【トヨタ シエンタハイブリッドグレード比較】価格差32万円あるも、先進安全装備や快適性を考えると断然最上級グレードがお買い得
MōTA / 2021年5月21日 11時30分
軽自動車などのコンパクトなクルマからの乗り換えでも容易に運転できるとあって人気を博しているトヨタ シエンタ。なかでもハイブリッドモデルが人気を博しているが、3列シートを備えたグレードに限っても4グレードが用意されている。今回はシエンタのベースグレードと最上級モデルを比較し、その違いを解説する。結論からいうと最上級グレードの方がお買い得であった!
一時は販売終了も見事に復活したトヨタ シエンタ
トヨタ シエンタの現行モデルは2015年にデビューした2代目に当たる。初代シエンタは2003年にデビューし、一時は販売終了となるも、全く同じデザインで2011年に復活するなど、紆余曲折あったモデルである。だが、ライバルのホンダ フリードなどコンパクトサイズでスライドドアを持つモデルが支持されるとあって復活を果たしたのだった。>>
そして2015年に登場した現行シエンタはシリーズ初のハイブリッドモデル、そして3列目シートを廃したファンベースなる5人乗りモデルを追加するなど地道な改良を続けている。その作戦が功を奏して2020年度には6万8233台を売り上げるほどの人気を博しているのだ。
これほどまでに支持されているシエンタだが、都内近郊のトヨタディーラーによれば「グレード選びで悩む人が多い」という。そこで今回はシエンタのハイブリッドモデルに絞ってベースグレードと最上級モデルを比較してみよう。
最大の違いは先進安全装備の有無! トータルで考えると価格差32万円は妥当
そもそもベースグレードとなるハイブリッドXは226万8200円、そして最上級モデルのハイブリッド G Cueroは258万円と、その価格差は約32万円。そしてエクステリア(外見)上の違いはホイールとヘッドライトにある。まずは足もとから見ていくと、どちらもフルホイールキャップではあるものの色に違いがある。ベースグレードのハイブリッドXはシルバーなのに対し、ハイブリッド G Cueroはブラックのアクセントカラーを採用したデザインとなっている。【外装比較】夜間も存在感バツグンのLEDライトは必ずつけたいオプション
さらにヘッドライトに関してはベースグレードはハロゲンライトを装備するが、最上級グレードはバイビームLEDヘッドライトを採用。夜間のライト点灯時の見やすさがまったく異なるのはもちろんだが、ポジションライトを点灯させた際の見た目が大きく異なるのだった。そう最上級グレードはテールランプにチューブLEDを採用しており、存在感がバツグンなのだ。このLEDヘッドライトをベースグレードに装備するには別途11万8800円かかるという。
【先進装備比較】ベースグレードはオプション扱いだった
ちなみに昨今、装備が当たり前になりつつある先進安全装備にも大きな違いがある。最上級グレードには歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、さらにはオートマチックハイビームが装備されるのだが、ベースグレードはオプション扱いとなっている。ちなみにその価格は4万4000円である。
【快適装備比較】収納とアームレストに違いあり
そして車内装備の違いとしては、快適性に大きな差があるのだ。筆者個人としては最大のポイントはアームレストの有無だ。最上級グレードには標準装備なのだが、ベースグレードにはそもそも設定がない。そして前席の背面に設置されているシートバックポケットの有無など、収納機能にも違いがあるのだった。さらにいえば鍵を見てみると、最上級グレードはスマートキーなのに対し、ベースグレードはキーレスエントリーと違いがある。前者はエンジンスタート時にボタンを押せば始動するプッシュ式なのに対し、後者は鍵を回して始動させる昔ながらの鍵なのだった。こちらはベースグレードにオプション設定されており、4万700円別途かかるという。
ちなみに後席のスライドドアだが、最上級グレードは両側電動スライドドアなのに対し、ベースグレードは助手席側のみ電動となる。
今回はトヨタ シエンタの最上級グレードとベースグレードの違いを見てきたが、最上級グレードを選んだ方が全てにおいてお得であるようにも思える。というのも衝突被害軽減ブレーキや車内の快適性などに大きな違いがあるからだ。確かにベースグレードは価格も安く、気になる存在ではある。だが、後々のコトを考えると足らない装備も多々あるのだった。週末ディーラーでシエンタを検討する方はぜひこの記事を参考にグレードを選んで欲しい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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