ホンダ フィットは日産 ノートと比較されるケースが増えている!? トータルで考えるとやっぱりフィットがお買い得だった
MōTA / 2021年5月23日 11時30分
2020年にデビューしたホンダ 新型フィット。同時期に登場した新型ヤリスと比べられがちだが、販売現場によれば昨今は主に日産 新型ノートと比較するユーザーが多いという。果たしてどんな部分からフィットとノートが比較対象となっているのか!? ホンダと日産ディーラーに直撃してみた。
ホンダ フィットは日産 ノートと比較されるケースが多い! ポイントは後席の広さにあった
ホンダ 新型フィットは2020年2月にデビューし、発売から1年3ヶ月が経過している。2020年度の販売台数を見ると普通車では6位にランクインしているが、同時期に登場したトヨタ ヤリスの販売台数と比べるとダブルスコア近く差をつけられている状況である。
この2台は元々比較されるケースが多いのだが、ホンダディーラーによれば「最近はヤリスより日産 ノートと比較されるケースが多い」という。というのもフィットの魅力は大人4人がしっかり乗れる広大な後席スペース。対してヤリスの後席は必要最低限といったイメージで、ファミリー層はフィットを選ぶ傾向にあるのだ。そこで比べられるのは、これまた後席にしっかり大人が乗れるノートと比較するユーザーが多いというワケだ。要するに後席を普段から使うユーザーはフィットとノートを。普段は2人乗車が多く、たまに後席を使う人はヤリスを選んでいるということである。
日産 ノートは価格で負けるケース多し! 断然フィットがお買い得だが、ノートならではの機能も捨てがたい
このことを日産ディーラーに聞くとホンダと同じ回答があった。だが少し違うのは「たしかにノートはフィットと比較検討する方が多いですが、価格競争となるとフィットに負けるケースも目立ちます」と語る。
というのも日産 ノートの目玉機能であるプロパイロットが、ちょっとばかり割高な設定なのだ。メーカーオプションナビと組み合わせることで実現するナビリンク機能とセットになってしまうために、最上級グレードのXの価格に高額なオプション料金がかかるのだ。そう、車両価格に加え44万円の上乗せとなり、合計で262万円と乗り出し価格は300万円に迫るのだった。
ちなみにナビリンク機能とは、プロパイロット作動時にカーブに差し掛かる直前にクルマ自らが減速して自然な制御をしてくれるというモノ。この機能がない場合はカーブに差し掛かっても設定速度のまま走行するため、ドライバーが任意でブレーキを踏む必要があるのだ。長距離運転が多いなら僅差でノートに軍配
それに対してフィットは全車にホンダセンシングなる先進安全装備が標準装備となっている。もちろんその中には全車速追従式アダプティブクルーズコントロールも含まれるため、トータルで考えると安いのである。ちなみにノートの最上級グレードXと同装備のグレードにあたるフィット e:HEVホームは206万8000円という価格で、そこにディラーオプションナビ(19万8000円)を装備しても断然フィットの方が安いのだ。もちろん新型ノートにはナビリンク機能という快適な装備があるものの、普段あまり高速道路に乗らないユーザーからすると少し高いと思われても仕方ないかもしれない。
購入する決め手になるケースも! ノートが抱えるオーディオ問題とは!?
さらに先述の日産ディーラーによれば「ノートにメーカーオプションナビを装着した場合CDやDVDといった物理ディスクの再生には対応しておらず、その点からフィットに流れてしまうケースもある」という。というのもノートのメーカーオプションナビはテレビやラジオ、さらにはUSBやBluetooth接続でスマホなどのデバイスと接続して初めて音楽を楽しめるシステムなのだ。もしノートでCDやDVDを再生したい場合はメーカーオプションナビを諦め、プロパイロットとリンク機能を持たないディーラーオプションナビを選択せざるを得ないのだった。それに対してフィットに用意されているディーラーオプションナビはすべてCDやDVDの再生に対応しているために、フィットを最終的に選択してしまうユーザーがいるというワケだ。
結論! 価格を抑えたいならフィットを候補に!
今回は新型フィットや、購入検討ユーザーが比較することが多い日産 新型ノートについて、各モデルの販売現場の声などをご紹介してきた。
結論としては、ナビリンク機能付きのプロパイロットが欲しい場合は新型ノートを、そしてトータルの価格を抑えたいなら新型フィットがオススメである。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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