが、実際にはユーザーの使い方によって考え方も変わってきそうだ。先に記した通り、RAV4 ハイブリッドは市街地や郊外路での燃費が抜群に良い。対するCX-5 ディーゼルは、高速道路での燃費がRAV4とほぼ同等の抜群な数値となっている。燃料代の差を考えれば、長距離ドライブでは圧倒的にディーゼルが低コストとなる。
またこの2台では、ディーゼルのほうが音や振動などの面でやや不利だ。最終的にはディーラーへ足を運び、実際に2台を試乗して比較してみることも重要になってくる。そのうえで自身の使い方も想定し、最終的にディーゼルとハイブリッドでどちらが最適か考えるのが、かしこい選択となるだろう。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]
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