知られざる中国「改造車」の世界! 厳格な車検制度も規制緩和の傾向へ LB(リバティウォーク)やエンドレスなど日本ブランドも大人気だった!
MōTA / 2021年6月7日 18時40分
急速なモータリゼーションの進展がみられる中国は、いまやアメリカを抜き世界で最も自動車を販売される国となった。中国では日本以上に厳しいとされる車検制度が整備される中、中国での“改造車”いわゆるチューニングカーやカスタムカー事情はどうなっているのだろうか。ランエボやインプなどの日本製スポーツモデルは希少なため、大人気だという。
意外!? 中国での車検制度は超キビシかった! ~近年は規制緩和の傾向に~
このように今、中国はモータリゼーションの真っただ中であるが、同時にカスタム&チューニングの世界も急速に拡大、発展しつつある。その大きな理由のひとつに2014年の車検制度改正がある。
驚くことにボディカラーですら変更不可なのである。
厳しすぎた車検制度が2014年より大幅に緩和! 2年に1度の車検が新車なら6年まで延長に
ただ実際には街中を改造車で走っていると警察に停められることもあり、違反と分かると不正改造に対する罰金の支払いと整備命令書のようなものが出される。指定の検査所で新車登録時のノーマル状態に戻すことが命じられるのだ。
日本でも街頭検査(通称:無料車検)などでチェックを受けた不正改造車には「整備命令」が出されるがそれと似たような制度だと言っていいだろう。
2021年5月に開催! 中国・蘇州で行われた「蘇州GTショー」が凄まじい盛り上がりだった
2021年は中国江蘇省蘇州市にある蘇州国際博覧センターで5月28日(金)~5月30日(日)の3日間開催された。
GTショーを主催しているのは、チューニングメディアとして有名な「改聯(GTUU.COM)」である。この自動車メディアはチューニング文化やカーレース、インテリアやミニバンのカスタム化、オートバイ文化、ドライブや旅行、自動車の生活関連商品等の「クルマのあるライフスタイル」の情報発信を行い、中国ならではの健全な自動車文化発展を推し進めている。
蘇州GTショーに出展する現地のチューニングメーカーに話を聞いてみた
筆者:中国で今、若者たちに人気のあるクルマは?
中国吉利汽車の子会社であるLynk&coが手掛ける高性能車『Lynk & Co03 2.0t』は4輪駆動の4ドアセダンで、まだ物足りないところも多いですが、注目を集めています。
日本車は中国でも大人気! ただしランエボやインプなどのスポーツモデルの中古車は滅多に出回らず超希少
筆者:日本車の人気はいかがでしょうか?
中国では日本車の純正カスタムコンプリートカー導入を熱望していた!
中国も近年は改造車に対する規制緩和も進んできた模様
エアロパーツも極端なワイドボディはNGだが、外観にあまり影響しない程度なら認められる(というより、警察が見逃してくれる?)例も増えているという。LB-WORKS(Liberty Walk:リバティーウォーク)やエンドレス、TEIN(テイン)など日本ブランドの人気も高まっている。
世界一の自動車市場である中国のカスタムシーンがどう進化、発展していくのか? これからも目が離せない!
[筆者:加藤 久美子]
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