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スバル 新型レヴォーグ、アイサイトXの装着率は驚異の93%! ユーザーの大半が選ぶのは価格の安さと充実の機能が理由だった

MōTA / 2021年5月22日 11時30分

スバル 新型レヴォーグ(プロトタイプ) [撮影:茂呂 幸正]

新型レヴォーグの目玉機能といえばハンズオフ機能も搭載したアイサイトXだ。2020年12月の発売当時は、予約受注を含め9割以上のユーザーが装着しているという驚異的な数値を叩き出していた。発売から5ヶ月経過した現在もなおアイサイトXの装着率は依然として高いままなのか? スバルと都内近郊ディーラーに直撃してみた。結論からいうと今なおアイサイトXの装着率は93%! 一体最大の決め手は何なのか? またアイサイトXを選択しなかったひとの理由とは!?

スバル 新型レヴォーグ(プロトタイプ) [撮影:茂呂 幸正]

すべては日本のファンのため! レヴォーグ誕生のワケとは!?

レヴォーグ誕生のキッカケともなった5代目レガシィ。歴代モデルから大幅に大きくなったこともあって、レガシィファンから不満が噴出してしまったのだ。その反面北米では大ヒットとなったモデルだ

初代レヴォーグは2013年にデビュー、当初は国内専売モデルであった。というのも大きくなりすぎたレガシィシリーズに対して、かねてよりレガシィを愛用していた日本のファンのために作り上げたモデルである。

レヴォーグが参考にしたのは4代目レガシィ。ボディサイズもほとんど同じとあって、レガシィファンからレヴォーグは絶大なる支持を得たのだった

日本でも大ヒットとなりカー・オブ・ザ・イヤーも受賞するほど人気を博した4代目レガシィとほぼ同じボディサイズとし、アイサイトなどスバル自慢の先進安全装備を搭載するなど、まさに日本のためのモデルであったのだ。海外市場を優先的に考えるメーカーが多い中、日本のファンを大切にするスバルらしい一台である。

新型レヴォーグも先代モデルからほとんどボディサイズを変えずにデビュー。全幅は1800mm以下に抑えるなど、日本の道路環境にあったサイズなのだ

現行モデルは2020年12月にデビューし、最大のポイントは高速道路で限られた条件下で作動するハンズオフ機能を搭載したアイサイトX。さらにはスバル初のフル液晶メーターを採用するなど、大幅に進化を遂げたとあって、スバルファンのみならず他銘柄からの乗り換え層も増えているという。

先にも述べた通り、発売当初に発表されたデータによればアイサイトXの装着率は9割以上に上っていた。そしてスバルによれば、発売から5ヶ月余り経過した現在もなお93%のユーザーがアイサイトXを選択しているという。ユーザーはどんな理由からアイサイトXを選んでいるのか?

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トータルで考えると安い! 驚異の装着率は38万円という価格が最大の理由だった

都内近郊のスバルディーラーにアイサイトXが好調なワケを直撃すると「すべてのグレードにアイサイトXを装着できるうえ、プラス38万円という低価格から選択する方が多い」という。新型レヴォーグは大きく3つのグレードから構成されており、すべてのグレードでアイサイトXの装着が可能となっているのだ。

アイサイトXを選べばフル液晶メーターと縦型ナビが備わる。要するにオーディオをオプションから選ぶ必要がないのだ

そして一見高いようにも思えるプラス38万円という価格も、実の所かなりバーゲンプライスなのだった。というのもこの価格はフル液晶メーターと縦型11.6インチナビも含まれる価格であるためだ。2009年にデビューし、アイサイトを一躍有名にした5代目レガシィの際はプラス10万円でアイサイトを装着できたことを考えると、ナビとフル液晶メーターも備わるならばかなり安い価格なのだった。

ちなみに新型レヴォーグの人気グレードは最上級のSTIスポーツ(54%)、GT-H(34%)、GT(12%)という順である。

オーディオファンは選ばない!? アイサイトXをあえて選ばない理由とは!?

アイサイトXを選ばない場合、上段にオーディオを。下段にエアコン操作パネルが備わる

そして気になるのがここまで93%の装着率を誇るアイサイトXをあえて選択しなかった方々はどんな理由からなのか? スバルによれば「高速道路など自動車専用道路を使う機会が少ないから」そして「自分好みのナビやオーディオを装着したいから」という理由だという。

一つ目の理由は大いに納得できるのだが、気になるのは2つ目のオーディオ問題だ。

アイサイトXはナビと連動した運転支援システムがハンズオフ機能と並んでキーとなる機能である。先行車を任意のスピード、任意の車間距離で追従してくれるアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)にプラスしてカーブなど減速が必要な場面でクルマ自らが減速してくれるというモノ。

これまでのACCは歩行者や先行車を検知して減速してくれていたが、人間のようにカーブの直前で減速する機能はなかったのだ。新型レヴォーグのアイサイトXは人間の運転にかなり近い、自然な制御をしてくれるというワケ。要するにアイサイトXにはセット装着される縦型ナビが必須なのであった。

かつてスバルは、5代目レガシィまで高級オーディオメーカーとして名高いマッキントッシュオーディオをメーカーオプションにラインアップしており、ユーザーから高い支持を得ていた。そのことからもはオーディオに対するこだわりが強いユーザーが多く、あえてアイサイトXを選ばないという方が存在するのだった。

アイサイトX装着車の音響もかなりのモノ! ぜひ実車で試して

今回はスバル 新型レヴォーグのアイサイトX装着率の話をしてきたワケだが、やはり機能面などを鑑みてもレヴォーグを買うなら必ずつけたい装備であった。

もちろん先に紹介したオーディオにこだわりがある場合は別であるが、実車で長距離ドライブを経験した筆者からするとアイサイトXの音響も申し分ないできなのだった。だからこそオーディオにこだわりがあるユーザーでも、ディーラーでぜひ音楽を試して実感してほしい。もちろんアイサイトXの醍醐味である運転支援システムも、可能な範囲で体感してもらいたい!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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