ホンダ ステップワゴンはヴォクシーやセレナよりも燃費も使い勝手バツグン! なのに販売不調なのはデザインの大人しさが原因だった!?
MōTA / 2021年5月30日 13時30分
いまもっとも売れているミニバンといえばトヨタ アルファードだが、次いで人気なのがトヨタ ヴォクシーや日産 セレナといったミドルサイズミニバンだ。かつてはそこにホンダ ステップワゴンも名を連ねていたが、現在は大きく販売台数を落としているという状況である。筆者個人の感想であるが、ステップワゴンはわくわくゲートなる新発想のリアドアなど使い勝手は随一と感じている。でも一体なぜこのような結果となっているのか? ライバルのヴォクシーやセレナと比較しつつ、実際に販売現場にも疑問をぶつけてみた。
ステップワゴンの魅力はハイブリッドだけじゃない! 新発想のドア「わくわくゲート」などユーザーファーストな仕上がり
ホンダ 現行ステップワゴンがデビューしたのは2015年のこと。当初はハイブリッドモデルのラインアップはなく1.5リッターターボエンジンのみというホンダらしい走行性能を重視したモデルでもあった。ライバルのヴォクシーやセレナが軒並み2リッターエンジンを備えていた中、唯一1.5リッターエンジンの搭載とあって自動車税もライバルより安いなどメリットはたくさんあったのだ。 だが、時代はハイブリッド全盛でライバルが続々とハイブリッドモデルを追加。そしてステップワゴンも2018年のマイナーチェンジでハイブリッドを新設定するなど、時代のニーズにもキチンと答えている。>>
わくわくゲートは使えば納得の便利な機能だった
そして最大のポイントとなるわくわくゲートという新発想のドアも注目を集めた。これはリアハッチを通常の跳ね上げ式ドアの機能に併せて、家のドアのように扱える扉をリアハッチ左側に設置。狭い駐車場などで、片側だけ開けられるとあって、使い勝手はバツグン。そしてそこから乗り降りもできるなど、わくわくゲートの名に恥じないワクワクする仕掛けなのだ。これを実際に使ってみると、超便利! 駐車場の枠ギリギリに止めた際に、狭いスペースでもわくわくゲートを全開にでき、荷物の載せ下ろしにも最適。そしてこどもだけでなく、大人もそこから乗り降りできるため、文字通り本当に楽しくなるドアなのだ。
とステップワゴンにはライバルにはない“ならではの機能”がてんこ盛りなのだった。
販売不調の原因はデザインの大人しさと“訴求が難しい”わくわくゲートにあり
だが、先にも述べた通り販売は今のところ奮っていない。一体ユーザーはステップワゴンをどのように受け止めているのか? 実際に都内近郊のホンダディーラーに問い合わせてみた。
すると「ステップワゴンの“ならではの機能”を訴求するのが難しい。ハイブリッドが追加されてから販売も増えてはいるが、依然として不調であるのはデザインに原因がある」と語る。
先にご紹介したわくわくゲートはカタログや今回のような記事において使い勝手を褒めているモノは数多く散見される。筆者もはじめはかなり懐疑的に受け止めており、実際に使うまでは「本当にいる機能?」とさえ思っていたほど。だからこそ、もっとわくわくゲートの魅力を訴求すべきと考えるのだ。
先述のディーラーマンによれば「使い方のデモをお見せするより、お客さんに荷物の載せ下ろしなどを実際に体感してもらったほうがメリットをわかってもらえる傾向にある」と語るほど。コレに関しては是非ともディーラーで実車を交えて体感をしてほしいところだ。意見が真っ二つに! メッキ加飾が少ないデザインが原因!?
そしてふたつめの要因であるデザイン。アルファードやヴォクシー、さらにはセレナなど現在の売れ筋ミニバンのデザインはどれもド派手そのもの! グリルにはギラギラとしたメッキを多用したモノが多いなか、ステップワゴンはカスタムモデルにあたるスパーダを選んだとしても大人しい印象である。もっともマイナーチェンジ前のモデルはもっと大人しかったが。ド派手とまではいかないが、新型オデッセイにも通じる大きグリルや流れるウィンカーなど最新のトレンドアイテムを採用してはいるが、ユーザー的にももう少し押しの強いデザインを欲しているというワケだ。
これはホンダの他の車種にも当てはまり、その筆頭がフィットである。かつて同じように販売現場に状況を聞いた際にステップワゴンと同じ回答があった。それほど今は派手なデザインがトレンドなのである。
ただ、面白いのはステップワゴンユーザーによれば「他のクルマよりもメッキ加飾が少なく、おとなしいながらも個性的なデザインがいい」という意見もあり、ホンダとしても判断が難しいのかもしれない。
>>
燃費だってクラストップ! とにかく実車で確認を
今回はステップワゴンが置かれている状況を販売現場の意見を参考にしながら考察してきた。実際のところ、デザインの好みを除けばライバルに比べ大きく劣るところはなく、むしろ固有の特徴すら持っているほど。それだけに今ミドルサイズミニバンを考えている方は、実車でわくわくゲートを試してその便利さを体感してもらいたい。
そして走行性能に関しても、ハイブリッドモデルに関していえばアドバンテージも有している。ステップワゴン スパーダのハイブリッドは、日常のほとんどの場面で電気だけで走行できるシステムを採用しており、走行音も静かな上、燃費だって20km/L(WLTCモード)と、ライバルのセレナe-POWER(18km/L)、そしてヴォクシーハイブリッド(19km/L)に比べダントツの燃費性能を誇るのだった。それだけにステップワゴンも候補の一台として考えて欲しい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ斬新「“フィット”なミニバン」がスゴイ! “3列6人乗り”や「RSモデル」もあり! 超スタイリッシュなワゴン風の「ジェイド」とは?
くるまのニュース / 2024年9月11日 12時10分
-
ランクルにGT-R…「買えない人気車」販売の実態 納期遅延や受注停止が続く「新車購入」の現実
東洋経済オンライン / 2024年9月8日 9時0分
-
ホンダの「“2階建て”ミニバン」に反響多数! 「超広びろ」“4人が寝られる”仕様がスゴイ! 全長4.8mの「最新ステップワゴンキャンパー」公開
くるまのニュース / 2024年9月2日 17時10分
-
アウトドアに最適なミニバン・バンおすすめ10選! 便利なオプション装備も合わせて紹介
MōTA / 2024年8月29日 18時30分
-
【動画】ホンダ ステップワゴン内外装レビュー
CORISM / 2024年8月26日 17時17分
ランキング
-
1どんな時にスマホを買い替える? 3位スペック不足を感じた時、2位故障した時…1位は?
まいどなニュース / 2024年9月23日 16時0分
-
2「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 17時0分
-
3痛くて腕が上がらない…【医師監修】五十肩という思い込みには要注意!痛みの原因と病状セルフチェック
ハルメク365 / 2024年9月23日 11時50分
-
4226kmを走破「世界一超人の91歳」その驚く肉体 20年間食べ続けてきた「食事メニュー」を公開
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 10時0分
-
5コーヒーよりもはるかに効果的…88歳医師が「長生きしたいならこれを飲むべき」と強く勧める"飲み物"
プレジデントオンライン / 2024年9月23日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください