【ダイハツ タントグレード比較】価格差30万円の違いは空調機能にあり! 近所中心に使うならベースグレードでも十分
MōTA / 2021年6月3日 13時30分
今や日本の軽自動車は新車市場において約4割を占めるほど大きなマーケットとなっている。中でもホンダ N-BOXに代表されるスーパーハイトワゴンが人気を博しているが、実はこの市場を開拓したのはダイハツ タントであった。そこで、今回はタントのベースグレードと最上級モデルの違いをご紹介! 価格差は約30万円あるのだが、主に内装に違いがあるという。
タントは“軽自動車の当たり前”を作った偉大なクルマ
ダイハツ タントの初代モデルは2003年にデビュー。当時の軽自動車市場はスズキ ワゴンRやダイハツ ムーヴといったハイトワゴンモデルが人気を博しており、タントのような背の高いモデルはほとんど存在しなかった。というのもダイハツ ハイゼットやスズキ エブリイといった軽バンモデルはあったが、タントの様な乗用車モデルは皆無であったのだ。そんな折に室内も広いとあって初代タントは絶大な支持を集めたのだ。要するに初代タントなくしてはN-BOXやスペーシアといった、今売れ筋のモデルは誕生しなかったかもしれないほど偉大なモデルである。
現行タントは2019年にデビューした4代目モデルはプラットフォームから一新した新世代のタントとしてデビュー。現行型のタントでは、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)のダイハツ版にあたるDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を初採用し、これまでのネガであった走行性能を大幅に向上させた。2015年に登場した現行プリウスから始まったTNGAも、プラットフォームからトヨタのクルマ造りを全面的に変えたが、現行タントのDNGAも同様に、今後のダイハツのクルマ造りを変えるほど非常に力の入ったモデルなのである。
【外装比較】違うのはフロントグリルの色だけ! ホイールなどは全車共通
タントの歴史はこの辺にして、今回の本題である現行タントのベースグレード「L(134万2000円)」と最上級モデル「Xターボ(164万4500円)」の違いを見ていこう。タントには最も安いLスマートアシスト非装着グレードも存在するが、ここでは先進安全装備スマートアシスト装着モデルに絞って見ていく。
まずエクステリア(外観)の違いはフロントグリルの色にある。ベースグレードであるLはボディ同色なのに対して、それ以上のグレードであるXはブラック塗装となる。ヘッドライトに関しては全グレードでLEDライトを装備しているので、大きな違いは先のフロントグリル程度である。【快適装備比較】最上級グレードは後席パワースライドドアが標準装備。ベースグレードは必要最低限の装備のみ
続いて内装と快適装備を見ていこう。タントなどリアがスライドドアのモデルで是非欲しい機能がパワースライドドアだ。じつはベースグレードのLには左右どちらも設定がないのだった。最上級グレードのXターボは左側が標準、右側に関しては別途5万5000円のメーカーオプションとなる。パワースライドドアが欲しいならばベースグレードはオプション設定すらないため、注意が必要だ。
そして空調機能にも違いがあり、ベースグレードのエアコンはマニュアル式であるが、X以上を選べばオートエアコンとなる点も見逃せない。さらに言えば冬場に嬉しい後席の足元を暖めてくれるヒーターダクトもベースグレードに設定がないという点も注意が必要である。ちなみに夏場、日差しの強い日に嬉しい後席用のサンシェードは全車標準装備である。ナビなどのオーディオは全車オプションとなっているため違いはないが、X以上を選ぶと運転席にUSBポートがひとつ用意されているのは嬉しいポイントだ。
【先進装備比較】最大の違いはアダプティブクルーズコントロールにあり! 街中重視ならベースグレードで十分
最後に先進安全装備を見ていこう。冒頭にも述べた通り、Lスマートアシスト非装着車を選ばない限り、スマートアシストなる先進装備は全車標準装備となっている。衝突被害軽減ブレーキはもちろん、車線逸脱警報や駐車時に嬉しいコーナーセンサーまでもが全車に搭載されているのは嬉しいポイントである。ベースグレードと最上級モデルの最大の違いはアダプティブクルーズコントロールにあり、最上級モデルには標準装備となっている。ホンダ N-BOXは全車標準となっている機能であるが、タントに関してはターボモデルのみ搭載となっており、長距離移動が多いユーザーは自ずとターボモデルを選ぶ必要があるのだ。
必要十分なベースグレード! 長距離移動が多いなら最上級グレードを
今回は現行タントのベースモデルと最上級モデルの違いを見てきたが、市街地中心に使うユーザーであれば大きな差がないという結果であった。もちろん後席の快適性をアップしたいならばX以上をお勧めするが、ベースグレードのLも選択肢として大いにアリである。
いまタントの購入を検討している方は、この記事を参考にディーラーでチェックして欲しい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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